- 性別:女性
- 年齢:36歳
- 職業:専業主婦
- 借金:400万円超
- 対処方法:任意整理
新型コロナウイルスの影響は私たちの家庭にも大きな影響を及ぼし、主人が勤続8年目で希望退職と言う名のもとのリストラ宣告を受けたのが2020年の4月。
それまで年収800万円ほどあった私たちの家庭は、主人がアルバイトとして転職することで、世帯年収250万円ほどまで下がってしまいました。
年収800万円の生活をしていた私たちにとって、年収250万円の生活をしろと急に言われても、当時はなかなか出来ることではありませんでした。
生活スタイル根本を見直さなければならないと頭ではわかっていても、実際は、年収800万円の生活スタイルから抜け出せずにいることで、どんどん貯金が目減りしていってしまいます。
そして気軽な気持ちでクレジットカードのリボ払いをしてしまった後は、リボ地獄真っ逆さま。司法書士さんに窮状を訴えたときには、借金が400万円以上にもなっていました。
今回はこんな私たちのリボ地獄の経緯と、解決するために行った任意整理の体験談をお話していきたいと思います。
国が認めた「債務整理」という手続きを活用すれば、月々の返済額を減らしたり、日々の取り立てを止めたりすることができます。手続きはカンタンなので、まずは債務整理に強い専門家に無料相談してみましょう。
結婚2年目で主人がリストラ

同い年の主人と4年の恋愛期間を経て結婚したのが2017年の6月。いわゆる職場恋愛でした。
結婚を機に、同じ大手旅行会社を私は辞め、妊活に専念することとなります。
そんな人並な新婚生活を満喫していた2020年の1月頃から、主人の様子が明らかにおかしくなっていきました。
「もしかしたら会社が危ないかもしれない」
中国に端を発した新型コロナウイルスの影響が見聞きされ始めた頃で、主人の会社の仕事も目に見えて減ってきている様子でした。
旅行は「平和産業」と言われます。人々が平和なときは旅行業は儲かるけれども、今回のような非常時になると「旅行なんてしている場合ではない」というのが、消費者の一般的な心理でしょう。
ご多分に漏れず主人の会社も新型コロナウイルスの煽りを受け、その年の3月には希望退職の募集。
そして主人もなかば会社からつつかれるように、わずかな割増退職金を受け取ることを条件に、2020年の4月に希望退職と言う形で退職を余儀なくされました。
クラウドソーシング系情報商材との出会い

退職直後は私も含めて気軽に考えていたところもあり、「また他の仕事が見つかるよね」という話をしていた記憶があります。
しかし、直後から日本では緊急事態宣言が発令され就職活動どころではなくなり、結果的には主人はアルバイトと言う形で何とか職をつないでいるというのが現状です。
一方で私はと言うと、今回の主人のリストラを踏まえ、「自分でも稼げる術を見つけよう」と前向きになっていました。その結果、興味を覚えたのが情報商材を利用して独り立ちしようという生き方です。
現在ではクラウドソーシングに代表されるような、専門スキルのない人でも副業として収入を得るシステムが確立されています。
そのシステムをしっかり把握し、かつ、その情報商材のノウハウを活用して実践に落とし込むことで毎月「サラリーマン時代の年収以上に」稼げるという触れ込みの情報商材にチャレンジすることにしました。
金額でいうと90万円ほどでしたが、何とか当時の貯金で払うことが出来たので、少しの躊躇なく申し込んだことを鮮明に覚えています。
情報商材系詐欺?!騙された!!

その情報商材はオンラインと連動して学ぶ講座のスタイルでした。毎日20時からの講師の授業を受けつつ、別途送られてくる商材をチェックしながら実践でトライしてみるという方法です。
商材には「私のやり方を忠実に真似すれば、必ずサラリーマン時代以上の収入を稼げます」と明記されており、毎日20時のオンライン講座を楽しみに受けていました。
ところが、講座開始から2週間ほどたったある日のことです。
動画システムが突然エラーとなり、何度試してみても画面が映らなくなってしまったのです。
最初は私のネット環境に問題があるのかと思っていましたが、念のためその講師の名前を模した講座名をツイッター検索かけてみると、同じようにトラブルに見舞われている受講生の書き込みが溢れているではありませんか!
訳も分からずテキストを見直していましたが、ふと、テキストの最後に講師の連絡先が明記されているのを発見しました。そこで、その連絡先の携帯にかけてみると、
「おかけになった番号への通話は出来なくなっています」
普段からのんびりしていると言われる私でも、この時点ではさすがに詐欺にあったことが理解できました。ツイッターでは「詐欺」や「騙された」のワードが踊っていたのです。
生活費の補填の救世主?“リボ払い

今回のことに関しては、口が裂けても主人には言えません。
ですが日々の生活は待ったなしにやってきます。そして、当時の貯金はほぼ全て情報商材に費やしてしまっていたのです。
毎月の主人のアルバイトの給与だけでは到底やっていけず、私はクレジットカードのリボ払いに手を付けてしまいました。
無知な私は当時は、「リボって言っても分割払いみたいなものでしょう、お金が出来たらまとめて払えばいいや」と言う程度にしか感じていませんでした。
無知とは何て怖いことでしょう。あれよあれよという間にリボ地獄に陥ってしまい、返済のためにキャッシングを繰り返すことで、膨大な金額の借金を背負ってしまうことになったのです。
最終的には5社で計400万円

もう一人では抱えきれない状態だとようやく気付いたのは、2020年の年末が迫った頃でした。
怒られるのを承知で主人に話をしたところ、「オレが退職したのが悪かったんだな、ゴメン、それで合計どのくらいの借金なんだ?」と言われてしまいました。
実は主人に聞かれてはじめて自分でも、どこからどれだけ借金をしていたのか理解しきれていないことに気づいたのです。これではダメだと思い、主人と一緒にノートにまとめてみました。
債権者名 | 金額 | 期間 |
---|---|---|
三井住友カード | 650,000円 | 2020年6月〜 |
楽天カード | 1,100,000円 | 2017年7月〜 |
高島屋クレジット | 1,200,000円 | 2017年7月〜 |
イオンクレジットサービス | 950,000円 | 2020年7月〜 |
クレディセゾン | 250,000円 | 2020年11月〜 |
実はキャッシング自体は、2017年からしていたことが判明したのです。結婚式や新婚旅行などの行事が重なり、貯金では対応できない支払いをキャッシングしていた状態でした。
それまでも継続して支払っていましたが、私自身借金と言う意識が希薄だったため、今になって判明したというなんとも恥ずかしい話です。
「近々司法書士さんに相談しに行こう」
主人の提案に、私は頷くことしかできませんでした。
司法書士に相談

コマーシャルでも名前を聞いたことのある司法書士事務所の門を叩いて間もなく、私たちは改めて事の重大さに気づかされました。
一括で払えるほどの貯金もなく、かつ現在の家庭の収入と比較して借金の額が大きすぎるということで勧められたのが「任意整理」という手段です。
任意整理とは、貸金業者(債権者)と司法書士さんが交渉することで債務額全体を減らしたり、月々の返済額を減らすことで、現在の支払いよりも負担を軽くするための手続きを言います。
具体的には今回の私たちの場合、利子を無くして月々の支払いのみにすることを目標とする方針です。
年明け後間もなく、全社との交渉が無事に終了して毎月の返済プランが出来上がったという報告を受けました。全5社、計415万円の支払いを計5年かけて返済していく段取りです。
任意整理後の生活の変化

無事に任意整理の結果がまとまったことで、私の家庭でも明確な返済計画が出来上がることとなりました。毎月約7万円の金額を、約5年かけて返済していきます。
事前に司法書士さんから、任意整理後の生活上の注意事項は聞いていましたが、改めて気づいた点を以下よりご紹介していきます。
クレジットカードがほとんど使えなくなった
司法書士さんに事前に言われていましたが、任意整理後間もなく、クレジットカードが「ほとんど」使えなくなりました。
ほとんどと言うのは、厳密にはJALカードのみは今でも使えています。きちんと年会費を払っているからでしょうか。
真相は不明ですが、いずれにせよ、これまで貯めたマイレージも無事そのまま生き残っています。
一括払いしか使えない

唯一生き残っているJALカードはとても重宝しています。クレジットカード払いが出来ますので、金額に応じてマイレージが加算されます。
ただし、ボーナス払いや分割払いは対応できません。翌月一括払いのみ、カード利用が可能なようです。
携帯電話も一括払い
生活で困ったことと言えば、携帯電話端末の購入も挙げられます。最近は端末代金を分割払いにする形で月々の電話料金に組み込むというのが見られますが、あの方法は任意整理者は利用できません。
つまり、端末代を一括で購入するしか方法はないのです。
賃貸物件を契約できない

もう一つ困ったこととしては、賃貸契約が出来ません。家を借りる際には保証会社による審査があるようで、任意整理をした人の場合、その審査がほとんど通らないのです。私たちはそれで、今の物件から引っ越しをしようとして諦めた経緯があります。
これについては後から知ったのですが、信販系の賃貸保証会社がつく場合は審査に通りづらくなるそうです。信販系以外の賃貸保証会社であれば審査に通りやすいんだとか。なので債務整理後に引っ越しを考えている方は、まず不動産屋に相談してみることをおすすめします。
車など高価な買い物も現金一括
高価な買い物については、現金の一括購入でしたら何ら問題ありません。例えば車などが挙げられます。
ローンを組んで購入することは難しいですが、現金一括でしたら特に審査等なく購入することが出来ます。
まとめ

いかがでしたか。
コロナ禍で生活が激変したという方も多いとは思いますが、私の体験談は、気軽にキャッシングやリボ払いに手を付けてはいけませんよと言う、典型例だったと改めて思う次第です。
ただ、それでも私のようになってしまった場合は可能な限り早く司法書士さんにご相談することをお勧めします。
任意整理をすることで5年間ブラックリストに載ることにはなりますが、生活の維持という点では、かえってスリムな生活を取り戻すことになると思います。
私の体験談が今お金で悩んでいる人たちの少しの希望になれれば幸いです。
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