恋愛詐欺

恋愛詐欺の立証が難しい理由とは?被害を明らかにしたい場合の対処法

恋愛詐欺の立証が難しい理由とは?被害を明らかにしたい場合の対処法
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恋愛詐欺に遭い、被害回復をお考えではないでしょうか。
恋愛詐欺は立証が難しいといわれていますが、諦める必要はありません。詐欺を立証するための要件を確認して適切に対処しましょう。

詐欺に遭った場合はすみやかな対応が重要です。恋愛詐欺を立証するために適切な機関への相談をおすすめします。

恋愛詐欺とは

恋愛詐欺とは
恋愛詐欺とは、相手の感情を利用して金品を騙し取る非常に悪質な行為です。婚活パーティーやマッチングアプリなど、現代の出会いの場を悪用するケースが増加しています。

恋愛詐欺は、数ある詐欺のなかでも被害に気づきにくい傾向があります。気づいたときには多額のお金を渡していたり、相手と連絡がとれなくなっていたりするため、注意が必要です。

恋愛詐欺を立証できる要件と罪の重さを理解しましょう。

恋愛詐欺を立証できる要件

恋愛詐欺を立証するには、以下の3つの要件をすべて満たすことが必要です。

欺罔(ぎもう) 重要な事実について相手に嘘をつき欺く行為
錯誤(さくご) 嘘を信じて騙された状態のこと
交付 錯誤に陥った状態で被害者が自ら金品を差し出す行為
(手渡しだけでなく振り込みや郵送も含まれる)

欺罔・錯誤・交付の一連の流れで金品が加害者に渡ると、詐欺罪が成立します。

騙されただけでお金を奪われていなかったり、嘘とお金を渡す行為に因果関係がなかったりするケースは、詐欺だとみなされない点に注意してください。

罪の重さ

刑法上には「恋愛詐欺」という犯罪は明記されておらず、刑法246条における「詐欺罪」に相当します。

詐欺罪は、10年以下の懲役刑が科せられる重罪です。罰金の規定はなく、有罪の場合は必ず懲役が科せられます。

恋愛詐欺は、民事上も不法行為(民法709条)に基づく損害賠償請求の対象です。被害者は騙し取られたお金の返還や、慰謝料を請求できる場合があります。

罪を詐欺師に問うためにも、返金請求のためにも、詐欺の要件を満たしていることをしっかりと証明する必要があると覚えておきましょう。

恋愛詐欺師の手口

恋愛詐欺師の手口
恋愛詐欺師の手口は以下のとおりです。

  • 熱烈なアプローチで関係を築く
  • 仕事や家族を理由にお金を要求する
  • お金を渡すと音信不通になる

SNSやマッチングアプリなどで面識のない男女が知り合う機会が増えていることも、恋愛詐欺の被害が増えている理由だといえます。

知り合った相手にどのような意図があるか、一見しただけではわからない場合が多いため、注意が必要です。

熱烈なアプローチで関係を築く

恋愛詐欺師はターゲットを定めると、出会って間もないにもかかわらず「交際したい」とアプローチします。「一目ぼれした」や「気になっている」といった言葉で、好意があるふりをして近づいてくるため警戒してください。

恋愛詐欺師は交際が始まるとすぐに、結婚や将来の話を持ち出します。ターゲットに「この人は将来を真剣に考えてくれている」と自身を信頼させるためです。

一般的に、出会ったばかりで交際した相手と、すぐに結婚や将来の話に発展することは少ないでしょう。相手を簡単に信じ込まずに、冷静な判断を心がけてください。

仕事や家族を理由にお金を要求する

仕事や家族を理由にお金を要求することも、恋愛詐欺師の手口です。

自身をターゲットに信頼させたタイミングで、急なトラブルを装ってお金を無心します。「会社が倒産しそうだから助けてほしい」「母親が入院していて手術の費用が足りない」といった理由がよく使われます。

「支払うお金はあるけれど今すぐには用意できない」「すぐに返すから一時的に立て替えてほしい」と借金を持ちかけるケースもあり注意が必要です。

「力になりたい」「返してくれるなら」と思わせてお金を出させる手口は、詐欺師の常とう手段です。

ターゲットが出金を渋るときは「交際相手を信用できないなんて」と心理的に追いつめてお金を引き出そうとします。簡単にお金を渡さないようにしましょう。

お金を渡すと音信不通になる

恋愛詐欺師の多くは、お金を十分に騙し取るとターゲットの前から姿を消します。

恋愛詐欺師は、自分が疑われていることを察すると、徐々にターゲットから距離をとりはじめ、最終的には音信不通になります。

詐欺師を信用しているターゲットは、相手からの連絡が途絶えても「忙しいのかな」と思い、しばらくの間、騙されたと気づかないでしょう。詐欺師とまったく連絡がとれなくなり、ようやく詐欺に遭ったことを理解します。

詐欺師が逃げたり、音信不通になったりした場合は、返金を求める手続きを進められません。信じている人が相手でも、お金のやり取りは慎重になりましょう。

恋愛詐欺の立証が難しいのはなぜか

恋愛詐欺の立証が難しいのはなぜか
恋愛詐欺の立証が難しい理由は以下のとおりです。

  • 詐欺師の内心の証明が難しい
  • 有効な証拠が残っていない場合が多い
  • 多くの詐欺師は身元を隠している

ターゲットが詐欺だと気づかず、被害が深刻化してから対応するケースが多く、証拠の収集や相手の特定が難しいという背景があります。

少しでも不審に感じた際は、すみやかに対応し、証拠を確保しましょう。

詐欺師の内心の証明が難しい

恋愛詐欺の立証が難しい理由は、詐欺師の内心を証明することが困難なためです。詐欺罪が成立するには、「詐欺師が嘘をついて金品を騙し取る意志があったかどうか」が争点となります。

「金品を騙し取るつもりだった」という詐欺師の内心は形として見えず、物理的な証拠がありません。

警察や検察は、詐欺罪を立証するために、容疑者の自白を得ることに力を入れ、得られた内容を供述調書に記録します。しかし、憲法では本人の自白だけが唯一の証拠である場合、有罪とならず刑罰も科されないと定められています。

詐欺罪の立証には、自白だけでなく物的証拠や証言などの補強証拠が必要です。

有効な証拠が残っていない場合が多い

有効な証拠が残っていないケースが多い点も、恋愛詐欺の立証が難しい理由の1つです。

詐欺師はどのような情報から罪に問われるのかを熟知しており、証拠を残さないように細心の注意を払っています。メールやLINE、通話の録音など、最初から騙す意志があったことを推測されるような証拠を詐欺師は残さないでしょう。

詐欺師を信じているターゲットは、メッセージや電話の履歴などを残していない場合もあります。

詐欺罪の立証には、限られた有効な証拠を収集・保全することが必要です。

多くの詐欺師は身元を隠している

犯人の多くが身元を隠していることも、恋愛詐欺の立証が難しい理由です。

詐欺師は詐欺が発覚したときにも逃げ切れるよう、名前や生年月日、住所や勤務先など、嘘をついてターゲットを騙している場合が大半です。家族や経歴、交友関係を聞いてもはぐらかしたり、席を外したりしてはっきり答えないケースが多いと考えられます。

詐欺師が伝えた自身の情報が嘘かどうか確かめたいときには、時間をおいて改めて質問してみてください。質問されたときの相手の反応をうかがうと、不審点に気づけるかもしれません。

名前や生年月日だけでなく、出身地や家族についても、信頼できる情報を確認してから交際を進めることが重要です。

恋愛詐欺を立証したい場合の対処法

恋愛詐欺を立証したい場合の対処法
恋愛詐欺を立証したい場合の対処法は、以下のとおりです。

  • 証拠を集める
  • 警察に通報する
  • 弁護士に依頼する
  • 調査会社に相談する

立証が難しいといわれる恋愛詐欺ですが、泣き寝入りする必要はありません。詐欺を立証するための適切な行動をとりましょう。

証拠を集める

恋愛詐欺を立証するには、証拠を集めることが大切です。詐欺罪は証拠に基づいて立証されるため、裏付けが不足していると認められないケースが大半です。

相手の嘘やお金の要求を示すメール、通話記録、手紙など詐欺の証拠を集めてください。加えて、金銭のやり取りがわかるものやお金を渡したことを証明する明細も重要な証拠です。

騙し取られたお金の返還を求めるには、詐欺師の身元を明らかにする必要もあります。

詐欺師から聞いている名前や住所、勤務先などは嘘の可能性が高いでしょう。聞いている住所を訪ねてみたり、勤務先に問い合わせたりといった確認が必要です。

警察に通報する

恋愛詐欺の被害を警察に通報すると、逮捕や処罰に関する対応を任せられます。

警察への届け出には「被害届」と「刑事告訴」の2つの方法があります。両方とも犯罪の事実を伝えるものですが、刑事告訴は加害者を処罰したいという意思を示す正式な手続きです。

刑事告訴が受理されると、警察は必ず捜査を開始します。ただし、証拠の少ないケースは、事件として立件できない可能性もあります。

警察は刑事事件の捜査を行いますが、騙し取られたお金の返還までは対応できません。

弁護士に依頼する

恋愛詐欺の立証を弁護士へ依頼することも有効な手段の1つです。

弁護士は、詐欺被害者のために返金交渉や訴訟、法的手続きの代行といった幅広いサポートをしてくれます。被害額が小さいと対応してもらえないこともある警察での相談も、弁護士に同行を依頼すればスムーズに進む場合が多いでしょう。

弁護士は、客観的な立場で被害者に寄り添ってくれます。恋愛詐欺の見極めから法的手続き、慰謝料請求まで対応してもらえるため、解決の可能性が高まります。

調査会社に相談する

恋愛詐欺を立証するには、調査会社に相談することも有効な手段の1つです。詐欺のリサーチが得意な調査会社に、悪質な行為の証拠や相手の身元の情報を集めてもらってください。

「お金を貸した交際相手と連絡がとれない」「自宅や職場も嘘だった」という場合、相手へ返金請求は困難です。身元特定の専門家は限られた情報からでも調査を進められ、証拠が乏しいケースにも対応できます。

返金請求を弁護士に依頼しても、証拠がなければ対応してくれないケースもあり、身元調査が必要になる場合が少なくありません。証拠を徹底的に集めることが、恋愛詐欺の被害解決につながる道筋となるでしょう。

恋愛詐欺の立証を望むなら東京中央信用調査へ

恋愛詐欺の立証を望むなら東京中央信用調査へ
恋愛詐欺の立証を望む場合は、東京中央信用調査へご相談ください。

東京中央信用調査には身元特定の専門家が在籍し、高度なリサーチ技術と幅広い経験で、依頼者が求める情報を的確かつ、すみやかに収集します。

身元特定のプロがSNS調査や尾行調査など、さまざまな手法とノウハウで詐欺師の素性を明らかにすれば、被害解決の有効なサポートとなるでしょう。

恋愛詐欺に遭ったら、LINEやメール・電話から、ぜひ東京中央信用調査の無料相談をご活用ください。

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