クレジットカード現金化＝闇金？一括請求への対処法を解説！

近年、クレジットカード現金化を謳う業者が急速に拡大しています。

手軽に現金が手に入る便利さから利用者が増えていますが、実は闇金業者がサービスの運営に関わっている場合が多いことをご存じでしょうか。

一言で言えば、クレジットカード現金化は違法ではありません（2023年1月時点）。

しかし、クレジットカード現金化は多くのカード会社で禁止されている「ショッピング枠の現金化」に該当します。利用が発覚すれば、規約違反のペナルティとしてカード利用料金を一括請求される場合もあるでしょう。

本記事では、クレジットカード現金化と闇金の関係性や、カード会社から一括請求が来た場合の対処法について解説しますので、参考にしてみてください。

【解説】クレジットカード現金化とは？

まずは、クレジットカード現金化の概要について解説します。

クレジットカード現金化は、クレジットカードで高額な商品を購入した後、買取り金額やキャッシュバックとして業者からお金が振り込まれる仕組みです。

クレジットカード現金化の2つの方式

クレジットカード現金化には「買取式」と「キャッシュバック式」の2つがあります。

買取式は、利用者がクレジットカードで購入した商品を現金化業者が買い取り、買取り額として現金を受け取れる方法です。

このとき、還元率が良いとしてブランドバッグや金券などをの購入を指示される場合が多く見られます。

キャッシュバック式では、　現金化業者が販売する価値のない商品を利用者が購入し、商品価格との差額をキャッシュバックとして現金で受け取る取引です。

申込みから現金化までの流れ

ここからは、申し込みから現金化までの流れを5つのステップで簡単に解説します。

1.クレジット現金化の申し込み

業者のホームページにアクセスし、申し込みフォームに氏名や現金化希望額などを入力します。

場合によっては、本人確認書類が必要になるので注意しましょう。

業者の了承をもって、実際の決済へ進みます。

2.指定の商品をクレジットカードで購入

利用者は、業者に指定された商品をクレジットカードで購入します。ギフト券の場合は、業者のホームページではなく、別のサイト経由で購入する場合もあるでしょう。

このとき、現金化の希望金額によって指定される商品が変わってきます。

3.購入させた商品を現金化業者が買取・キャッシュバック

クレジットカード決済が完了したら、現金化業者が商品の買取りもしくはキャッシュバックの手続きを行います。

業者によって異なりますが、買取価格やキャッシュバック率は80～90％程度が相場です。

4.利用者の口座に買取金額を送金される

指定した金融機関の口座に希望金額が振り込まれます。期日までに振り込まれたかを確認しましょう。

入金の確認をもって、現金化業者とのやり取りは完了します。

5.クレジットカードの支払い

現金化された利用分は、クレジットカード利用額として後日支払う必要があります。支払い日までに、忘れずに口座にお金を入れておきましょう。

分割払いの場合には、支払い完了まで入金遅れが出ないよう注意が必要です。

クレジットカード現金化は違法？

ここまで、クレジット現金化の手続きの流れを紹介してきました。

ひょっとして「手軽にお金を入手できるならやってみよう！」と考えていませんか？

しかし、上手い話には裏があるのが世の常とも言えます。

クレジットカード現金化は「違法ではないが規約違反になる」行為なのです。

【結論】クレジットカード現金化は違法ではない

結論、クレジットカード現金化は違法ではありません。「クレジットカードで購入したものを売却してはならない」との決まりはないのです。

買取式・キャッシュバック式ともに、行為そのものは「買い物をして不要な物を売っただけ、キャッシュバックを受けただけ」とも言えるでしょう。

しかし「最初から現金化する目的で金券を購入して、買取業者に売却する」行為は、カード会社の規約に触れてしまう可能性が高くなります。

ちなみに「プレゼントしようと思って金券を買ったけれど、渡す予定がなくなってしまったから買取業者に売却した」場合は通常の取引とみなされるのです。

このように、NG行為かどうかの判断基準はかなり曖昧と言えるでしょう。

クレジットカード現金化は、取り締まる法律がないだけで限りなくグレーな行為です。

クレジットカード会社から規約違反のペナルティが課せられる可能性もあるため、気軽に手を出してはいけません。

クレジットカード現金化はカード会社から禁止されている

ショッピング枠を現金化してキャッシング枠のように利用する行為は、カード会社の規約に違反します。

クレジットカードのショッピング・キャッシングの利用可能枠は、利用者の信用度や属性などを総合的に判断してカード会社が設定したものです。

確実に支払えるキャパシティを超えてしまえば、トラブルの原因にもなるでしょう。問題を未然に防ぐため、クレジットカード会社は現金化を一律で禁止しているのです。

カード払いは現金支払いと比べて「お金を使った」実感が得にくい特徴があります。誰しも、利用額の多さに驚いたり、時には支払いが遅れたりという経験はあるでしょう。少額の予算不足は貯金を崩して乗り切れても、高額支払いとなると話は変わってきます。

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クレジットカード現金化＝闇金の可能性について解説

クレジットカード現金化業者は、闇金業者の可能性があります。

クレジットカード現金化にあたっては、換金手数料や入金手続手数料などの手数料がかかります。これを年利に換算すると、貸金業法の規定をはるかに超えるケースもあるのです。

また、闇金業者が用いている金利と同程度になるため、クレジットカード現金化が実質的に高金利で融資する金融取引にあたるとの見解で警察から摘発された事例もあります。

以上の点から、クレジットカード現金化業者は闇金、もしくはそれに近い業態の可能性があるといえます。クレジットカード現金化はカード会社の規約違反にもあたるため、別の金策を考える方が良いでしょう。

クレジットカード現金化で発生し得るトラブル

クレジットカード現金化の利用で懸念されるトラブルについて、それぞれ詳しく確認していきましょう。

個人情報を悪用される

悪質な業者を利用すると、提供した個人情報を悪用される可能性があります。

例えば、闇金などの悪質な業者から繰り返し連絡がくる、カードの情報を悪用されて不正利用される等のトラブルが考えられるでしょう。

約束の金額が振り込まれない

「還元率90%と謳っていたが、実際は50％しか振り込まれない」「振り込みすらされていない」などのトラブルが報告されています。

振り込みがなくても決済されていればクレジットカードの支払い義務は生じます。お金を入手しようとして借金することになっては本末転倒でしょう。

また、振り込みがないと気付いて業者に連絡しても、すでに現金化業者が逃げている可能性もあります。連絡手段がなければ、被害は泣き寝入りする他ありません。

金銭的に損をしてしまう

クレジットカードの現金化は、金銭的に大きく損をすることになります。

例えば、10万円のAmazonギフト券を9万円で売却すると1万円の損失になります。これを金利に換算してみてください。むしろ、普通にお金を借りた方が安上がりでしょう。

クレジットカードの現金化は非常にコストが高くなっています。

カード利用停止され、一括請求される

利用規約に違反したことで、カードが利用停止されてしまう可能性があります。

利用停止に当たって、未払い分が一括請求されます。なお、分割払いの予定だった分も一括で支払う必要があります。

特に日頃から延滞などを繰り返している場合には、一発で利用停止や解約に追い込まれる可能性が高いでしょう。

クレジットの現金化を考えつく時点で、お金に余裕がないことは明らかです。一括返済に応じられる可能性は低く、仮に支払いができたとしても生活はさらに困窮してしまいます。

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【一括請求含む】クレジットカード現金化でトラブルに巻き込まれた場合の対処法

クレジットカード現金化での個人情報悪用、振り込みが確認できないなどのトラブルが発生した場合には、司法書士や弁護士への相談がおすすめです。

特に闇金が関連している業者は、かなり高圧的な対応をしてくることがあるでしょう。そのような業者と個人で対等な交渉を進めることは、非常に困難を極めます。

司法書士や弁護士に相談すれば、経験と知識に基づくスムーズな対応が期待できます。

なお、クレジットカード会社から一括請求された場合も、専門家によって一括請求を一旦ストップできる可能性があります。

借金返済のためにクレジットカード現金化を利用した方もいるでしょう。借金返済のために他の業者から借入をする「自転車操業」状態になっている場合には、債務整理も視野に入れる必要があります。このようなケースでも、司法書士や弁護士は力強い味方になってくれますよ。

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まとめ

今回は、クレジットカード現金化の概要、および闇金との関係性について紹介するとともに、カード会社から一括請求が来た場合の対処法も詳しく解説しました。

クレジットカード現金化は違法ではないものの、クレジットカード会社の規約違反に該当する行為です。カードが利用できなくなり、利用額を一括請求される場合もあるでしょう。

また、クレジットカード現金化業者の実体が闇金業者の可能性があります。約束の金額を振り込んでもらえないだけでなく、個人情報の流出などのトラブルに巻き込まれることもあります。

もしクレジットカード現金化業者を利用してしまったときには、速やかに法律の専門家である司法書士や弁護士に相談しましょう。クレジットカード現金化や闇金問題、そして債務整理に強い司法書士・弁護士を選ぶことをおすすめします。

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