最近、報道番組やドキュメントバラエティ番組でも取り上げられている「恋愛詐欺」。
かなりの被害件数が出ており、様々なところから注意喚起情報も出ているなど注意すべき存在となりました。恋愛詐欺とは、外国人になりすましてSNSなどで知り合った人と恋愛関係になり、さまざまな理由をつけて金銭を要求する新しい詐欺です。
特に2020年以降はコロナ禍の中で被害が急増し、事案によっては外国人になりすまして恋愛詐欺を行っていた日本人が指名手配されるような巨額事件まで発生しています。
そこで今回は恋愛詐欺の手口と、被害にあった場合の相談先もあわせて紹介します。
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【急増中】恋愛詐欺の手口7選
恋愛詐欺の手口は、さまざまな理由をつけて銀行口座に送金を要求するタイプと、BTC(ビットコイン)やUSDT(テザー)といった暗号資産の送金を要求する2つのタイプにわかれます。
また、送金を要求する理由もさまざまで、中には「あなたを愛しているから」「病気の家族が・・・」という理由もあるようです。しかし、これらの理由はすべて嘘であり、実際にはお金目当てであることがほとんどだと思ってください。
では、実際にどのような手口があるのか、7つの例を紹介しましょう。
配送料を求められる
SNS等で知り合った彼氏・彼女からプレゼントや結婚指輪などなんらかのプレゼントや荷物を贈りたいといわれ、住所を教えてしまうケースがあります。
すると後日、配送業者を名乗る人物から連絡があり、「追加の国際配送料として金銭を振り込んでほしい」と言われるのです。このパターンの場合、振り込んだ後に音沙汰がなく、その後メッセージを送っても返ってこないことが多いのです。
相手からは「追加の配送料は後で払う」と言われていたとしても、絶対に信用しないでください。また、相手が指定した方法で配送料金を支払うと、相手に自分の個人情報が漏れる可能性があります。
荷物の受取人払いを求められる
先ほどのパターンからより悪質性が高くなったものがこちらのパターンです。
荷物の受取人払いを求められるというパターンです。こちらについては参考リンクにある通り国民生活センターからも注意喚起情報が出ているなど、悪質な事例と言ってよいでしょう。
海外の異性からプレゼントを送ると言われ、その際に荷物の送料を受取人払い、つまり代引きのような形で受け取ってほしいと言われるのです。情にほだされてしまい、支払ってしまうケースが多数見られます。
通関手数料や税金の支払いを求められる
宝石商など高額な品物を扱うビジネスをしている異性から、なんらかの理由をつけて高額な荷物を日本で受け取って欲しい、ただ、通関手数料や所得税など、もっともらしい理由の税関や税金を払うよう依頼されます。
こちらもいわゆる送料詐欺の派生型といってよいでしょう。
海外の話になると、これが本当なのか、ありえない話なのか調べてもわからない事が多く、相手を信じてお金を払ってしまうケースが多いのです。
プリペイドカードの購入を依頼される
恋愛詐欺というよりは、マッチングアプリなどで見られるタイプの詐欺です。ただし犯人グループが海外に存在していることも多いため、こちらでご紹介しておきます。
様々な理由をつけて日本国内で購入できるプリペイドカードの購入を依頼されるというケースで、ひどい場合は数十万円単位での被害に遭うケースもあります。
最近はコンビニ店員や金融機関の係員が詐欺の対策を行っているため、窓口で止められるケースもあります。
不幸を理由に送金を依頼される
- 骨折な難病などの治療費
- 病気の家族の入院費用
- 戦地で出会った子どもたちへの支援
など、不幸な理由を武器に送金を依頼してくるケースもあります。いわゆる金の無心と言ってよいでしょう。
こちらも恋愛詐欺の手口としては大きな被害をもたらしており、人によってはこのタイプの詐欺で数百万円から数千万円単位で被害に遭うというケースも見られます。
渡航費用を求められる
- 休暇を取得するための費用
- 紛争地から逃げるための費用
- 日本への渡航費用
- 渡航費用を求められる
など、最近は新型ウイルス感染症の影響であまり見られないものの、まだ存在するタイプの詐欺です。
海外から恋人と思っている異性が日本へ来るための渡航費用を求められるといったタイプのものもあり、その他には紛争地から命からがら脱出するため、費用を負担して欲しい、というものや、一時的に立て替えてほしいなどと言われるケースもあります。
出資や投資を理由に送金を依頼される
仮想通貨で一緒に稼ごう、軍人ネットワークで特別な投資があるなど、もっともらしい理由をつけて巨額の資金を搾り取ろうとするタイプの詐欺です。近年、被害者の数もかなりの勢いで増加しているという情報もあります。
こちらの場合は海外のFX会社に送金するという話なのに、なぜか日本国内の個人口座に送金するよう言われるケースもあります。
なお個人口座はゆうちょ銀行や三井住友銀行など大手金融機関が使われるケースも多いのですが、明らかに外国人の名前であることが多いのも特徴です。
50代男性が約1億5千万円を騙し取られる被害も発生している
投資のため暗号資産の送金を依頼される
法定通貨である場合と、USDTやBDTなど暗号資産で送金するよう依頼されるタイプの詐欺です。
一度、少額や50万円の利益を引き出せたことから安心しきり、さらに多くの送金を行い、数百万、1千万円など大きな金額になったときに引き出そうとしたら引き出せなくなるというパターンがよく見られます。
所得税の支払いのため暗号資産の送金を要求される
暗号資産やFX取引を持ちかけられ、取引するプラットフォームに送金し、取引してみたところある程度の利益が出るように見せかけられた、というタイプの詐欺です。
被害者からはプラットフォーム上に資産があるように見えており、利益が出て引き出そうとすると、所得税の支払いが必要と言われ、更に支払うよう要求されるといったものです。
もちろん所得税の要求はでたらめであり、そもそも日本の金融庁はこういった海外の暗号資産業者や海外FX業者に対して許認可を出しているわけではありません。
詐欺被害の相談先に迷っている方は、投資詐欺に強い弁護士への相談をおすすめします。
恋愛詐欺の相談先
SNSやマッチングアプリで知り合った外国人から金銭を要求されている場合、もしくは支払ってしまった場合、1人で悩まず相談してみましょう。
どのような対処法があるか、返金できるか、被害届は出せるかなどポイントを絞り、事前に被害の状況をまとめておくと、スムーズに相談ができます。
消費生活センター・越境消費者センター
消費生活センター等では、消費者の相談を専門の相談員が話を聞き、相談にのってくれます。恋愛詐欺にあってしまったのか、返金方法はないのかなど詐欺の相談が可能です。
消費生活センターは都道府県や市区町村に設置されている消費者トラブルの相談を受け付ける行政機関です。
ただし、恋愛詐欺では、被害者の代わりにSNS運営会社に個人情報の開示請求を行うなど弁護士の業務範囲のことはできません。
消費生活センター等の各種電話番号
消費者ホットライン | 188 ※最寄りの消費生活相談窓口に繋がります ※休日 |
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消費者ホットライン 平日バックアップ相談 |
03-3446-1623 ※消費者ホットラインに繋がらないときの相談先 ※営業時間:平日10時~12時、13時~16時、土日祝年末年始を除く |
各地の消費生活センター等 | 国民生活センターで各地の消費生活センター等の電話番号を紹介しています |
警察・サイバー犯罪窓口
警察に恋愛詐欺の相談や被害の申告を行うことができます。ただし、警察は捜査機関であるため、被害の回復、つまり返金のために動いてくれる機関ではありません。
しかし、被害届を出したい、海外の警察と連携して捜査はしてくれるのかなど、犯人を逮捕・検挙等に関する相談は警察がベストです。
警察相談専用電話 | #9110 ※全国共通番号 |
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サイバー犯罪相談窓口 | 警察庁で公開している「都道府県警察本部のサイバー犯罪相談窓口一覧」はこちら |
警察にもいくつか相談先があります。原則、居住地を管轄する警察署で相談するのがよいでしょう。
どこに相談すればいいかわからないときは、#9110にかけると最寄りの相談窓口につながります。また、サイバー犯罪の相談窓口で相談する方法もあります。
法テラス・無料法律相談
法テラスでは相談にのってもらい適切な手続きや相談先、どのような法制度を利用できるかなどを教えてもらえ、無料法律相談もあります。国が設立した機関なので安心して利用できるでしょう。
また、弁護士会や行政で行っている無料法律相談ではどのような対処法があるか・またはないのかなど相談可能です。
ただし、どちらも弁護士に即座に動いてもらえるといったことではなくあくまでも相談ベースであることに注意が必要です。
法テラス・サポートダイヤル | 0570-078-374 ※平日9時~21時、土曜9時~17時 ※ 法テラスのホームページはこちら |
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弁護士会の法律相談 | 全国の弁護士会の法律相談センターはこちら |
弁護士
詐欺、暗号資産・仮想通貨の詐欺、恋愛詐欺に強い弁護士へ相談するもあります。これが一番解決レベルの高い方法です。
犯人が海外にいる可能性や暗号資産を送金してしまうと、返金の可能性が低いことを理由に依頼を断るケースがあるため、恋愛詐欺被害の解決に習熟している弁護士に依頼することが重要です。
詐欺被害の相談先に迷っている方は、投資詐欺に強い弁護士への相談をおすすめします。
【類型】フレンド詐欺にも要警戒
恋愛詐欺と似た詐欺にフレンド詐欺もあります。
フレンド詐欺とは、SNS等で知り合った同性の外国人と親しくなり、その後、恋愛詐欺と同様の手口で金銭を要求されます。
異性か同性かという違いはあるものの、手口は恋愛詐欺と同じです。
もしも、Facebookやインスタグラム、Twitterなどで親しくなった外国人から金銭を要求された場合、すぐに支払わず相談するようにしてください。
また、すでに支払ってしまった場合も、すぐに警察や弁護士、国民生活センターなどに相談しましょう。
詐欺返金に強い相談先5選!弁護士・司法書士・探偵の費用や口コミを徹底比較
まとめ
今回は恋愛詐欺の手口を徹底的に、詳しくご紹介してきました。中には古いと言われる内容も含まれていますが、今回はあえてこういった古いタイプの事案についてもご紹介しています。
というのも最近は原点回帰と言って良いのかどうかはわかりませんが、こうした古いタイプの恋愛詐欺の被害報告も当サイトへ上がっているのが理由です。
少しでもおかしいなと思ったら詐欺にあっている可能性があるため、恋愛詐欺被害の回復に習熟している弁護士の先生へ相談してみるのが良いでしょう。
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