シリーズ詐欺情報のお時間です。
最近「国際ロマンス詐欺」というキーワードがネット上で爆発的に検索されています。しかし、国際詐欺は何もロマンスものだけではありません。
むしろ、国際ロマンス詐欺はその前身である「国際詐欺の派生系のひとつ」でしかないわけです。
ということで、ここでは国際詐欺についてトバシ一門が解説していきます。
既に国際ロマンス詐欺の被害に遭っており、返金を望んでいる方は直ちに弁護士へ相談することをオススメします。まだ間に合うかもしれません。
ご注意ください
マッチングアプリやSNSなどを通じた詐欺被害が拡大中の国際ロマンス詐欺は、詐欺かどうかがわかりにくいのが特徴です。「詐欺か好意か確かめたい」「詐欺相手から返金してほしい」とお悩みの方は、国際ロマンス詐欺に強い弁護士の無料相談を活用することで解決します。
国際ロマンス詐欺の危険性とは?個人情報流出リスクも
【概要】国際詐欺とは?
概要として国際詐欺とは?について解説していきます。
国際詐欺は文字通り詐欺を仕組んでくる相手が海外にいる案件全般を指します。
例えば日本人を狙って中東諸国の某国から詐欺を仕掛け、実際に被害金も海外へ流出してしまうような状態は・・・国際詐欺に該当すると言って良いでしょう。
その他の国もあるけどな。ライター、相手の国で多いのまとめとけ。
・・・犯人グループがどこの国の人間だと相手に伝えるかは別として、実際に犯行グループが多いのは以下のような国々と考えられます。
- 中国
- ナイジェリア
- ガーナ
- マレーシア
- 南アフリカ共和国
- インド
- カナダ
・・・など他多数
国際詐欺の特徴
国際詐欺の特徴についてご紹介していきます。
様々な理由をつけてお金をだまし取るのが詐欺です。しかし国際詐欺は日本国内の詐欺とは一味違います。
何せ相手が外国人であり、台本を書いているのも外国人という特徴があります。
最近は日本人が台本に手心を加えるケースもあります。しかし基本的な台本は世界各国共通と言って良いでしょう。
相手が外国人
国際詐欺の一番の特徴は、相手が外国人であるところにあります。
もちろん実際に犯行に加担している人物の中には、台本制作や、より効果的な言い方の研究を含めて日本人も含まれていることが考えられます。
しかし多くの場合は外国人が矢面に立って英語で連絡してくることが考えられます。
コミュニケーションが非日常
コミュニケーションがまず、非日常そのものになってしまいます。
というのも相手の言語が英語というところで、そもそも日本語でないことから日常が失われてしまうのです。
多くの場合は、英語と言っても明らかに読めないような難しい文章を送ってくることはありません。本当の意味でギリギリ全世界の人が読めるくらいの難易度の英語で文章を送ってきます。
英検3級くらいで普通に読めんねん。もっと言うたらGoogle翻訳で一発や。
全く英語が読めない人は誘導できたとしても主体性がないので失敗しやすいでしゅし、かといって留学経験バリバリみたいな人に送ると2秒で嘘がバレるので、絶妙なんでしゅよねえ・・・
話がやたらデカい
詳細な手口は後ほどご紹介するとして・・・話がやたらデカいのも国際詐欺の特徴です。
「嘘は大きければ大きいほどバレづらい」という言葉があります。しかしそれでも限度があるだろう、というぐらいとにかくデカい嘘をついてくる特徴があります。
例えば第二次世界大戦中の隠し資金を持っているという人物から連絡が入ったり、CIAやシークレットサービスが登場するなど、読み物として普通に面白いくらいの劇場型詐欺が繰り広げられます。
日本語で聞いたら話としておかしいねんけど、そもそも英語やし土俵が海外やさかい、よほど海外経験のある人間以外はまず騙されるわな。
警察がまず動かない
残念ながら、国際詐欺は全般的に警察が動いてくれません。
一般的な日本国内の詐欺案件であれば被害者が多いか、1件あたりの金額が100万円以上になるとまず警察が動くこととなります。
しかし国際詐欺の場合は犯行グループが海外におり、犯人引き渡し条項などの兼ね合いもあることからまず警察が動いてくれません。
実際に捜査してくれるケースもありますが、まず犯人グループの逮捕には至りません。
取られた資金が追えない
詐欺で騙し取られた資金は日本国内の事件の場合、遅かれ早かれ警察が押収したり示談になるなどである程度回収できるケースもあります。
しかし国際詐欺の場合は大原則として、取られた資金は追跡不可能です。騙し取られた資金は資金洗浄のため、世界各国を飛び回って犯行グループの元へ辿り着くイメージです。
よって経路の追跡が不可能ということで、お金が返ってこないケースの方が多いでしょう。
ここ最近の国際ロマンス詐欺は「振込口座が日本の口座だった」「クレジットカードで支払った」というケースが多数あります。この場合、状況次第ではお金を取り戻せる可能性がありますので早めに弁護士へ相談しておきましょう。
【悲報】国際詐欺は99%泣き寝入り確定
結論として国際詐欺は、99%が泣き寝入り確定案件となります。
なぜ99%が泣き寝入りしてしまうのかというと、多くの方がどこに相談すればいいのか分からない問題というのがあります。
詐欺に遭い返金を求める場合は、詐欺に強い弁護士への相談がオススメと言えるでしょう。
相談先は警察や国民生活センター、NPO法人などがありますが、どこもお金を取り戻すという目的ではほとんどが動いてくれません。
国際詐欺に遭い、返金を求める場合はまずは一度弁護士に相談してみてください。
ごくまれにカードの番号を相手方に伝えてしもたとか、情にほだされて現金ではなくカード番号を教えてしもたとか、結構あんねん。
実際に相談で聞いた話としては、大阪で暮らしとるオバちゃんが国際ロマンス詐欺に引っかかってもうてな。
カード番号を渡してしもたんやて。
このご時世に海外渡航もでけへんし。ということでカードの利用分だけは何とか回収できたという話もあるで。
国際詐欺の典型例~平成風味~
このころはまだ電子メールが最新鋭だった時代やな。
ということでここからは、平成から生き残っている国際詐欺の典型例についてご紹介していきます。
ナイジェリアからの手紙(419事件)
最も有名な国際詐欺の一つに「ナイジェリアからの手紙」と呼ばれるものがあります。
通称、419事件とも呼ばれます。
このタイプの詐欺被害にあった方は、日本国内をはじめ全世界にいらっしゃいます。
なぜナイジェリアからの手紙なのかということですが・・・細い台本やストーリーに違いこそあれど、基本的にナイジェリア(という設定で別の国から送っているケースもある)から手紙が届くためです。
ストーリーは細かく以下でご紹介するとして、基本的な手口を先にご紹介しておきます。
多くの場合、ナイジェリアからの手紙と称するEメールや連絡メッセージはメールや各種SNS宛に届きます。
内容としては
- 自分はナイジェリアの人間であること
- 自分はめちゃくちゃ金を持っていること
- 金を持っている根拠として、自分は中央銀行や政府関係者または軍の高官であること
を告げ、
自分の持っている金を何とか綺麗な金にロンダリングしたい。ついては多額の手数料を謝礼として支払うので、あなたの銀行口座を貸して欲しい。
と話が続きます。
この時、パターンによっては口座に送金する時の振込手数料を先に負担してほしいと言った話になるケースもあります。
この「手数料を出してほしい」というのが犯罪グループの目的であり主たる収入と言えるでしょう。
せや、かつて迷惑メールで日本を揺るがす九条麗子詐欺とほぼ同じスキームやな。
というより、ナイジェリアからの手紙がベースとなって九条麗子詐欺が誕生したと言っても過言ではないやろな。
・・・今、世界で流行している国際詐欺のほとんどはナイジェリアからの手紙が、そのルーツになっていると言って過言ではありません。
なおこのベースから派生して
- 遺産相続型
- 宝くじ型
- 黒塗りの紙幣洗浄型
- マネロン資金洗浄型
などに加え、
- 悪質すぎる国際ロマンス型
など様々なタイプがあります。
これらについては記事の後編で詳しくお伝えしていきます。
まとめ
今回はロマンスではないタイプの国際詐欺について、その歴史をご紹介してきました。
基本的には被害回復が難しいので、被害に遭わないよう注意してください。
ただし、「振込口座が日本の口座だった」「カードで決済した」などの場合は、弁護士に相談することでお金を取り戻せることがあります。
なので手続きも煩雑なことから、万が一国際詐欺に引っかかってしまった場合は、いち早く弁護士の先生へ相談することが重要と言えるでしょう。
後編の記事をご覧いただくとともに、今この時点で被害にあっている方はまず弁護士に相談するところから始めましょう。
「弁護士に相談したけど断られた」「かなり前に騙されてその借金を今でも払い続けている」ような場合は、合法的に借金を減額する方向に動きましょう。日本には債務整理という手続きがあり、条件はありますがほとんどの方が借金を減らすことができます。詳しくは以下の記事をご覧ください。
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