借金問題の有効な解決策である「任意整理」をご存じですか。
任意整理は自己破産と比べると、より柔軟な債務整理の手続きです。
この記事では、任意整理のメリット・デメリットを解説します。さらに、任意整理を考える際に押さえておきたいポイントもお伝えします。
借金問題の解決に必要なのは、正しい情報を得ることです。記事を最後まで読み、自分に合った方法を見つけるきっかけにしてください。
国が認めた「債務整理」という手続きを活用すれば、月々の返済額を減らしたり、日々の取り立てを止めたりすることができます。手続きはカンタンなので、まずは債務整理に強い専門家に無料相談してみましょう。
【仕組み】任意整理っていったい?
任意整理とは、借金を抱えた人が債権者と話し合って借金問題を解決することです。
任意整理の対象は、消費者金融やクレジットカード会社への借金です。裁判所を介さないので、自分の状況に合わせて柔軟に進められるのが特徴となります。
債権者と直接交渉
債権者と「直接交渉」と言っても、一人で債権者と交渉するのは難しいものです。任意整理には、法律の専門知識が必要なので、一般人が自力で手続きを進めるのは無理があります。
そこで登場するのが、弁護士や司法書士といった専門家です。法律の専門家に依頼することで、より有利な条件で話し合いを進められる可能性が高くなります。
利息カット&返済計画見直し
任意整理の主な目的は、借金の返済を楽にすることです。これから発生する利息をなくし、無理のない返済計画を立て直すのが狙いです。
通常は、元本を3〜5年かけて分割で返すプランを立てます。それによって、毎月10万円払っていた返済額が3万円になるなど、大幅に軽減されるケースもあるのです。
また、法定金利を超えて支払ってしまった利息である「過払い金」を返済に充てることも可能です。
任意整理により、生活にゆとりが生まれ、借金返済と日々の暮らしの両立がしやすくなるでしょう。
取り立て停止効果あり
任意整理を始めると、借金の取り立てが止まります。
依頼を受けた弁護士や司法書士が、債権者に「受任通知」という書類を送るためです。この書類は「債務者の代理人になりました」という連絡で、債権者からの直接の取り立てや督促を止める効果があります。
毎日のように鳴る電話や、郵便受けに入る督促状などのストレスから解放されるのは大きなメリットといえるでしょう。
ただし、裁判所を通じた手続き(支払い督促や訴訟)などは止められません。そのため、早めに専門家に相談し、適切な対応をとることが大切です。
【朗報】任意整理のメリットとは
任意整理には、債務者にとって嬉しいメリットがいくつかあります。
ここでは、主なメリットを3つ紹介します。
返済額ガクッと軽減
任意整理の最大の魅力は、なんといっても返済額が減ることです。将来の利息がなくなるので、毎月の支払いが楽になります。
なかには毎月10万円払っていた人が、3万円で済むようになるケースも。返済額が減れば、生活にゆとりが生まれるでしょう。
切り詰めていた生活から、家族との外食やちょっとした趣味の時間も持てるようになるかもしれません。
すべての借金がなくなるわけではありませんが、返済と日常生活を両立させやすくなるのが任意整理のメリットです。
財産は手放さなくてOK
大切な財産を手放さなくて済むのも任意整理のメリットです。
自己破産だと持ち家を手放さなければならないケースがあります。しかし、任意整理ならマイホームや愛車など、生活に欠かせない財産はそのまま保持できます。
つまり、今の生活スタイルを大きく変えることなく、借金問題に対処できるのです。
ただし、自動車ローンのような担保付きの借金は、任意整理の対象外になる場合があります。個別のケースに関しては、専門家に相談しながら最適な解決策を探りましょう。
信用への影響は最小限
将来を考えたときに信用への影響が比較的小さいのも任意整理のメリットです。
任意整理をしたという事実は信用情報機関に記録され、借金を完済してから約5年間は残ります。
もちろん、その期間は新規の借り入れは難しいです。しかし、逆に言えば、5年経てば記録が消えるので信用への影響が最小限で済むことになります。
つまり、将来的に、マイホームを購入する際の住宅ローンなどをあきらめなくて良いのです。
任意整理は、借金問題を解決しつつ、将来の可能性も残しておけるバランスの取れた方法と言えるでしょう。
【注意】任意整理のデメリット
任意整理には多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。
ここでは、主なデメリットを3つ紹介します。
債権者の合意が必須
任意整理には債権者の合意が必要です。代理人(弁護士や司法書士)が提案する返済計画に、相手が「うん」と頷いてくれないと先に進めません。
残念ながら、全ての債権者が提案を受け入れてくれるとは限りません。「もっと多く返してほしい」「もっと早く返してほしい」など、様々な要求が出てくる可能性があります。
交渉が上手くいかない場合は、個人再生や自己破産といった他の方法を考える必要が出てくるかもしれません。
任意整理を始めても、必ずしも解決するとは限らないのです。
返済能力がある人向け
ある程度の返済能力がなければ、任意整理を始めることができません。
任意整理で返済額が減るとはいえ、借金が0円になるわけではないからです。例えば、毎月1万円の返済が5年間続くかもしれません。
減額した返済を続けられる見込みがあるかどうか、よく考えてみましょう。
安定した収入がない場合や、生活費を削っても返済が厳しいという状況では、任意整理は向いていない可能性があります。
そのような場合は、自己破産など他の方法の方が適しているかもしれません。自分の経済状況に合った解決策を専門家と一緒に検討しましょう。
専門家への費用が発生
任意整理を進める上で、避けて通れないのが専門家への依頼費用です。
依頼費用は、通常、5万円から15万円ほどかかります。借金の総額や借りている先の数によって費用は変わります。
とはいえ、借金の返済に追われている場合、まとまった費用が用意できないとしてもあきらめる必要はありません。多くの法律事務所では、費用の分割払いに応じてくれます。
まずは無料相談から始めてみるのはどうでしょうか。費用のことも含めて、具体的な解決プランを一緒に考えてくれるはずです。
【重要】任意整理検討時の3つのポイント
任意整理を検討する際は、以下の3つのポイントに注意しましょう。
これらを押さえることで、より良い決断ができるはずです。
専門家に相談必須
任意整理には複雑な法律知識が必要なので、弁護士や司法書士などの専門家に相談するのが一番の近道です。
「どの債務が対象になるのか」、「どうやって債権者と交渉すればいいのか」など一人で解決するのは不安や疑問があるでしょう。
まずは、任意整理の経験豊富な専門家を探すことをおすすめします。
多くの事務所では無料相談を行っているため、複数の事務所を比較検討することで相性の良い専門家も見つかるはずです。
債務状況を把握しよう
借金問題の解決へ向かう第一歩は自分の状況をしっかり把握することです。任意整理を考える前に、まずは「借金の棚卸し」をしてみましょう。
「誰からいくら借りているか」「金利はどのくらいか」「これまでいくら返済したか」「返済が滞っているところはないか」など、自分の状況を見直します。数字で見ることで、問題の全体像が見えてくるはずです。
債務状況を正確に把握することで、専門家に相談する際も的確な助言をもらいやすくなるでしょう。
生活設計も要チェック
任意整理中の生活は変化します。
クレジットカードが使えなくなるなど、不便に感じることもあるでしょう。しかし、見方を変えれば、任意整理の期間はお金との付き合い方を見直すチャンスになります。
現金だけで生活するのはどうでしょうか。財布の中身を見れば、すぐに残金が分かるので、「使いすぎた!」という失敗も減りそうです。
家計簿をつけるのも良い方法です。スマホのアプリを使って毎日の支出を記録するうちに、「ここは節約できそう」といった発見があるかもしれません。
まとめ
任意整理は、借金問題の重荷を軽くする一つの方法です。しかし、魔法の杖ではありません。良い点も、気をつけるべき点もあります。
大切なのは、自分の状況をしっかり見つめ直すことです。任意整理が本当に自分に合っているのか、慎重に考えてみましょう。
弁護士や司法書士などの専門家に相談すれば、正確な情報とアドバイスがもらえます。当サイトで紹介している専門家は任意整理の知識が豊富です。まずは無料で話を聞いてもらうところから始めてみませんか。
借金問題は必ず解決できます。一人で抱え込まず、専門家の力を借りてみましょう。
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