詐欺被害の調査を探偵に頼むときの注意点はご存じでしょうか。被害を解決したい際は、詐欺の証拠や犯人の身元情報が必要であり、探偵への依頼がおすすめです。しかし、悪質な業者もいるため、警戒してください。
本記事では、悪質な探偵の手口や対処法を紹介します。被害に遭ったときは、すみやかに専門家へ相談しましょう。
探偵に調査を依頼する詐欺被害が急増
悪質な探偵に詐欺被害の調査を依頼し、騙されるケースが増えているため、警戒してください。詐欺の手口や種類は増えており、悪質な業者による二次被害も報告されています。
二次被害とは、詐欺により失った金銭の回復を理由に、再びお金を騙し取られることです。
悪質な探偵は、被害回復・救済などを謳ってターゲットの関心を引き、お金を騙し取ります。ターゲットの不安やあせりにつけ込んで、近づいてくる業者がいることを頭に入れておきましょう。
詐欺被害解決に向けて探偵ができること
詐欺被害を解決するために探偵ができることは、徹底した対象者の周辺調査です。探偵はプロならではの調査を行い、詐欺師の身元情報や犯罪の証拠を集めます。
探偵が明らかにできる内容は、以下のとおりです。
- 実名
- 勤務先
- 住所
- 交友関係
- 婚姻歴・家族構成
- 犯罪歴
- 反社組織とのつながり
ただし、探偵は詐欺の被害回復に向けた対応をとれません。詐欺師との交渉や返金手続きを行うと、ペナルティを受けます。返金を求めたり、交渉を行なったりできるのは、弁護士や認定司法書士に限られる点に注意してください。
詐欺の調査を頼むときは、探偵ができる範囲をチェックしておくことが重要です。
詐欺被害の調査を探偵に依頼する際の注意点
詐欺被害を探偵に依頼する際の注意点は、以下のとおりです。
- 探偵業の届出だけで判断しない
- 契約内容をしっかりと確認する
- 調査方法を確認する
悪質な探偵にあたらないために、契約する前に怪しい点がないかチェックしてください。少しでも怪しいところがあるときは、利用を避けたり、第三者に相談したりしましょう。
探偵業の届出だけで判断しない
詐欺被害の調査を頼む際の注意点の1つは、探偵業の届出だけで判断しないことです。
探偵業を営むときは、公安委員会へ届出を提出し、事務所やウェブサイトの見やすいところに標識を掲示する必要があります。標識の掲示のチェックは、安全な業者に依頼するうえで欠かせないポイントといえます。
ただし、探偵業の届出をしているからといって、必ずしも信頼できる業者とはいえません。探偵業に特別な資格はなく、犯罪歴や暴力団とのかかわりなどがなければ、誰でも行えます。
悪質な業者のなかには、探偵業の届出を行なっているところもあります。詐欺を調査する際は、届出だけでなく、依頼したい業者の口コミや過去のトラブルなどもチェックすることが大切です。
参考:探偵業について|警察庁
契約内容をしっかりと確認する
契約内容をしっかりと確認することも、詐欺被害の調査を探偵に依頼するときの注意点の1つです。
探偵は、契約の前に調査内容・料金や解約などについて書面で説明するよう法律で定められています。契約書を交わさない探偵は、法律を守っていない悪質な業者であるため、依頼することを避けましょう。
探偵に依頼するときは、契約書が交わされたり、目的に合った調査内容であることをしっかりとチェックする必要があります。説明された書面の内容にわからない点がある際は、必ず契約する前に確認してください。
調査方法を確認する
詐欺被害の調査を探偵に頼むときの注意点として、調べる方法をチェックすることもあります。
探偵が調査に使用できる方法は、法律で定められています。悪質な探偵のなかには、以下のような法律を守らないやり方で調査するところもあるため、注意してください。
- 不法侵入
- なりすまし(警察・宅配業者など)
- GPSの無断使用
探偵による違法な調査が対象者に気づかれたときは、依頼者も同罪と見なされる恐れがあります。トラブルにつながるリスクを避けるためにも、契約する前に調査方法が違法でないかチェックしましょう。
悪質な探偵による詐欺被害の手口
悪質な探偵による詐欺被害の手口は、以下のとおりです。
- ホームページやブログで過度に注意喚起する
- 宣伝文句と異なる内容で契約を締結する
- 脅迫して最後まで依頼させる
- 高額な料金を請求する
インターネットをとおして悪質な業者へと誘導されるケースが増えているため、警戒してください。悪質な探偵の手口をチェックし、被害に遭わないようにしましょう。
ホームページやブログで過度に注意喚起する
悪質な探偵による詐欺被害の手口の1つは、ホームページやブログで過度に注意喚起することです。
悪質な探偵は、ホームページやブログでターゲットの関心を引き、無料相談へと誘導します。事務所のホームページやブログに「会社名(サイト名)+詐欺」で注意を促す文章を大量に載せる手口を使用するため、気をつけてください。
「豊富な実績があります」「公安委員会に認められています」などと言って、ターゲットを誘導する悪質な業者も報告されています。ホームページやブログに怪しい点がある業者への依頼は避けましょう。
宣伝文句と異なる内容で契約を締結する
宣伝文句と異なる内容で契約を結ぶことも、悪質な探偵による詐欺被害の手口です。
悪質な探偵は「詐欺を解決した実績があります」「返金できます」などと宣伝し、ターゲットを惹きつけます。しかし、契約書には被害回復についてまったく触れられておらず、「企業調査」とだけ書かれているケースが報告されています。
安価で企業のデータを取得できるサービスを使って、対象の業者を調べる手口も増えているため、注意しましょう。安価なサービスを使った調査は、詐欺とは関係のない報告書を入手できるだけで、被害の解決にはまったく役に立ちません。
あらかじめ契約内容や報告書のサンプルをしっかりとチェックすることが大切です。
脅迫して最後まで依頼させる
悪質な探偵による詐欺被害の手口として、脅迫して最後まで依頼させることが挙げられます。
依頼者が解約を申し出たときに、悪質な探偵は「調査内容をバラす」と脅すことがあります。「警察に相談した場合は、違約金が発生する」と脅されたケースも報告されているため、気をつけましょう。
悪質な業者にあたったときは、秘密保持を守らずに情報をもらされるリスクがある点に注意してください。脅迫されて解約できないケースでは、専門家への相談がおすすめです。
高額な料金を請求する
悪質な探偵による詐欺被害の手口には、高額な料金の請求もあります。悪質な業者が料金を請求するときのやり方は、以下のとおりです。
- 依頼者の目的に不要なサービスを勧める
- 相談のときの見積もりよりも高額を請求する
- オプションを過度に勧める
- 解約を申し出ると違約金を求める
被害者のなかには、高額な調査料を現金で手渡しするよう求められた方もいます。支払い方法を現金の手渡しにすることで、証拠を残しにくくするやり方です。
調査が失敗したにもかかわらず、高い料金を求める業者もいるため、気をつけましょう。契約書や見積もりなどをしっかりとチェックし、少しでも疑いがあるケースでは利用をひかえてください。
探偵による詐欺被害に遭った場合の対処法
探偵による詐欺被害に遭ったときの対処法は、以下のとおりです。
- 消費生活センターに相談する
- 弁護士に相談する
- 警察に相談する
- 調査会社に相談する
適切な専門家に相談することで、解決のためのアドバイスをしてくれるでしょう。自分だけで対処することが難しいケースでは、1人で悩まず、すみやかに専門家へ相談してください。
消費生活センターに相談する
探偵による詐欺被害に遭ったときの対処法として、消費生活センターへの相談があります。
消費生活センターは、商品やサービスの契約トラブルについての問い合わせを受け付けている地方公共団体が設けた機関です。専門のスタッフが、相談内容に応じた適切な行動のアドバイスをくれます。
消費者ホットライン「188」へ連絡することで、最寄りの相談窓口に案内されます。消費生活センターには無料で相談できるため、被害の対処法がわからない方は気軽に連絡してください。
弁護士に相談する
探偵による詐欺被害に遭ったときの対処法の1つは、弁護士に相談することです。法律のスペシャリストである弁護士は、返金のために必要な対応や詐欺師との交渉などを被害者の代わりに行えます。
ただし、被害に遭った証拠がないケースでは、弁護士であっても返金に向けて対応することが困難です。できる限りの証拠を集めたあとで弁護士に相談すれば、スムーズにサポートしてくれるでしょう。
悪質な探偵により詐欺に遭った際は、証拠を集めたうえで弁護士の無料相談を利用し、被害回復を目指してください。
警察に相談する
探偵による詐欺被害に遭ったときの対処法として、警察への相談が挙げられます。詐欺師の逮捕を望む際は、警察へ被害届を提出することが重要です。
ただし、警察に被害届を受理してもらうためには、十分な証拠が求められます。警察に相談する前に、証拠を準備してください。
詐欺にあたるかわからず、対応に困ったときは、専用の窓口に相談する方法もあります。「#9110」へ連絡することで、関係部署が力をあわせ、適切な対応のアドバイスや措置を行なってくれるでしょう。
調査会社に相談する
悪質な探偵による詐欺被害に遭ったときの対処法の1つに、調査会社への相談があります。調査会社とは、探偵事務所や興信所などの機関のことです。調査のスペシャリストに頼むことで、人物の特定や証拠集めをスピーディーに行なってくれるでしょう。
悪質な探偵に返金を求めたり、警察へ被害届を提出したりするためには、証拠が必要です。専門のスキルやノウハウがある調査会社であれば、詐欺に遭った証拠を集め、すみやかな被害回復を目指せます。
無料相談を行なっているケースもあるため、解決に向けた対応がわからないときは、信頼できる調査会社へ連絡してください。
探偵による詐欺被害を調査会社へ依頼する際の流れ
探偵による詐欺被害を調査会社へ依頼する際の流れは、以下のとおりです。
- 無料相談
- 調査方法の提示と契約
- 調査内容の報告
- アフターフォロー
調査会社と聞くと、相談だけで高い費用がかかると想像するかもしれませんが、心配はいりません。良心的で信頼できる調査会社は、無料相談を行なっています。
調査会社への依頼手順を解説するため、相談を検討している方は参考にしてください。
1.無料相談
探偵による詐欺被害に遭ったときは、調査会社へ問い合わせをし、無料相談を利用しましょう。被害者がいつでも連絡できるように、24時間問い合わせを受け付けている業者もあります。電話が苦手な方は、メールやLINEを利用できる事務所を選んでください。
相談に抵抗があるときには、匿名で問い合わせできる事務所を選ぶと安心です。相談したい内容を伝えることで、調査会社が対応できるかをチェックしてもらえます。
安全な業者であれば、伝えた内容や個人情報が第三者に伝わる心配はないため、事前にわからないことは聞いておきましょう。
信頼できる調査会社だと判断した時点で、相談を申し込みます。対面だけでなくオンラインで相談できる事務所もあるため、都合が良いほうを選んでください。
2.調査方法の提示と契約
探偵による詐欺被害の依頼を決めたあと、調査方法と見積もりを提示してもらいましょう。調査会社は、被害者の話をもとに最適な調べ方を提案し、以下のように動きます。
- 聞き込み
- 尾行
- 張り込み
- インターネットによるデータ収集
適切な調べ方を選択できるように、被害に遭うまでのいきさつをできるだけ詳しく調査会社へ伝えてください。
費用は、調査方法や必要な日数などがはっきりした段階で提示されます。信頼できる業者であれば費用の内訳を詳しく説明するため、納得できるまでチェックしてから契約をしましょう。
3.調査内容の報告
契約後は、プロの調査員が徹底的に悪質な業者の身元を調べ、詐欺被害の立証につながる証拠を集めます。
スムーズに調査が行えるかは、相談時に伝えた情報が大きく影響します。あとから思い出したことがあったときは、すみやかに連絡しましょう。
調査の経過をリアルタイムで報告してもらえるケースもあります。状況に応じてプランをすぐに変えられたり、調査の終了を予定より早められたりできるメリットもあるため、相談してください。
一定期間の調査を経て報告書が依頼者に渡されれば、一連の流れが終了します。
4.アフターフォロー
探偵による詐欺被害の相談では、集めた証拠を活用するためのアフターフォローも調査会社の仕事の1つです。
詐欺師の身元や証拠が明らかになっても、実質的な被害解決にはなりません。解決のためには、被害金を取り戻したり、詐欺師を逮捕したりする必要があります。
ただし、返金や警察による逮捕につなげる詳しい手順は、被害者のみではわからないでしょう。
調査会社のなかには、弁護士や行政書士などと連携しているところもあります。詐欺の被害回復を望む方は、アフターフォローも行なっている調査会社へ相談してください。
探偵による詐欺被害の相談は東京中央信用調査へ
悪質な探偵による詐欺被害は、東京中央信用調査への相談がおすすめです。東京中央信用調査では、LINEやメールによるリアルタイム報告にも対応しており、進捗状況をスピーディーにチェックできます。
東京中央信用調査は、24時間365日相談を受け付けており、LINEや電話、メールで連絡できます。契約前であれば費用は発生しないため、詐欺被害に遭ったときは、1人で悩まずに無料相談を利用しましょう。