恋愛詐欺の通報先は？警察の動きが鈍い理由＋真の相談先も解説

恋愛詐欺の被害が後を絶ちません。元々存在した詐欺ではありましたが、2021年の秋ごろから「第二波」のように流行しはじめ、勢いはとどまることを知りません。

では、恋愛詐欺にあってしまった場合には、どのように対応すればいいのでしょうか？

今回は、恋愛詐欺の通報先や通報したあとの流れ、また、警察よりも頼りになるケースも多い相談先について紹介しています。

恋愛詐欺の通報先は？

恋愛詐欺を通報しようと思った場合、警察への相談は警察署に相談に行く形が現実的です。それ以外では国民消費生活センターや、マッチングアプリやSNSの運営事務局への通報も有効的です。

110番

110番と言えば、緊急時のダイヤルです。警察官にすぐ駆けつけてほしいときに利用する番号ですが、直ちに犯罪となるような事案が発生したときにはこちらの番号を利用するのも一つの手となります。

具体的にはご本人のプライベートな動画が拡散されてしまっていたり、あるいは詐欺師が近くまで来ているなどレアケースな事案が対象となります。

#9110

#9110は警察相談ダイヤルです。緊急通報ではないので、緊急の場合には110を利用するようにしましょう。

警察相談ダイヤルは、時間帯によっては音声案内になることがあります。また、IP電話からは繋がらないので注意が必要です。

国民生活センター

国民生活センター：https://www.kokusen.go.jp/に相談する方法もあります。国民生活センターでは、ホットライン188も完備しています。

ここは、国民生活に関する情報の提供及び調査研究を行うとともに、重要消費者紛争について法による解決のための手続を実施している機関です。恋愛詐欺などのインターネット上でのトラブルについての相談も受けてくれるので活用してみましょう。

マッチングアプリ・SNSの運営事務局

恋愛詐欺師と出会った場所の運営事務局に通報するという方法もあります。通報することで、相手のアカウントが凍結される可能性があります。

しかし、アカウントが凍結されても相手との連絡手段が1つ消えるだけであって、何か手掛かりがつかめるというわけではありません。

詐欺被害の相談先に迷っている方は、投資詐欺に強い弁護士への相談をおすすめします。

恋愛詐欺は警察に通報するとどうなる？

恋愛詐欺を警察に通報するとどうなるのでしょうか？

通報者の事情を警察に聞いてもらうことで相談実績が残ります。しかし、すぐに警察が動いてくれることはほとんどありません。

どんなことをしてくれるのか解説しますので参考にしてみて下さい。

話を聞いてくれる

警察に通報することで、警察が事情を聞いてくれます。事件の状況や被害状況を詳しく聞かれるので、ここで動揺していて上手に話せないということも少なくありません。

しっかり伝えたいことを伝えるようにしましょう。

相談番号が発行される

警察に相談すると、相談番号が発行されます。これは相談実績があることの証明になるものです。

何度か相談に行っても相談番号で過去の内容が参照できるため、同じことを何度も話す必要がなくなるというメリットがあります。

【結論】基本的に一発で捜査になることはない

警察は話は聞いてくれるものの、一発で捜査になることはありません。最悪の場合、被害届を受理してくれないケースも少なくないのです。

警察に相談することで相談実績を残しておくこと自体は無駄ではありませんが、即効性はないということを覚えておきましょう。

警察がこういった事案ですぐに動いてくれない理由はいくつかあり、後ほど詳しく解説しますが、その中でも特に大きいものとしては・・・

しかし警察がひとたび本気を出すと、今までに報道されているとおり恋愛詐欺師が逮捕摘発されたという事例もたくさんあります。

詐欺返金に強い相談先5選！弁護士・司法書士・探偵の費用や口コミを徹底比較

警察に恋愛詐欺を通報する時に必要なもの

警察に恋愛詐欺を通報するときに必要なものをまとめました。まずは、証拠になり得るものをまとめておくことが大切です。

そして、しっかり話ができるように情報をあらかじめまとめておくことも重要です。警察に相談に行く際には、念の為身分証明書を持参するようにしましょう。

犯人とのやり取り履歴

犯人とのやり取り履歴は重要な証拠となります。また、犯人が詐欺を働こうとしたのか、その証拠にもなります。

できれば、会話のログなどは印刷して持っていくと良いでしょう。スマホに残っているだけだと、警察の方も確認しにくい可能性もあります。

犯人への送金履歴

送金履歴もまとめておくようにしましょう。通帳に記帳されている場合、コピーして当該箇所にマークをしておくのがおすすめです。

ネット銀行等で通帳がない場合、取引履歴を印刷してマークしておくと良いでしょう。

事件の流れを時系列にまとめたもの

口頭だけで詐欺被害のことを説明するのは思いのほか難しいものです。詐欺のことを思い出し、感情が溢れ出してしまうこともあります。

その結果支離滅裂な説明になってしまい、まともに取り合ってもらえない可能性も捨てきれないのです。箇条書きでも良いので、時系列にまとめたものを作っておくと、警察の方への説明もスムーズにいきやすいです。

身分証明書

警察へ相談した際、必ず自分のことを尋ねられます。場合によっては身分証明証の提示をお願いされることも考えられます。そのため、運転免許証などの身分証明証を持っていくと良いでしょう。

詐欺被害の相談先に迷っている方は、投資詐欺に強い弁護士への相談をおすすめします。

恋愛詐欺で警察が動いてくれない！その理由は？

恋愛詐欺で警察が動いてくれないのは、犯人が身元不明であったり、証拠不十分によることが少なくありません。

恋愛詐欺で警察が動いてくれない理由について見ていきましょう。

恋愛詐欺師の身元が不明

恋愛詐欺師との出会いはSNSやマッチングアプリの使用が多い傾向にあります。そのため、犯人のLINEやアカウントしか知らないケースがほとんどです。

名前、国籍、職業など何もわからない場合もあり、情報が不十分です。犯人が名乗っていたり伝えていたものは、全て嘘である可能性が高いのでアテになりません。

逮捕するには証拠が不十分

犯人逮捕には、恋愛詐欺を立証するための証拠が必要です。しかし、証拠が不十分であったり、しっかりまとめられていないと警察は動いてくれません。

送金履歴や、やり取りの履歴など、わかりやすい形にまとめることも重要です。

警察は民事不介入のため

恋愛詐欺に遭ったとき、一番は「お金を取り返したい」と考えるものです。しかし、警察は詐欺被害回復や返金には一切関与しないことがほとんどです。それは、民事不介入の原則があるからです。

「お金を取り返したい」を全面に出してしまうと、警察は関与しにくいのです。そのため、警察に相談しても動いてくれないケースが多くあるというわけです。

詐欺返金に強い相談先5選！弁護士・司法書士・探偵の費用や口コミを徹底比較

警察よりも対応が早い、恋愛詐欺の相談先は？

恋愛詐欺にあってしまったという場合には、詐欺返金に強い弁護士への相談がおすすめです。弁護士への相談で解決へ近づくことができます。

弁護士というだけで、全ての事例に対応できない場合も多くあります。例えば、うどん屋にフランス料理作れ、と言ってもできないようなものです。

恋愛詐欺専門の弁護士を探してみるようにしましょう。

詐欺被害の相談先に迷っている方は、投資詐欺に強い弁護士への相談をおすすめします。

まとめ

恋愛詐欺の被害にあってしまった場合の通報先や相談先などについてご紹介しました。

警察では動いてくれないことも、迅速に対応してくれます。

当サイトでもおすすめの弁護士事務所がありますので、恋愛詐欺にお困りの方は、是非参考にしてみて下さい。