仮想通貨取引で借金を抱えてしまった人が増加しています。2021年から2022年にかけての仮想通貨市場の急落により、多くの投資家が深刻な債務問題に直面することになりました。
借金の原因は主に「レバレッジ取引での損失」「税金の未払い」「借入金での追加投資」の3パターン。市場の変動が激しく、24時間365日取引できる仮想通貨市場では、一度の判断ミスが取り返しのつかない事態を招くことも。
本記事では、仮想通貨投資での借金問題を抱える方々に向けて、具体的な対処法と専門家への相談方法をご紹介します。
国が認めた「債務整理」という手続きを活用すれば、月々の返済額を減らしたり、日々の取り立てを止めたりすることができます。手続きはカンタンなので、まずは債務整理に強い専門家に無料相談してみましょう。
仮想通貨で借金を背負う3つの主なケース
仮想通貨取引における借金問題は、市場の特殊性と取引の複雑さから発生します。2021年11月にビットコインが史上最高値を記録した後、多くの投資家が大きな損失を被りました。
特に、レバレッジ取引や追加投資によって損失を増やしてしまうケースが目立ちます。
金融庁の調査によると、仮想通貨関連の借金相談は2022年度に前年比で約2倍に増加。深刻な社会問題となっています。
レバレッジ取引による損失
仮想通貨のレバレッジ取引(証拠金取引)は、投資家に大きな損失をもたらす最も危険な取引方法です。100万円の証拠金で1000万円分の取引が可能となる10倍レバレッジでは、わずか10%の価格変動で証拠金が吹き飛んでしまいます。
市場が急落した2022年6月には、多くの投資家がロスカット(強制決済)に遭い、証拠金以上の損失を出すことになりました。
価格が予想以上に急落すると、ロスカットが間に合わず、取引所に対して債務が発生します。実際に100万円の証拠金で1000万円分のビットコインを購入し、急落で1200万円の損失を出したケースもありました。差額の200万円は投資家の借金として残ることになります。
仮想通貨の税金未払い
仮想通貨取引で利益を出した場合、確定申告で税金を納めなければなりません。利益が出た年に税金対策をしていない投資家は、翌年の確定申告時に大きな負担を強いられます。
2021年の仮想通貨バブル期に利益を出し、その利益を再投資して損失を出した投資家たちが、2022年の確定申告で苦しむことになりました。
税務署への納付資金が用意できず、消費者金融からの借入れで対応するケースも多発。さらに納付が遅れると延滞税が加算され、借金額が雪だるま式に増えていきます。国税の延滞税は年利14.6%と高利率なため、早期の対応が必要不可欠です。
借金による追加投資
損失を取り戻そうとする心理が、さらなる借金を生むきっかけとなります。消費者金融やカードローンで資金を調達し、再び仮想通貨市場に投資するケースもありますが、年利14~18%の高金利ローンで調達した資金で投資しても、利益を出すのは至難の業です。
借入金で投資した場合、金利の支払いが重くのしかかります。月々の返済が滞ると、延滞金や遅延損害金が加算され、借金が急速に膨らんでいきます。さらに追加の投資資金を借り入れる悪循環に陥り、最終的に返済不能な状態に追い込まれるケースも少なくありません。
【独自考察】なぜ、仮想通貨投資による借金は増えるのか?
仮想通貨投資による借金は、株式投資などと比べて特殊な性質を持ちます。
市場が24時間稼働していることや、取引所のセキュリティリスク、税務上の複雑さなど、独特の問題が重なり合って債務問題を深刻化させています。詳しく解説しましょう。
24時間365日取引可能なリスク
仮想通貨市場は年中無休で取引が可能です。深夜でもスマートフォン1台あれば取引できる手軽さが、冷静な判断を鈍らせます。夜間の急激な相場変動時に感情的な取引判断を行い、大きな損失を被るケースが後を絶ちません。
休むことなく続く値動きは、投資家の精神をすり減らします。株式市場なら週末に心身を休められますが、仮想通貨市場では常に値動きから目が離せません。疲労や焦りから、合理的な判断ができなくなるのです。
高レバレッジによる急激な資産減少
海外の仮想通貨取引所では、最大100倍までのレバレッジ取引が可能です。100倍のレバレッジでは、わずか1%の価格変動で証拠金が全て失われます。価格が急落すれば、ロスカットが発動する前に証拠金以上の損失が確定します。
追証(追加証拠金)の要求に応じられない投資家は、取引所に対して債務を負うことに。取引所は法的手段で債権回収を行うため、投資家は長期にわたって返済に追われることになるでしょう。
税務上の複雑さ
仮想通貨取引の利益は、確定申告で「雑所得」として申告が必要です。取引履歴が膨大になると、正確な利益計算が困難になります。特に複数の取引所を利用している場合、取引データの集計作業は専門家の助けが必要になるかもしれません。
税理士への相談費用も無視できない出費となります。確定申告の期限に間に合わせるため、急遽税理士に依頼する投資家も。専門家への報酬が新たな借金の原因となることもあるのです。
仮想通貨投資による借金の解決方法
借金問題を解決するには、まず現状を正確に把握することが大切です。
取引履歴や借金の総額を整理し、専門家に相談することで具体的な解決の道筋がみえてきます。
弁護士・司法書士への早期相談
債務問題の解決には、法律の専門家である弁護士や司法書士への相談が不可欠です。相談することで、個人再生や任意整理など、状況に応じた適切な解決方法を選択できます。
専門家に債権者との交渉を任せることで、心理的な負担も軽減できるでしょう。多重債務におちいった人の多くは、取り立ての電話や督促状に悩まされていますが、専門家に依頼することで、債権者からの連絡も止まります。落ち着いて解決に向けて動き出しましょう。
債務整理手続きの選択
借金の総額と収入状況に応じて、最適な債務整理方法を選択します。定期的な収入がある場合は個人再生手続きが有効です。借金額を大幅に減額できる上、車や持ち家といった財産も手放さずに済みます。
任意整理では、債権者との話し合いで返済条件の変更や金利の引き下げを行います。自己破産は最後の手段として検討することが多いようです。債務が免除される代わりに、一定期間は新規の借入れができなくなります。
生活再建のための計画策定
収支バランスの見直しと、適切な家計管理の開始が重要です。収入から固定費を差し引いた金額の中で、無理のない返済計画を立てましょう。
投資による損失を繰り返さないためにも、投資行動の見直しが必要です。ギャンブル依存症に似た症状が出ている場合は、専門医への相談も検討してみてください。
専門家への相談時期と方法
借金問題は早期発見・早期対応が鉄則です。返済が滞り始めた時点で、司法書士や弁護士に相談することをおすすめします。
特に司法書士は、弁護士と比べて相談料が低価格な場合が多く、気軽に相談できる専門家として人気があります。
相談のタイミングは?
返済が1回でも遅れたら、迷わずに専門家への相談を検討しましょう。取引所から追証要求を受けた場合や、複数の借入れが重なり始めた時点で要注意です。
借金の総額が140万円を超える場合は弁護士、140万円以下なら司法書士への相談がおすすめです。
相談が遅れると、債権者からの取り立てが厳しくなり、精神的な負担も増大します。債務額が増えれば増えるほど、解決に時間とコストがかかります。一人で抱え込まず、早めの相談を心がけましょう。
司法書士に相談するメリット
司法書士は債務整理の専門家です。140万円以下の債務整理案件を得意とし、親身な対応と丁寧な説明には定評があります。弁護士と比べて費用が安いうえ、初回相談無料の事務所も多数存在します。
債権者との交渉経験も豊富で、借金の減額や金利の引き下げに成功するケースも。司法書士は債務者の立場に立って、最適な解決方法を提案してくれます。夜間や土日の相談に対応している事務所も多いため、仕事をしながらでも相談が可能です。
信頼できる司法書士の選び方
債務整理の実績が豊富な事務所を選びましょう。特に仮想通貨関連の債務整理経験がある専門家なら、より適切なアドバイスが期待できます。以下のポイントに注目して、信頼できる事務所をみつけましょう。
まず、事務所のホームページやクチコミで、債務整理の実績と評判をチェック。相談者の声が具体的に掲載されている事務所は、実績と信頼性が高い証拠です。
料金体系が明確で、見積もりを出してくれる事務所を選びましょう。追加料金が発生する条件も、事前に確認しておくことが大切です。また、事務所の規模や営業年数なども、選択の際の参考にしてください。
必要な相談資料と準備
相談時には、事前に資料を用意しておくとスムーズです。借金の総額と内訳を示す資料(借用書、返済予定表など)は必須です。収入証明書類として、源泉徴収票や給与明細書も必要になります。仮想通貨取引の履歴は、取引所からダウンロードして印刷しておきましょう。
事前に月々の収支をまとめた家計簿があると、より具体的な返済プランを立てやすくなります。督促状や取り立ての記録なども、あれば持参すると良いでしょう。
相談時の注意点と心構え
専門家との相談では、ありのままを話すことが重要です。借金の金額や使途を小さく見せようとしたり、重要な情報を隠したりすると、適切な解決プランを立てることができません。
相談時は、メモを取る余裕がないかもしれません。
家族や信頼できる友人に同伴してもらうと、専門家からのアドバイスを確実に記録できます。
また、不安な点は遠慮せずに質問しましょう。
まとめ
仮想通貨投資による借金は、市場の特殊性から一般の投資とは異なる難しさがあります。24時間取引可能な環境やレバレッジ取引のリスク、複雑な税務処理など、さまざまな要因が重なって債務問題を深刻化させています。
仮想通貨投資での借金問題でお悩みの方は、当サイトで紹介している債務整理に強い司法書士事務所・弁護士事務所に相談してみるのも一つの選択肢です。一人で悩まず、専門家のアドバイスを受けることから始めてみてはいかがでしょうか。
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