突然ですが、日本は欧米諸国ほど「投資」という考え方が身に付いていません。そのため、様々な胡散臭い投資詐欺が横行しています。
その中でも特に最近ホットな話題と言えばカーシェア詐欺です。
以下は高級車専門のカーシェアリングマッチングサービス「SKY CAR SHARE(スカイカーシェア )」を運営していた株式会社SERIASが11月20日に東京地裁に破産申告をした際のニュース記事です。
被害者は600人を超えると書かれています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/09094753d073c9c3ef5a86d45ae7327a97624d60
ここではカーシェア詐欺について被害にあっているかどうかの確認方法、ならびに今すぐ被害者が行うべきことについてご紹介していきます。
そもそもカーシェア詐欺とは?
元々カーシェアという言葉はありましたが、カーシェア詐欺という言葉は馴染みがありません。つい最近まで、明るみに出ていなかったからです。
カーシェア詐欺とは結論から言えば、被害者がローンで車を購入し、カーシェアリングビジネスに出資という形で車を第三者に貸し出す行為に絡む詐欺を言います。
上記は一般的なカーシェア投資の形なのですが、カーシェア詐欺の場合は、そもそも車の出資を受けた犯行グループ側がカーシェアリングビジネスを実践していないケースも多く見られます。
そして出資者は業者に言われるがまま車をローンで購入するのですが、二束三文の車を数百万円という超高額な相場でローン購入させられるケースがあります。もちろん、車の代金は犯行グループ側が不当に吊り上げた「ぼったくり」のような車です。
出資者は配当金でローンを支払いながら利益も得られるという構図で投資を持ちかけられるのですが、今回問題になっている詐欺案件では、その配当がまともに得られておらず、業者側とも連絡がつかないという被害者が続発したことで「事」が明るみになったという状態です。
カーシェア詐欺について分かりやすく解説している動画を発見しましたので紹介しておきます。
今回問題となった「SKY CAR SHARE(スカイカーシェア )」についても解説しているので、是非チェックしてみてください。
カーシェア詐欺にやられた奴がすぐにやるべきこと
「そういえば同じような案件で配当が入ってきていない」
などなど、少しでも怪しいと思った方。だいたい人間の直感は当たるように出来ていますので、すぐにでも確認作業に入った方が良いでしょう。
ここではカーシェア詐欺にやられたかもしれない・残念ながら確定でやられているようだという方が今すぐにやるべき行動についてご紹介します。
カーシェア詐欺の被害確認その1:業者側と連絡を取る
まず現時点で業者側と連絡が取れるかどうか確認してください。
確認できない場合は、この記事の一番最後の対処法まで読み進めていただいて結構です。
連絡が取れた場合、業者側にこんな質問をしてみてください。
カーシェア詐欺の被害確認その2:業者名で検索して同じような被害がないか確認する
同好の士とはよく言ったもので、この場合少々使い方が違うかもしれませんが、とにかく同じような被害にあっている人があなたの地域に必ずいるはずです。
詐欺案件の場合はすでにネットで話題になっているケースが多いので、まずは業者名で検索してみてください。もしくは担当者の名前でも結構です。
被害回復が受けられるかどうか確認する
被害回復が受けられそうかどうか、大至急確認しましょう。ただし残念ながら9割方被害回復は難しく、グループとも連絡がつかないケースが多いでしょう。
そもそもカーシェアリングビジネスの詐欺案件に引っかかっている方は莫大な金額のオートローンが残っていることが予想されます。その莫大なローンも「業者側が払ってくれる」という話を信じているのはあまり得策ではありません。
業者と連絡がつかないような状態であれば、今後オートローンの支払いだけが延々と続く可能性があります。
オートローン業者側の主張としては、
という内容が予想されます。
警察などが現在動いている案件もありますが、詐欺は立件がなかなか難しいため、自衛策を講じる必要があります。
【疑問】オートローンだけトバす方法はないの?
まったくのゼロ円で借金をチャラにするには「自己破産」という方法しかありません。これは、生活に必要な最低限のものを除いて全てのものを手放す必要があります。
それこそ車や戸建てなどを持っている場合も、ほぼ現金化して返済にあててから自己破産の許可が裁判所より降りて来るといったイメージです。
司法書士や弁護士の先生に依頼することにより、このように不本意ながら負ってしまった借金については返済期限や利息のカットなど、自分が有利になるように交渉を行うことができます。
しかも、自己破産のように家を失う必要も、車を売る必要もありません。
代理人の費用も一般的なイメージで行けば数百万円という相場を考える方もいらっしゃいますが、一社当たり数万円の着手金・相談料は無料という司法書士の先生もいらっしゃいます。