近年普及してきた仮想通貨関連の詐欺事件が増加しています。被害に遭わないために、仮想通貨詐欺の手口と、勧誘から身を守る方法を知っておくことが大切です。
本記事では、仮想通貨詐欺の手口や対策方法、被害に遭った場合の相談先などをまとめています。
仮想通貨を扱う際は、必要な情報を把握し、詐欺被害に遭わないようにしましょう。
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仮想通貨詐欺の手口7選
仮想通貨詐欺の主な手口は、以下の7つです。
- ポンジスキーム
- フィッシング詐欺
- 存在しない取引所を使った詐欺
- 有名人を装った指示アピール
- 景品詐欺
- 偽の仮想通貨アプリへの誘導
- ニュースプレスへの虚偽情報の発信
仮想通貨詐欺に遭わないためには、手口を知ることが大切です。仮想通貨詐欺の手口について、詳細を確認しましょう。
1.ポンジスキーム
ポンジスキームとは、集めた資本金を運用しているように見せかけ、新たに得た出資金を配当金として支払う手口です。新たな出資者が見つからなければ配当金が賄えず、資金運用が破綻してしまうので、詐欺師は潮時を見て逃亡します。
ポンジスキームは、信用を獲得しながら時間をかけてお金を騙し取るため、詐欺であると立証するのが困難です。
ポンジスキームの特徴は、以下のとおりです。
- 元本保証を謳う
- 年利30%、月利5%以上など高利回りで勧誘する
- 少額投資からスタートさせる
- 高額な紹介手数料を提示する
仮想通貨への投資勧誘を受けたときには、ポンジスキームの特徴に当てはまらないか、確認しましょう。
2.フィッシング詐欺
フィッシング詐欺は、インターネット利用者から、クレジットカードや銀行口座などの個人情報を騙し取る手口です。
仮想通貨のフィッシング詐欺は、主にオンラインウォレットの情報を標的としています。仮想通貨サイトに成りすましてメールを送りつけ、偽のURLからウォレットへアクセスするための情報を騙し取ります。
フィッシング詐欺では、アドレスやURLが本物とは微妙に違っているので、安易にクリックしないことが大切です。企業名やメールの送信元などが間違っていないか確認しましょう。
しっかりとメールを確認することで、偽サイトに誘導される危険を減らせます。
3.存在しない取引所を使った詐欺
存在しない取引所を利用した仮想通貨詐欺では、正規の取引所に偽装したサイトが使われます。ユーザーに偽サイトで口座を開設させることで、お金を騙し取り、個人情報を流出させてくるため、注意が必要です。
詐欺師に紹介された取引所は、実際には存在しないので、資金を入金してしまうと戻ってくることはありません。個人情報の流出により、詐欺師からの接触も増えます。
4.有名人を装った指示アピール
有名人を装い、お金を騙し取る仮想通貨詐欺には、以下の手口があります。
- 有名人のSNSを乗っ取る
- 有名人及び関係者を騙る
- 有名人の推薦を騙る
有名人から仮想通貨を勧められたからといって、安易に信用してはいけません。公式アカウントが乗っ取られた事案や、本人の写真付きメールが送られてくるケースもあるため、注意が必要です。
最近では、芸人の加藤茶さんを騙った詐欺事例があり、事務所の公式HPで注意喚起されています。
参考:加藤茶(およびご家族、関係者)を騙る悪質な詐欺行為にご注意下さい|イザワオフィス
5.景品詐欺
景品詐欺は、メールやSNSで倍の返金や等価景品の譲渡を謳い、指定アドレスに送金させる詐欺です。
実際に返金されたり、送金した価値以上の景品が貰えたりすることはありません。
詐欺師は公式メディアや著名人を騙って、切迫感を与える精巧なメッセージを送ってきます。すぐに還元されるからと思い、安易に送金するのは危険です。
6.偽の仮想通貨アプリに誘導
仮想通貨詐欺には、偽アプリに誘導し、お金を騙し取る手口もあります。
詐欺師は、公式の仮想通貨取引所関係者になりすましてアプリへの登録を促すため、安易に信用してはいけません。偽アプリを利用するとお金を騙し取られるだけでなく、個人情報や金融資産情報も流出します。
取引所の公式HPにリンクの記載がない仮想通貨アプリは、使用しないようにしましょう。
7.虚偽情報をニュースプレスで発表
仮想通貨詐欺では、詐欺師に騙されたメディアが、虚偽情報をニュースプレスで発表してしまうケースがあります。仮想通貨の価値や売るタイミングなどに関する虚偽情報を流すことで、詐欺師が結果的に利益を得る構造です。
本物のニュースサイトに掲載されていると信用してしまいがちですが、記事内容の真偽を確認することが大切です。
過去には、公式HPにも載っているプレスリリースが、配信先アカウントが何者かに乗っ取られたことによるフェイクだった事例もあります。
参考:仮想通貨を揺るがす「フェイク」プレスリリース問題(山口健太) – 個人 – |Yahoo!ニュース
仮想通貨詐欺の手口から自分を守る方法
仮想通貨詐欺から自分を守る方法には、以下のものがあります。
- ウォレットを保護する
- ウォレットアプリの送金に注意する
- SNS広告に注意する
- 仮想通貨取引に関する情報をチェックする
- 取引所を選ぶ際に気を付ける
- コールドコールを無視する
- 詐欺サイトの情報をチェックする
仮想通貨詐欺から身を守るために、対策を十分にしましょう。
ウォレットを保護する
仮想通貨詐欺から身を守るためには、ウォレットを保護することが必要です。
ウォレットとは、仮想通貨の所有者であることを証明する秘密鍵を保管するものです。通貨を送付する際の電子署名に使う秘密鍵を知られることは、コインを失うことに繋がります。
投資会社が鍵を共有するように要求してきた場合は、詐欺である可能性が非常に高いです。
オンラインサービスのウォレットには、セキュリティ対策が不十分であるものも多く存在します。セキュリティに不安があるサービスは利用しないようにしましょう。
2段階認証もウォレットの保護に有効です。
ウォレットアプリの送金に注意する
ウォレットアプリを使用する際は、偽アプリではないか、安全性を確認することが大切です。
非公式ストアのアプリは、偽物である危険があるためダウンロードしてはいけません。App StoreやGoogle Playストアに掲載されていても、公式アプリに似せた偽物の可能性もあるため、製作者やユーザー数などを確認しましょう。
ユーザーが偽アプリに記載されているアドレスに仮想通貨を送金すると、お金が返ってこなくなる事例が確認されているため、注意が必要です。
SNS広告に注意する
仮想通貨詐欺では、SNSを利用して虚偽広告で宣伝することが多いため、内容をよく確かめましょう。有名人やビジネスにおける著名人の名前、写真などを無断で利用している場合もあります。
SNSに仮想通貨投資の広告が掲載されていても、安易に信用せず、投資対象の価値やリスクを十分に調査することが必要です。
仮想通貨取引に関する情報をチェックする
仮想通貨詐欺に遭わないためには、正しい知識を得ることが大切です。取引前には、仮想通貨の機能の仕方や、信頼性を丹念に調査しましょう。
正しい情報を入手することで、詐欺を見分ける力を身につけられます。
名前を聞いたことがない仮想通貨は、実在していない可能性があります。資金の用途や分配方法などが記載されているホワイトペーパーの有無や、運営者情報などを調査してください。
詐欺師は急いで投資するように勧めてきますが、時間をかけて調査することで仮想通貨詐欺に騙されることが少なくなります。
取引所を選ぶ際に気をつける
安全性が確保されないので、信頼性や知名度の低い仮想通貨取引所を選ぶことは避けましょう。
利用者保護を優先した管理体制のある取引所を選ぶためには、金融庁の登録審査を通っているかを確認することが重要です。
日本で仮想通貨をはじめとする暗号資産のサービスを提供するには、金融庁の登録が必須です。無登録業者は、十分な利用者保護体制が整っていない可能性があります。
取引所を選ぶ際には、登録があるか調べてから利用してください。仮想通貨取引所の登録業者の一覧は、下記URLから確認できます。
コールドコールを無視する
仮想通貨詐欺に遭わないために、コールドコールは無視しましょう。コールドコールとは、面識のない相手から勧誘を受けることです。
仮想通貨の購入や投資の勧誘を突然受けたときは、詐欺である可能性が高いです。
都合のいい儲け話を鵜呑みせず、必ず儲かる投資はないことを認識してください。コールドコールをしてきた相手に送金するのはもちろん、個人情報を開示するのも絶対にやめましょう。
詐欺サイトの情報をチェックする
仮想通貨詐欺の手口から身を守るためには、詐欺サイトの情報をしっかりチェックすることも大切です。詐欺のまとめサイトを利用すると、危険性のあるサイトを特定できます。
仮想通貨詐欺に関連するニュースを注意深くチェックすることによっても、同様の手口に気づきやすくなります。
当サイトでも、仮想通貨詐欺サイトの情報を発信していますので、ぜひご確認ください。
仮想通貨詐欺を防ぐための注意点
仮想通貨詐欺を防ぐためには、以下のポイントに注意することが重要です。
- 取引所やサービスを使う際の注意点
- 仮想通貨を安全に扱うためのポイント
- 詐欺サイトの特徴
仮想通貨は非常に新しいものであり、詐欺師たちは不安定な市場を利用して多くの人々からお金を騙し取っています。仮想通貨を扱う際には、詐欺被害に遭わないための正しい情報を注意深く確認する必要があります。
取引所やサービスを使う際の注意点
仮想通貨取引をする際には、金融庁に登録されている正規の取引所を利用することが大切です。正規の取引所であれば、日本の法律に準拠してサービスを提供しているため、仮想通貨取引を安全に行えます。
セキュリティや管理体制がしっかりとしている取引所を利用することも重要です。顧客資産の管理や保管方法などを確認し、信頼できるサービスを選びましょう。
仮想通貨を安全に扱うためのポイント
仮想通貨を安全に扱うためのポイントは、以下の通りです。
- 知名度の低い仮想通貨は購入しない
- 絶対に儲かる投資はないと理解する
- 仮想通貨に関する情報を正確に知る
仮想通貨詐欺では、投資初心者が騙されやすい傾向があります。投資のリスクを理解し、仮想通貨についての知識を身につけましょう。
詐欺サイトの特徴を知る
詐欺サイトを識別するためには、特徴を知っておきましょう。詐欺サイトには、以下の5つの特徴があります。
- 知らない相手から勧誘された
- ドメインが複数ある
- 検索しても詳細情報が出てこない
- 金融庁の登録がない
- 有名サイトを模倣している
特徴に1つでも当てはまっている場合は、詐欺サイトの可能性が高いです。仮想通貨サイトを利用するときには、正規の安全なサイトであるかチェックしましょう。
仮想通貨詐欺に強い相談先
仮想通貨詐欺に強い相談先は、以下の2つです。
- 警察
- 弁護士
特におすすめの相談先は弁護士です。弁護士は詐欺事件の犯人を追跡し、被害回復のための法的措置を講じてくれます。
警察
仮想通貨詐欺に遭った場合は、警察に相談することが大切です。警察が詐欺事件を捜査し、犯人が逮捕されることで、同様の被害の拡大防止に繋がります。
警察の仕事は犯罪捜査のため、被害回復へのサポートは受けられない点に注意しましょう。
警察相談専用電話は#9110で、受付時間は平日の8:30から17:15までです。
参考:暗号資産(仮想通貨)に関するトラブルにご注意ください!|金融庁・消費者庁・警察庁
弁護士
仮想通貨詐欺に遭った場合には、弁護士に相談するのが最も効果的です。
弁護士は、被害回復の手続きから民事訴訟までサポートしてくれます。個々の状況によって適切なアドバイスをしてくれるので、心強い味方になってくれるでしょう。
弁護士に相談するときは、仮想通貨詐欺に関する知見がある弁護士を選ぶことが大切です。
初回相談は無料という事務所も多いため、仮想通貨詐欺に遭ったら、1度弁護士に相談してみましょう。
仮想通貨詐欺に遭ったら弁護士に相談を
仮想通貨詐欺に遭った場合は、弁護士に相談しましょう。
仮想通貨詐欺に知見のある弁護士を選ぶことで、適切なアドバイスや手続きの代行など手厚いサポートを受けられます。
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