放送法では、NHKを受信できる設備を設置した時点で受信契約の義務が発生しますが、受信料の支払いに対して疑問を持つ声も多いです。
しかし、受信料の支払いを拒否し続けると、NHKから法的手続きが取られる可能性があり、結果的に大きな負担となる可能性があるため注意が必要です。とはいえ、受信料の未払い率は約20%で、5世帯のうち1世帯は支払っていない現状も報告されています。
本記事では、NHK受信料の支払いが困難な場合の免除制度や、払わないとどうなるかを詳しく解説します。NHKの受信料を支払うか迷っている方は参考にしてください。
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NHK受信料の支払いを拒否するとどうなるのか

NHK受信料の支払いを拒否すると、定期的に請求書が送付されます。2023年4月からは2倍の割増金制度も開始されています。請求を無視しているだけでは、大きな経済的損失を被る可能性があるのです。ここでは、NHK受信料を払わないとどうなるかを解説します。
請求と督促の流れ
NHK受信料の滞納が発生すると、督促状が定期的に郵送され、支払期限と未納額が明記された請求書が送付されます。同時期にNHKコールセンターからの電話連絡も始まります。
滞納が3ヶ月を超えると、集金人による訪問が開始され、この訪問は平日の日中だけでなく休日や夜間に行われることもあり、精神的な負担も大きくなるでしょう。電話による督促の頻度も増加し、場合によっては内容証明郵便による請求が行われることもあります。
6ヶ月以上の延滞となると、2ヶ月ごとに2%の延滞利息が発生。延滞利息は複利計算されるため、放置すればするほど支払い総額は増加します。
延滞が長期化すると、延滞利息に加えて割増金も加算され、最終的な支払い総額は当初の予定を大幅に上回るでしょう。
裁判に発展するケース
長期間にわたって支払いを拒否し続けると、支払督促や民事訴訟などの法的手続きが取られることがあります。
2024年3月には、割増金請求が認められた判決が出ており、司法の場でもNHKの請求が認められる傾向が強まっています。
裁判で敗訴した場合、財産が差し押さえられるリスクも発生します。法的な対応を受けてからでは、解決までの時間と労力が余計にかかってしまいます。弁護士費用など新たな出費も発生するため、経済的な負担は一層重くなってしまうでしょう。
また、民事訴訟となった場合は、実際に裁判所まで出向く必要があり、仕事を休まなければならない場合もあります。訴訟費用や弁護士費用に加え、働けない時間の発生による収入減少なども考慮に入れなければならないのです。

最高裁判決のポイント
放送法に基づく契約義務は合憲と判断されており、テレビ設置時に遡って支払い義務が発生することになります。未払い分は最大5年分まで請求される可能性があり、支払総額は予想以上の金額になることがあります。
最高裁判所は、NHKの公共放送としての役割を重視し、受信設備の設置者に対する契約締結義務を認めています。判決では、NHKの存在意義や公共性が強調され、受信料制度の正当性が改めて確認されました。
未契約期間中の受信料支払い義務も認められており、テレビやチューナー内蔵パソコンなどの受信機を設置した時点まで、遡って支払う必要があります。支払い義務の発生時期を認識していなかった場合でも、設置時点からの支払いを求められる可能性があります。
受信料の免除制度はどうなっているのか

NHKでは、受信料の支払いを減免できる制度があります。ここでは、NHK受信料の免除制度と申請手続きを詳しく解説します。
全額免除の条件
NHK受信料の全額免除は、以下のような方が対象となります。
障害のある方がいる世帯では、世帯全員が市町村民税非課税の場合に全額免除となります。また、市町村民税非課税の判定は前年度の収入を基準にしており、世帯構成や収入に変更が生じた際は、すぐにNHKへ連絡することが大切です。
生活保護を受けている世帯も全額免除の対象です。生活保護受給証明書を提出すればスムーズに進みます。さらに、親元を離れて暮らす学生の方も、一定の条件を満たせば全額免除を受けられます。学生の場合は、実家からの独立状況や収入状況などの確認が必要です。
半額免除の条件
NHK受信料の半額免除制度は、特定の条件を満たす世帯を対象に設けられています。
視覚・聴覚障害者が世帯主の場合、半額免除の対象です。身体障害者手帳1級・2級所持者が世帯主の場合も同様です。障害の種類や等級によって免除の可否が決まります。
また、精神障害者保健福祉手帳1級所持者が世帯主の世帯も、半額免除の対象となります。世帯主の要件が重要で、世帯主以外の家族が障害者手帳を所持している場合は、別途要件を確認する必要があります。
半額免除は世帯主の状況によって判断されるため、世帯主の変更や障害者手帳の等級変更があった場合は、免除の継続可否が変わる可能性があります。定期的な更新手続きが必要となる場合もあり、期限管理も意識しなければなりません。
免除申請の手続き
免除の申請は、NHKの窓口で直接行うか、郵送での手続きが必要です。
申請時には、住民票、障害者手帳のコピー、非課税証明書など、複数の証明書類をそろえましょう。
手続きを円滑に進めるためには、書類の準備段階での入念な確認が重要です。不備があった場合は再提出が必要となり、免除適用までに余分な時間がかかってしまいます。特に、各種証明書は発行に時間を要する場合があるため、余裕を持って準備を進めましょう。
申請書類が受理されると、NHKによる審査が行われ、承認後に免除が開始されます。免除条件を満たしていることが分かった時点で、速やかに申請手続きを行ってください。
受信料を支払わないリスクとは

NHK受信料の支払いを拒否し続けた場合、予想以上の支払いを命じられる可能性があります。ここでは、NHK受信料を支払わないリスクを解説します。
実際の支払い命令事例
2024年3月の判決では、42,180円の受信料と26,640円の割増金の支払いが命じられました。
割増金に関する裁判所の判断が出たのは初めてです。テレビ設置時まで遡った支払い命令が出されるケースもあり、支払総額が予想以上に高額になる可能性があります。
判決では、未払い期間の受信料に加えて割増金や延滞利息も請求されています。裁判費用や弁護士費用なども含めると、当初の受信料を大きく上回る金額となるでしょう。支払い命令が出された後は、分割払いなどの交渉が難しくなる場合もあります。
裁判所による支払い命令が確定すると、強制執行の対象となる可能性もあります。
支払い能力があるにも関わらず、支払いを拒否していると判断された場合、より厳しい対応を受ける可能性があるため注意が必要です。
差し押さえ対象となる財産
NHK受信料の未払いで差し押さえが行われる場合、差し押さえの対象となるのは、給与や預貯金をはじめ、生命保険や有価証券、自動車などの動産です。
給与の差し押さえは、生活費や住居費など必要不可欠な費用を除いた金額で行われます。預貯金が差し押さえられると、口座の利用が制限されることになるので、公共料金の引き落としや家賃の支払いなど、日常的なやり取りにも支障が出るでしょう。
給与振込口座が差し押さえられた場合、新たな口座開設や給与振込先の変更などの対応が必要となり、雇用主への説明も避けられません。
差し押さえの対象は金銭的な資産にとどまらず、生命保険の解約返戻金や有価証券なども含まれます。生命保険が差し押さえられた場合、将来の生活設計に影響を及ぼすことになるので注意が必要です。

時効の扱い
受信料債権は5年で時効となり、契約していない場合は時効が適用されません。裁判で意思表示の擬制によって契約されたとみなされると、そのときから時効期間が進行を始めるため、契約をしていない方は注意が必要です。
また、支払い義務はテレビを設置したときに遡って発生し、5年以上前の部分についても時効が成立しないため、全額の支払いが必要です。期間の経過により支払い義務が消滅すると考えるのは危険です。
未払い分の一括請求を受けた場合、支払総額が高額になることも考えられます。分割払いの相談に応じてもらえる可能性もありますが、支払い計画の作成には慎重な検討が必要です。

まとめ

NHK受信料の支払いを拒否すると、最終的に法的な対応を受ける可能性があります。裁判で敗訴した場合、財産の差し押さえなど、予想以上の損失を被ることもあるため注意しましょう。支払いを放置することで、問題が複雑化するリスクが高まります。
なお、受信料の支払いが経済的に難しい場合は、免除制度を利用できる可能性があります。制度を活用するためには、必要な書類を準備して申請手続きを行う必要があります。早めの対応が、問題を複雑化させないためには必要です。
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