公営ギャンブルには、競馬、競輪、競艇、オートレースとありますが、その中でも競馬は知名度も高く花形であるといえます。
・・・特にこの数年で大きく売り上げを伸ばし、バブル期に記録した最高売り上げを更新する動きを見せています。
そのように人気が高い競馬の周りには、昔から八百長事件や騒擾事件、また競馬にまつわる違法賭博といった犯罪行為が多くみられてきました。そして近年注目され、また多くの被害者を生んでいるのが、競馬詐欺ネットワークの存在です。
そこで今回は、競馬詐欺ネットワークについての基本的な内容について解説したのちに、存在が噂される大手の競馬詐欺ネットワークについての情報や、競馬詐欺ネットワークに詐欺被害にあった場合のおすすめの対処法について、述べていきます。
競馬詐欺ネットワークとは
まずはじめに、競馬詐欺ネットワークについて解説します。
端的にいうと競馬詐欺ネットワークとは、競馬詐欺をおこなうグループが、さまざまな情報を共有するために構築しているネットワークをさします。
詐欺ネットワークにも系列があり、例えば、株式会社ライセンス(サイト名:GREAT)は、その関連会社の(株)ステップアップ(サイト名:グリーンスタイル)と(株)レッドマイルの3社でネットワークを形成していると言われています。
競馬詐欺ネットワークが共有する事項
競馬詐欺ネットワークでは、被害者に関するさまざまな情報を共有しています。具体的には以下の4つです。
- 被害者の氏名
- 被害者の連絡先
- 利用金額
- 支払い情報
それぞれについて解説していきます。
被害者の氏名
競馬詐欺ネットワークでは、被害者の氏名の情報がまず共有されます。
結婚して氏名が変わっていたり、本名とは違う名前を利用している際も関連づけられて共有される場合がほとんどです。
さらにその氏名に、その他の情報が紐付けされ、リストのような形で共有されています。
被害者の連絡先
被害者の連絡先も共有される事項の一つです。住所や電話番号、LINEIDなどが該当します。
1つの詐欺に引っかかった人は別の詐欺にも引っかかりやすいとされています。そのため、同ネットワーク内で連絡先の情報が共有され、勧誘に利用されています。
加えて、勝手に系列サイトに共有され、配信を希望していないメルマガ等が配信されるようになるケースも報告されています。
利用金額
被害者が、どの程度の金額を利用したかも、競馬詐欺をおこなう者たちにとっては重要な情報です。
特に大きな金額を利用していた場合、「優良顧客」としてマークされ、狙われやすくなってしまいます。
支払い情報
決済でどのような手段を利用したかも共有されている可能性があります。
特にクレジットカードで大きな金額の商材を買っている場合、クレジットカードの限度額が大きい、すなわち大金を騙し取れるという事になり、狙われやすくなってしまいます。
決済にクレジットカードを利用している場合には、クレジットカードの情報が、ネットワーク内で共有されていると考える方が自然です。カード会社に不正利用の可能性がある旨を連絡し、カードの再発行や番号の変更をしておいた方が安心です。
存在が噂される大手競馬詐欺ネットワークまとめ
実際に存在が噂されている、大手競馬詐欺ネットワークについてまとめました。
1:合同会社オリエント、株式会社セカンド
競馬予想サイト「Site(サイト)」は当初、合同会社オリエントが運営していましたが、のちに「RANKING(ランキング)」という名の競馬予想サイトを運営する株式会社セカンドに運営会社が変わっています。
この2社には関係があり、ネットワークを形成していると予想されます。
2:株式会社エウロパ、アドバンス、常昇社、サイバーテクノロジー、ACT、エンタープライズ
株式会社常昇社は、その界隈では「常昇社グループ」と呼ばれるほど、競馬詐欺ネットワークの中心的な会社としてよく知られています。
常昇社グループとして名前の上がる会社には、株式会社エウロパ、アドバンス、サイバーテクノロジー、ACT、エンタープライズといったものがあり、それぞれの会社がそれぞれ競馬予想サイトを運営しています。それらの予想サイトのつくりが類似しているのも特徴です。
3:関東厩務員組合、(株)農林水産投資協会
この2つのグループについては、その名前の紛らわしさや、JRAと関連があるかのような勧誘が問題視され、JRAから注意が発表されています。
この2つのような、JRAや馬主、厩務員と関連があるかのような実在しない団体の名前を掲げる詐欺グループでネットワークを形成していると考えられます。
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競馬詐欺ネットワークに騙されたら?
実際に被害に遭ってしまった場合、なるべく早い対処が必要です。ここでは、3つの相談先を提案します。
なお当サイトでは、弁護士への相談をもっともおすすめします。
警察
競馬詐欺もまた詐欺被害のひとつですので、警察に被害を訴えることが可能です。
警察に被害を訴える際には、事前にできる限り、被害内容や、詐欺サイト等の加害者情報をまとめておきましょう。情報は可能な限り印刷しておくとスムーズです。
窓口に駆け込むことも可能ですが、事前に警察署に電話をしてアポをとっておくとしっかり対応してもらえる傾向にあります。
直接出向くことが難しければ、#9110、または最寄りの警察の問い合わせ窓口に電話で相談することも可能です。
どちらの場合も、対応してもらいやすい時間帯は平日昼間となっています。
消費者センター
消費者センターでは、商品やサービスなどの消費者全般に関する苦情や相談について、専門の相談員が公平な立場で対応してくれます。
全国共通の相談電話番号、188(局番なし)の「消費者ホットライン」に電話をかけることで相談を受けてもらえます。
相談だけでなく、裁判外紛争解決手続(ADR)や消費者団体訴訟制度など、解決に繋がる制度の紹介もしてくれます。
また、メールでの相談も受け付けており、被害実態を送ることで調査や分析を行ってくれます。
【おすすめ】弁護士
当サイトイチオシの方法が弁護士への相談です。
弁護士への相談は上記の2つと違い、無料とは限りません。
しかし、諸々の手続きや加害者とのやり取りを全て任せられることから、精神的な負担が軽減されます。
また、ギャンブル詐欺をはじめとする詐欺返金に強い弁護士であれば、適切な対処法を押さえているので、被害回復の可能性も格段にアップします。
詐欺被害に遭ってしまい、金銭的に厳しい状況にある場合でも、相談料無料や着手金0での契約に応じてくれる弁護士もいます。
まずは以下のリンクから弁護士に相談してみることを強くおすすめします。
まとめ
今回は、競馬詐欺ネットワークについての基本的な内容について解説したのちに、存在が噂される大手の競馬詐欺ネットワークについての情報や、競馬詐欺ネットワークに詐欺被害にあった場合のおすすめの対処法について、述べてきました。
競馬詐欺ネットワークの実態については、把握しにくい面もありますが、詐欺グループ間でのつながりがある可能性は常に念頭におき、1つのグループと関わりを持てば、他の詐欺グループの犯罪にも巻き込まれうると考えておきましょう。
万が一、大きい詐欺グループに騙され情報がのってしまうと一人だけの力では対処できない場面が多いです。
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