結婚詐欺の被害に遭ってしまい、誰に相談すれば良いか迷っていませんか。
結婚詐欺は信頼関係を築いたあとに婚約者の立場を利用して金銭を騙し取るため、注意が必要です。詐欺師はお金を手に入れると行方をくらませるため、探偵へ素行調査を依頼しましょう。
本記事では、適切な相談先や相談時のポイントを紹介します。
結婚詐欺とは
結婚詐欺とは、婚約状態で相手の金銭を騙し取る行為です。恋愛感情が絡み気づきにくい被害であるため、少しでも不審を感じた際は専門家へ相談してください。
詐欺師はマッチングアプリや婚活の場でターゲットを見定め、一定期間交際し、信頼関係を築いたあとで大金を騙し取る手口をよく使います。詐欺師は、お金を巻き上げたあと姿を消すため、発覚が遅れがちになります。
相手からお金の要求があり、理由が不自然な場合は詐欺を疑ってください。自身は騙されないと過信せず、客観的な判断力を持ちましょう。
結婚詐欺の成立要件
結婚詐欺において金品を奪っているか、嘘をついていたかという点が重要です。
結婚詐欺の最大の焦点は「一緒になる気がないにもかかわらず、結婚する意思を示していたか」です。結婚詐欺は男女間トラブルと捉えられることも多く、どこからが罪になるか線引きが難しい被害のため注意しましょう。
詐欺罪は、嘘をつき金品を騙し取ることで成立します。詐欺罪の成立には、以下の4点が必要です。
- 人を欺いて騙す
- 被害者が錯誤に陥る
- 被害者が金品を渡す
- 金品が他者へ渡る
嘘をつかれて信じた人が詐欺師へお金を支払った場合に、詐欺罪が成立します。
一般的に詐欺罪は立証が難しく、該当しない事例も多く見られます。詐欺か迷った場合は専門家へ相談してください。
結婚詐欺にあたらないケース
結婚詐欺にあたらないケースは、婚約状態で双方同意のもと貯蓄やお金の貸し借りがあったが事情が変わった場合です。
最初から騙すつもりはなく、別れたのであれば詐欺にはあたりません。結婚前提の相手にお金を借りた場合でも目的に嘘がなければ罪にはならないでしょう。
詐欺は金銭的な損害が発生することを指すため、実害がなければ、詐欺罪として追及することは困難です。自身に不利な状況だとしても、結婚詐欺かは見極めが必要で、迷った際は専門家へ相談してください。
結婚詐欺の手口
結婚詐欺師の手口は、以下の4点が特徴的です。
- 婚活の場で接近する
- 出会ってすぐ交際を申し込む
- 理由をつけて金銭を要求する
- 突然行方をくらます
交際相手が詐欺師の特徴にあてはまらないか確認しましょう。一つずつ内容を確認し相手に対して違和感を覚えた場合は、すぐに専門家へ相談してください。
婚活の場で接近する
結婚詐欺師がよく活用している出会いの場は、婚活パーティーやマッチングアプリです。
婚活の場は身分を偽りやすく、女性に結婚願望があるためターゲットを探す詐欺師にとって好都合といえます。詐欺師はハイスペックな人物を装い、ターゲットとなる女性に接近します。
実際に、婚活パーティーやマッチングアプリが広まったことにより、結婚詐欺の事件は増加傾向です。
婚活の場で出会った人がすべて詐欺師というわけではありませんが、相手の身元がはっきりするまでは警戒することがおすすめです。
出会ってすぐ交際を申し込む
出会ってすぐに交際や結婚を申し込まれた場合は、結婚詐欺を疑いましょう。
詐欺師は、できる限り早い段階で女性からお金を引き出したいと考えているため、すぐに交際や結婚を申し込みます。結婚という大切な決断をするうえであまりにも短期間で決めるのは不自然です。
結婚詐欺師のターゲットのなかでも、結婚を急いでいる方は狙われやすいといえます。すぐに結婚したいという考えがある場合は特に注意しましょう。相手の身元がはっきりするまでは、交際や結婚の話を進めるべきではありません。
相手がすぐに交際や結婚を匂わせてきた場合は詐欺師の可能性があるため、十分に警戒してください。
理由をつけて金銭を要求する
理由をつけて金銭を要求することは結婚詐欺の手口の一つです。不自然な状況で何度もお金を貸すよう頼まれる場合は第三者への相談も考えましょう。
女性は婚約者の立場から男性の力になりたいとお金を貸します。相手は「必ず返す」と言いますが、少額でも貸してはいけません。貸す金額が少額でもつもりつもると大金になっていたというケースもあります。
交際中に金銭の要求が多い場合は、相手の背景を知る必要があるでしょう。探偵へ素行調査を依頼することで、相手に知られずに本当の姿を知れるためおすすめです。
突然行方をくらます
結婚詐欺師は、相手からお金を引き出すと突然姿をくらまします。お金を渡したあと、連絡が途絶え、会えなくなった場合は結婚詐欺を疑ってください。
詐欺師は、多くの証拠を残さないようにするために、目的を果たすと姿をくらまします。交際中に教えられていた住所や会社が架空のものであった場合、個人で相手を探し出すことは難しいでしょう。
突然行方をくらました際は、探偵の素行調査を依頼してください。自身で闇雲に探すのではなく、知っている情報をすべて持って探偵へ相談すると、結婚詐欺問題の早期解決に繋がります。
結婚詐欺の被害事例
結婚詐欺に遭い、金銭を騙し取られた被害事例を2つ紹介します。
結婚詐欺の被害額は高額なことが特徴です。結婚詐欺に遭うと金銭的な損失だけではなく非常に深く傷つきます。
結婚詐欺師は、単独ではなくチームで動いているケースもあります。詐欺師かどうか見分けることは難しいですが、事例を参考にして被害に遭わないよう対策しましょう。
ケース1
マッチングアプリで出会った女性を狙った結婚詐欺事件が報告されています。
マッチングアプリで出会った女性と結婚を約束し、10人以上から総額1億円以上を騙し取ったと見られる男2人が逮捕されました。
男1人は、建築関係の会社経営と偽り羽振りが良さそうにしていました。もう1人の男は、運転手兼秘書という役回りでした。男2人が仕事のトラブルで慌てている様子を見た女性は、本当に緊急事態が起こったと思い込み現金を渡してしまいました。
現金を渡したあと、何度かLINE上でのやりとりはあったものの直接会えない日々が1年にもおよび、被害に気づいたそうです。
結婚詐欺師は、単独犯だけではなく、グループで行う場合もあります。
本当に会社やトラブルの相手が存在しているのか確認しましょう。会社でのトラブルに対してお金を渡す際は、借用書を交わすことを忘れないでください。
ケース2
婚活パーティーで知り合った女性から、現金120万円を騙し取った結婚詐欺師が逮捕されました。
詐欺師の男は厚生労働省職員を名乗っていましたが、実際は派遣社員でした。「空き巣に入られて生活費がない」「出張で韓国に行く」「韓国で入院した」などと嘘をつき、7回にわたり女性から現金を引き出しました。
言動を不審に思った女性が問い詰めると、男の友人を装い「男は亡くなった」と伝えてきたことから警察に相談し、詐欺が発覚しました。
結婚詐欺師は一度に現金を引き出すだけではなく、こまめに要求するケースもあり、発覚が遅れることもあります。
交際相手から、少額でも現金を貸して欲しいと言われた際は、結婚詐欺を疑いましょう。
結婚詐欺で避けるべき相談先
結婚詐欺で避けるべき相談先は、以下のとおりです。
- 親・兄弟
- 友人
交際相手の言動に違和感を覚えた際は、第三者の意見を聞くことも大事です。親や友人のアドバイスをもらう方もいますが、結婚詐欺の相談には適していません。
誤った相手に相談すると被害解決が困難になるため、注意が必要です。
親・兄弟
結婚詐欺の相談に、一番身近な親や兄弟は不向きです。
結婚詐欺師はお金を持っている女性を狙います。娘の交際相手に口出しをしていた親も、子がある程度の年齢になると当人同士のことだからと距離を置くケースも少なくありません。「娘が選んだ男性」と肯定的にジャッジする傾向もあり、親の観察眼はそれほど有効ではないようです。
年齢が上がると兄弟が遠方に住んでいることも多いため、断片的な情報だけで相手の見極めは困難です。結婚詐欺疑惑の相談相手として家族は避けることをおすすめします。
友人
結婚詐欺被害は友人への相談も適していません。
友人に相談しても、まさか相手が詐欺被害に遭っているとは考えもおよばず、祝福してくれるケースが大半でしょう。友人との付き合いが長いほど、偏った見方をされ、客観的な判断は非常に困難です。
詐欺師は条件の良い男性を装っているため、友人に結婚を応援されたり、急かされたりする可能性もあります。高スペックな男性との恋愛は、相談する友人によっては嫉妬の対象になります。
友人への相談は相手男性が詐欺師か見極めたいという本来の目的達成が難しいため、避けたほうが良いでしょう。
結婚詐欺に遭った際の相談先5選
結婚詐欺に遭った際は、以下の5つの相談先を参考にしてください。
- 消費生活センター
- NPO法人
- 警察
- 弁護士
- 探偵事務所
結婚詐欺は被害者が洗脳状態にあるため、冷静な判断ができず自己解決が困難です。相手に直接伝えることで、さらなるトラブルへ発展する場合もあります。
専門機関へ相談し、第三者の客観的な視点を取り入れて早期解決を目指しましょう。
1.消費生活センター
結婚詐欺に遭ったと感じた場合は、消費生活センターへの相談が可能です。
消費生活センターでは、交際相手から投資を勧められ送金すると、連絡が取れなくなったという相談が多く寄せられています。
消費者問題に精通している専門のスタッフが対応し、家族や交際相手に知られることなく相談することも可能です。
消費生活センターは、あくまでも相談窓口です。訴訟や証拠収集などは行えません。「詐欺師を捕まえるための証拠が欲しい」「慰謝料請求したい」という場合は、探偵や弁護士へ相談しましょう。
2.NPO法人
結婚詐欺の相談先として、NPO法人も挙げられます。
専門の相談員やカウンセラーが無料相談を行なっているNPO法人があります。「婚約をしているが相手の素性がわからない」「お金を貸した相手と連絡が取れなくなった」といった相談が寄せられるようです。
法人によっては土日も相談を受け付けており、無料でアドバイスをもらえるため、気軽に利用しやすいでしょう。
「どこへ相談すれば良いかわからない」「詐欺かどうか確信がない」という場合にNPO法人へ連絡することで不安が軽減されます。
NPO法人は、問題解決のアドバイスにとどまります。すぐに行動したいという方や、相手と連絡が取れなくて不安という場合は、探偵へ相談し調査を行うことがおすすめです。
3.警察
結婚詐欺は警察への相談も選択肢の一つといえます。相手への処罰感情が強い場合は適した相談窓口ですが、結婚詐欺は立件が難しいことが特徴です。
結婚詐欺は詐欺罪であり、しっかりと証拠を提出できれば被害届が受理される可能性が高いでしょう。被害届を出しておくことで、詐欺師との慰謝料請求の話し合いがスムーズに進む場合があります。
警察では内容に応じて窓口が異なります。被害に遭ったか確証が持てない場合は「警察相談専用電話#9110」へ、詐欺が判明した際は「「犯罪被害相談窓口」」へ連絡しましょう。
4.弁護士
結婚詐欺は弁護士への相談も有効です。結婚詐欺は恋愛感情もあり、自身での判断が難しく第三者の視点が重要になるためです。
弁護士へ依頼することで、状況を客観的に整理し、結婚詐欺かを判断できます。弁護士は必要な法的手続き、返金請求や詐欺師との直接交渉を行います。結婚詐欺では、被害金の返還要求だけではなく、婚約破棄による慰謝料請求も可能です。泣き寝入りをせずに、しっかりと交渉できる弁護士を選びましょう。
結婚詐欺の被害者は信頼していた相手からの裏切り行為で心身ともに疲労が蓄積します。結婚詐欺に詳しい弁護士への相談は、被害女性のストレス軽減にも役立ちます。無料相談を行なっている弁護士事務所もあるため、活用しましょう。
5.探偵事務所
結婚詐欺で被害に遭った際は、探偵事務所への相談を推奨します。おもなメリットは以下のとおりです。
- 詐欺師の身元を特定できる
- 嘘を暴くことができる
- 証拠を収集できる
詐欺師は、偽名や嘘の情報を使用するため、個人で身元を特定しようとしても限界があります。探偵事務所への相談は、詐欺師の本性を暴くことができ、身元特定の可能性が高まります。
探偵事務所を探す際は、身元調査が得意な事務所に依頼してください。探偵にも、得意な分野や苦手な分野があります。
探偵が収集した資料は、返金交渉や法的手続きのなかで有効な証拠となるため、しっかりとした調査報告書を提出する事務所を選んでください。客観性が不十分な場合は、探偵の調査報告書であっても証拠として認められない場合もあります。
探偵を選ぶ際は、素行調査が得意な探偵事務所へ依頼しましょう。
結婚詐欺被害を相談する際のポイント
結婚詐欺被害を相談する際は、以下のポイントに気をつけてください。
- 早めに相談する
- 金銭のやりとりの証拠を集める
- 婚約していた証拠を集める
- 騙された証拠を集める
ポイントを意識し、事前に準備をすることでスムーズに各所への相談が可能です。まずは、自身で準備できるところはしっかりと行い、相談が有意義なものとなるようにしましょう。
早めに相談する
結婚詐欺師と音信不通になってからの調査や証拠集めは困難なため、早めに相談してください。詐欺師は本来の目的を達成したあとは、突然音信不通になります。
結婚詐欺の相談は、わずかでも不審を感じた時点で迅速に行なったほうが無難です。結婚詐欺師は、極力証拠を残さないように行動しているため、時間が経過するほどに探すことが困難になります。早めに相談すると、被害金の回収もスムーズに行えます。
相手男性の素性を見抜き、交渉を有利に進めるためにも早めの相談がおすすめです。
金銭のやりとりの証拠を集める
結婚詐欺師との金銭のやりとりを証明する書類は、相談の際の証拠として提出可能です。
集めるべき書類は以下のとおりのため、確認してください。
- 借用書
- 領収書
- 銀行の振り込み履歴
- メッセージのやりとり
- やりとりを記録した日記
ビジネスへの投資を口実にお金を貸して欲しいと言われた際は、借用書や記録などを保存しておきましょう。
金銭の要求は、ビジネスを口実にするだけではありません。プライベートな理由によって口約束でお金を貸してしまうケースも多くあります。
金銭のやりとりが必要な場合は、銀行振り込みにすると記録が残ります。PayPayや楽天ペイなどのバーコード決済も履歴が残る形でのやりとりがおすすめです。
婚約していた証拠を集める
結婚詐欺師に騙されていたことを示すには、相手との婚約の事実を証明したうえで相談する必要があります。
婚約状態を証明することは難しいですが、以下を参考に証拠を集めましょう。
- 婚約証明書
- 婚約指輪
- 結婚式場の申込書類
- 親族や友人へ婚約者と紹介していた証言
- 会社や友人に結婚する旨を報告した書面やメッセージ
- 結納をした証
- メールやSNSでの結婚に関するやりとり
結婚詐欺では、婚約破棄に対しても慰謝料を請求できます。婚約は、恋人関係とは異なり法的責任がともないます。正当な理由なく婚約が破棄された場合は慰謝料請求が可能なため、証拠は必ず集めましょう。
騙された証拠を集める
結婚詐欺の被害を相談する際は、騙されていたことを証明できるようにしてください。
詐欺師がすでに別の人と婚姻関係にあったが、結婚しようと持ちかけていたことを証明できると、証拠になります。加えて詐欺師の経歴が嘘であった事実や、ほかの人も同じように騙していた場合も証拠となります。
素性を隠すプロである詐欺師に対して、1人で騙されていた証拠を集めることは困難です。探偵へ素行調査を依頼することで、結婚詐欺師にばれずに証拠集めができます。
探偵の証拠は第三者からの客観的な証明として、慰謝料請求や裁判の際に利用が可能です。確実に相手を訴えるためにも、探偵へ依頼し、しっかりと調査することがおすすめです。
結婚詐欺被害は探偵事務所へ相談を
結婚詐欺被害に遭った際は、東京中央信用調査にご相談ください。恋愛感情が絡む被害は心理的な負担も大きく、個人での冷静な判断が困難です。初動が遅れるほど不利になるため、専門家の迅速な対応が解決の鍵となります。
東京中央信用調査では、男女間トラブルの解決実績が豊富なスペシャリストが経緯を確認し、目的達成までのルートを提示します。電話はもちろん、メールやLINEからの相談も可能です。
詐欺師の身元を特定し、早期解決に繋げましょう。スムーズな被害回復を望む方は、東京中央信用調査の無料相談を活用してください。