借金の返済のために新たな借金をする。給料日まであと数日なのに生活費が底をつき、消費者金融で借り入れをする。なけなしの給料を遊興費に使い果たし、家賃をカードローンで支払う……。毎月のように繰り返される借金。借金がやめられないと感じている人は決して少なくありません。
最近ではスマートフォン1台で数十万円の借り入れができるようになりました。便利な世の中になった反面、気軽に借金をしてしまうリスクが高まっています。借金の誘惑から逃れられない苦しみを抱える人が増加中です。
世間では自己責任論が根強く、多重債務になった人への非難の声も少なくありません。しかし、借金を繰り返してしまうのは意志が弱いからではなく、「借金依存症」という病気かもしれません。借金依存症になると、理性で分かっていても借金をやめられなくなります。
本記事では借金依存症の本質や特徴から、具体的な克服法まで詳しく解説していきましょう。
国が認めた「債務整理」という手続きを活用すれば、月々の返済額を減らしたり、日々の取り立てを止めたりすることができます。手続きはカンタンなので、まずは債務整理に強い専門家に無料相談してみましょう。
借金依存症の特徴&本質とは?
借金依存症は「心の病気」であり、意志の力だけではコントロールが難しい状態です。借金依存症への理解を深めることが、回復への第一歩となります。詳しく解説しましょう。
借金依存症とは何か
借金依存症は医学的な正式名称ではありませんが、実際の症状や影響力は深刻です。借金依存症の人は、借金することで一時的な安心感や快感を得られます。借金によって得られる安心感は麻薬のような働きをし、脳内の報酬系が活性化します。結果として借金行為への依存が徐々に深まってしまうのです。
現代社会では消費者金融やカードローンが身近な存在となり、スマートフォン1つで即日融資を受けられます。簡単に借金できる環境が、依存症を助長する一因となっているといわざるを得ません。
多くの場合、ギャンブル依存症や買い物依存症との併発が見られます。借金依存症単独で発症するケースは珍しく、何らかの依存症との複合的な問題となっているのが特徴です。
借金依存症に陥りやすい人の特徴
借金依存症のリスク要因として、慢性的なストレス状態が挙げられます。仕事や人間関係でのストレスが強いと、一時的な気分転換として借金をする傾向が強まります。
収入以上の生活水準を維持したい欲求も危険信号です。周囲への見栄や体裁を気にするあまり、無理な借金に走りがちです。SNSでの見栄の張り合いが引き金となるケースも増えています。
・・・金銭感覚の麻痺も見逃せない要因です。毎月のように借金を繰り返すうちに、借金額の実感が薄れていきます。100万円の借金も10万円の借金も、感覚的な差を感じなくなってしまうのです。
借金依存症の初期症状
初期症状の段階では、数万円程度の小口借入を繰り返し始めます。給料日前の生活費補填など、一見合理的な理由をつけての借入です。
借金に対する罪悪感や抵抗感が徐々に薄れていきます。最初は後ろめたさを感じていた借金も、回数を重ねるにつれて普通のことのように感じられるでしょう。
生活費が底をついても危機感を抱かなくなります。むしろ借金で補填できることに安心感を覚え、収支バランスを考えなくなっていくのが現実です。
借金依存症による影響は?
借金依存症による影響にはどういったものがあるのでしょうか。意外と大きく深刻な影響があるということを解説しましょう。
精神面への影響
強い不安感やうつ症状が現れます。返済の見通しが立たないことへの不安、借金していることへの後ろめたさ、自己否定感などが重くのしかかるでしょう。
さらに、嘘をつくことが習慣化していきます。
借金の事実を隠すための嘘から始まり、徐々に些細なことでも嘘をつくようになるでしょう。嘘の上塗りで精神的な負担は更に増大します。
家族関係への影響
家族との信頼関係が崩壊していきます。借金の発覚により、長年築いてきた信頼関係が一瞬で崩れ去ることも珍しくありません。
家計の破綻により、家族の生活基盤が揺らぎます。教育費が払えない、食費を切り詰めざるを得ないなど、家族全員が苦しい生活を強いられるでしょう。
家族の精神衛生も損なわれます。配偶者や子供たちにまで不安やストレスが及び、心身の不調を訴えるケースも報告されています。
社会生活への影響
仕事や学校を休みがちになる人が多いようです。借金取りからの取り立てを恐れて職場に行けない、気力が湧かず欠勤が増えるなどの悪影響が出始めます。
金銭トラブルにより人間関係が悪化します。友人や知人からの借金、保証人トラブルなどを機に、周囲との関係が壊れていくでしょう。
追い詰められた末の違法行為のリスクも高まります。所持金がなく生活費にも困る中、闇バイトなど違法な資金調達に手を出してしまうケースも。
借金依存症からの脱出方法
借金依存症からの脱出方法にはどのようなものがあるのでしょう?今回は具体例を紹介していきます。
専門家への相談
精神科医や心療内科医による専門的な治療が有効です。投薬治療や認知行動療法など、医学的なアプローチで依存症状の改善を図ります。
法的な対応として、司法書士や弁護士への相談も重要です。債務整理や自己破産など、借金問題の解決に向けた具体的な方策を検討します。
カウンセラーによる支援も活用できます。依存症からの回復に特化したカウンセリングで、生活再建への道筋を立てていくのがおすすめです。
自助グループへの参加
依存症の自助グループは心強い味方です。借金依存症に特化したグループも各地で活動しており、同じ悩みを持つ仲間との出会いの場となるでしょう。
定期的なミーティングでの体験共有が回復を促進します。借金依存症の苦しみや克服への取り組みを語り合い、孤独感の解消にもつながるはずです。
他者の体験談を聞くことで客観的な視点も養えます。自分の状況を冷静に見つめ直す機会となり、回復への希望も見出せるでしょう。
家族の協力体制
家族による金銭的援助は避けるのがおすすめです。一時的な援助は依存症を長引かせる要因となり、根本的な解決を遠ざけてしまいます。
家族も依存症について正しい知識を身につけましょう。依存症への理解を深めることで、適切なサポート方法が分かってくるはずです。
家族会への参加もおすすめです。同じ立場の家族との交流を通じ、具体的な支援方法を学べます。
借金依存症の予防と再発防止
ここからは借金依存症の予防と再発防止について解説します。
金銭管理の見直し
クレジットカードの利用制限が有効です。限度額の引き下げやカードの解約により、借金の誘惑を遠ざけます。家計簿による支出管理も重要で、収支を可視化することで、無駄な支出に気付きやすくなるでしょう。
収入に見合った生活設計を立てます。ぎりぎりの予算でなく、余裕を持った生活設計が安定につながります。
ストレス管理の方法
運動や趣味でストレス発散するのがおすすめです。借金に頼らない健全なストレス解消法を見つけることが大切です。
また、健全な人間関係を築きましょう。信頼できる友人や家族との関係を大切にし、心の支えにします。
そして基本的な生活習慣を整えるのがおすすめです。十分な睡眠と規則正しい食事で、心身の健康を維持します。
再発防止のための習慣作り
貸金業者への貸付自粛制度を利用します。自ら借入を制限することで、再発を防ぐのです。次に定期的な家計の見直しを続けるとよいでしょう。毎月の収支を確認し、問題の早期発見に努めます。
また、支援者との定期的な面談を継続します。専門家の助言を受けながら、着実な回復を目指しましょう。
借金返済を確実に進めるコツ
ここからは借金返済を確実に進めるコツを詳しく解説します。
返済計画の立て方
金利の高い借金から優先的に返済しましょう。利息の負担を減らすことで、総返済額を抑えられます。また、毎月の返済可能額を明確にします。収入から生活費を引いた残額で、無理のない返済額を設定してください。
返済シミュレーションを活用するのもおすすめです。返済期間や毎月の返済額を具体的に把握できます。
返済を継続するための工夫
固定費の見直しで返済原資を確保するとよいでしょう。光熱費や通信費など、節約可能な支出を見直します。
また、ボーナス時の繰上返済を計画します。まとまった返済で、返済期間を短縮できるでしょう。そして返済日を給料日に合わせるのもおすすめです。給料日直後の返済で、確実な返済を習慣化します。
専門家のサポートを受ける
司法書士に相談しながら返済計画を立てます。専門家の視点で実現可能な返済プランを作成してくれるでしょう。
必要に応じて債務整理も検討しなければなりません。返済が困難な場合は、法的な整理も視野に入れます。返済状況を定期的に確認してもらい、専門家の助言を受けながら、着実な返済を進めてください。
まとめ
借金依存症からの回復は決して不可能ではありません。専門家のサポートと周囲の理解があれば、必ず解決に向かうことができます。
借金で苦しい思いをしている人は、1人で抱え込まず、まずは専門家に相談するとよいでしょう。当サイトでも紹介している債務整理に強い司法書士事務所・弁護士事務所では、借金の悩みに関する無料相談も実施しています。まずは気軽に相談してみてはいかがでしょうか。
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