すでに世間にその名前や危険性がよく知られているマルチ商法ですが、これに関する相談があとを絶つ様子はありません。
「自分だけは大丈夫!」と思っている人でも、マルチ商法の巧みな勧誘には引っかかってしまうかもしれません。
そこで今回は、マルチ商法の概要とマルチ商法の主な勧誘方法について解説したのちに、そんなマルチ商法の勧誘をうまく断る方法について説明していきます。
マルチ商法とは?
マルチ商法と聞くと悪徳商法のイメージがありますが、実は合法であり、特定商取引法33条に定められた「連鎖販売取引」と定義されています。ネットワークビジネス・MLMと呼ばれることもあります。
自分のグループに人を勧誘し、拡大していくことで儲けられる仕組みとなっています。つまり、自分が紹介した人がさらに別の人に紹介し、自分の下にたくさんの紹介者がつくことで儲けることができます。
反対に紹介できなければ儲けることは不可能なため、強引な勧誘を行ったり、あらゆる知り合いに連絡してアポをとってくる、という人も中にはいます。マルチ商法自体は前述した通り合法ですが、勧誘方法によっては違法性がある可能性もあります。
自分は騙されない、はまらないとは思わず、自分も巻き込まれる可能性がある、と捉えておくことが大切です。
マルチ商法の主な勧誘方法
マルチ商法の主な勧誘方法について解説します。
勧誘にあったことがないという人が多いと思いますが、経験がないと実際にその場で対処するのはとても難しいものです。勧誘方法を知っておくことで対処がしやすくなります。ぜひ覚えておいてください。
勧誘方法1:古い友人から勧誘される
長い間連絡を取っていなかった中学、高校時代の古い友人から、急に「会おう、お茶しよう」と誘われ、行ってみるとマルチ商法に勧誘をされるというケースがあります。
本人に連絡先を教えていなくても、友人やSNSを経由して連絡をしてくることもあります。また、こちらへの勧誘が失敗した場合、他の人の連絡先を聞いてくる場合もありますが、安易に教えないようにしてください。
勧誘方法2:目的を知らせずにアポをとってくる
会う約束をする際、「マルチの勧誘」であることを伝えてくる人はほとんどいません。
「健康に関する話」等、目的を曖昧に伝えてくる場合もあります。そのため当日急に勧誘され、心の準備ができず、うまく対応できないケースも多々あります。
そもそも目的を知らせず勧誘を行うことは違法です(勧誘目的等の不明示)。真っ当なビジネスであれば、勧誘すること自体を隠す必要はありません。
勧誘方法3:家で会う約束をする
久しぶりに連絡が来て約束をする際、家で会う約束を取り付けてくる場合があります。これは契約するまで囲い込んで、逃げられないようにするためです。
疎遠になっていた友人からいきなり誘われた場合は、カフェやファミレスなど周囲の目がある環境で会うようにしましょう。また、自分には馴染みのない店(かつ勧誘する側にとっては馴染みの店)は出来るだけ避けましょう。
勧誘方法4:「絶対に儲かる」や「元金保証」など、根拠のないことを言ってくる
「絶対儲かる」「簡単に儲かる」といった言葉は、マルチ商法においてよく使われる誘い文句です。また「元金を保証する」など嘘の情報を平気で伝えてくる場合もあります。
そもそも絶対簡単に儲かるビジネスであれば、自分だけが知っている方が良いですし、人に紹介する必要はありません。実際に儲かっている人がいたとしても、ごくごく一部であることがほとんどです。
また、勧誘を一対一でせず、別の人間を連れてきて行うケースもあります。人数の力を借りて、このようなあからさまに怪しい勧誘文句も真っ当に思わせてくる危険性もあります。
マルチ商法の勧誘をうまく断る方法
ここでは、マルチ商法の勧誘を上手に断るための方法を解説します。とにかく相手に隙を与えず、キッパリ・ハッキリ断ることが大切です。
方法1:キッパリと興味がないことを伝える
勧誘を断る上で、曖昧に断らないということは非常に大切です。曖昧な態度をとっていると「迷っている」と受け取られ、もっと強く勧誘されてしまいます。
相手は勧誘したいというのが本音です。こちらの「興味がない」という気分を察してもらおう、などという考え方は捨てて、キッパリと興味がないと伝え、断固とした態度をとるようにしましょう。
方法2:こちらの望みや財政状況を相手に言わない
自分の望みや情報を相手に伝えてはいけません。こちらの希望やなりたい姿に合わせて勧誘をされてしまいます。
例えば、「稼ぎたい」という望みを伝えてしまえば、「このビジネスで稼げる」といって勧誘をされます。
また、「旅行に行きたい」という望みを言えば、「このビジネスで稼げば旅行に行ける」「優秀な成績を納めれば無料で旅行に招待してもらえる」など言って、勧誘してきます。
・・・こちらの状況を知らせてしまうことは、勧誘の隙を与えてしまうことになります。十分に注意しましょう。
方法3:友人なら「今後も仲良くしたいから、勧誘しないで」と伝える
相手が友人ならば、「これからも仲良くいたい」「断ることで関係が崩れてしまうのがいや」などと、相手との関係を続けたい旨を伝えるのも方法の一つです。
相手によっては情に訴えかけるような方法で、勧誘自体をやめてもらえるように伝えましょう。
このように伝えてもなお強引に勧誘を続けてくる場合、残念ですが説得は大変困難です。友人との関係が壊れることも恐れずに、キッパリと断るしかありません。
勧誘されてしまったら弁護士や司法書士に相談を
それでも、中には勧誘を断りきれず、マルチ商法の契約をしてしまう人もいると思われます。そんな時にはすぐに、法律のプロである弁護士や司法書士に相談することをおすすめします。
マルチ商法は、上述のように規制対象ではありますが合法です。しかし、マルチ商法にまつわる被害は数多く報告されています。そして、マルチ商法に関するトラブルは個人では対処が難しいことを覚えておいてください。
まとめ
今回は、マルチ商法の概要とマルチ商法の主な勧誘方法について解説したのちに、そんなマルチ商法の勧誘をうまく断る方法について説明してきました。
マルチ商法は、ネットワークビジネスやMLMなど、呼び名を変えながらも長く残り続けている手口です。呼び名の違いや巧みな勧誘などから、マルチ商法と契約してしまったことに気づかずにいる人も少なくありません。
「あれ?これって結局マルチ商法なんじゃないの?」と不安を覚えた方は、迷わずマルチ商法の被害に強い弁護士に相談するようにしましょう。
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