LINEの相手が、結婚詐欺師かもしれないと不安に思っていませんか。
結婚詐欺では、婚活アプリやSNSで出会ったあと、無料でやりとりできるLINEに移るケースがほとんどです。本記事では、LINEを使う詐欺師の特徴と対処法をまとめました。
被害に遭った際の相談先も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
結婚詐欺とLINEの関係
結婚詐欺とLINEには、密接な関係があります。
詐欺師にとって、利用者が多く無料でアカウントが作れるLINEは、標的に警戒心を抱かせず、お金を奪うための便利なコミュニケーションツールです。
LINEは、アカウント作成が容易で、条件を満たせば複数のIDが持てます。運営に詐欺が報告され、1つの登録が削除されても、別のアカウントで連絡をとれます。
結婚詐欺師は、LINEを好んで使うことを覚えておきましょう。
LINEを悪用した結婚詐欺の手口
LINEを悪用した結婚詐欺の手口では、加害者はマッチングアプリやSNSなどでターゲットを見つけたあと、連絡先を聞き出します。
LINEは手軽にメッセージを送り合えるため、詐欺師はターゲットと頻繁にやりとりし、親密な関係をきずきます。信頼を獲得できたとわかると、言葉巧みに金銭を要求するやり口が、詐欺の常套手段です。すでに相手を信用している場合、騙されている事実に気づきにくいケースがほとんどです。
婚活アプリやSNSで知り合ったばかりの相手に、安易にLINEのIDを教えないようにし、怪しいと思ったときはすぐにブロックしましょう。
結婚詐欺でLINEを使う怪しい人物の特徴
結婚詐欺でLINEを使う怪しい人物の特徴は、以下の5つです。
- 短期間で結婚を匂わせる
- 投資話を持ち掛けてくる
- 資産について知りたがる
- 同情を引こうとする
- 矛盾した言動がある
結婚詐欺の手口は年々巧妙化していますが、怪しい人物には共通する特徴があります。LINEでやりとりするときには、参考にして相手が詐欺師か見極めてください。
短期間で結婚を匂わせる
結婚詐欺師は、できるだけ早くターゲットからお金を奪うためにLINEでやりとりしながら、短期間で結婚を匂わせます。
加害者は、出会ってすぐに親密な関係になりたがります。さりげなく、収入や貯金額を聞き出しながら、具体的な結婚や家族計画を話題に出すのが詐欺の手口です。結婚話に信憑性を持たせるために、実際にエンゲージリングや式場を見に行くケースもあり悪質です。
結婚詐欺師は、「運命の相手だ」「早く一緒になりたい」などの甘い言葉でせまりますが、一度冷静になり相手を注意深く観察してください。
投資話を持ち掛けてくる
結婚詐欺師でLINEを悪用する人物の特徴は、偽の投資話を持ち掛け、お金を騙しとろうとすることです。
詐欺師は、ターゲットと親しくなり、信頼を得られたと確信すると「結婚資金にしよう」「やり方を教えてあげる」など甘い言葉で投資に勧誘します。
恋人に言われるままに投資をはじめ、保証金や手数料などの名目で次々とお金を要求されます。最初のうちは儲けが出ているように見せかけるため、怪しいと感じても「恋人が騙すはずがない」と詐欺と見抜けない場合がほとんどです。
交際相手から投資話をされても、安易に誘いに乗らないほうが得策です。
資産について知りたがる
出会って間もないのに、LINEのやりとりで貯金額や年収などの資産状況を知りたがる場合は、結婚詐欺を疑う必要があります。
詐欺師は相手の経済状況を詳しく把握し、騙しとれる金額を計算しながら準備を進めます。
「結婚相手の貯金額が気になるのは当然」と自然な流れで聞かれることもあるでしょう。しかし、慎重に対応し、答える前に相手の目的を見極めることが大切です。あえて少なく答えたり、話題を変えたりして、すぐに答えないようにしてください。
同情を引こうとする
結婚詐欺師は、LINEで作り話をし相手の同情を引こうとする特徴があります。
詐欺師は、「親が入院している」「結婚前に借金を完済したい」など嘘のストーリーで相手の善意に訴えかけ金銭的なサポートを求めます。家族の病気や、借金があるなど嘘のストーリーは、お金を騙しとるための典型的なやり口です。
恋人から不幸な身の上話を聞かされたときも、情に流されず、冷静な判断が大切です。警戒心を持ちつつ、事実確認を怠らないことが被害を防ぐ鍵となります。
矛盾した言動がある
結婚詐欺師とLINEのやりとりを続けていると、言動に矛盾を感じることが出てきます。
詐欺師にとってターゲットは1人とはかぎらず、さまざまな設定を用意しているため、言動に一貫性を保つことが難しくなっていきます。職業や家族構成が以前聞いた話と違ったり、過去の経歴が明らかに変わったりしている場合は、注意が必要です。
矛盾を感じた際は、相手に質問し、反応を確かめると良いでしょう。回答の信頼性や相手の態度によっては、関係を断つという判断材料にもなります。
相手の言動に少しでもおかしいと感じたときは、結婚詐欺を疑ってください。
結婚詐欺師にLINEをブロックされる前に
結婚詐欺師にLINEをブロックされる前に、とるべき対応は次のとおりです。
- 被害状況を整理する
- 追加の要求には応じない
- 証拠を収集する
- 相手の身元を調べる
加害者とのLINEのやりとりは、詐欺の重要な証拠になる情報がつまっています。もしLINEをブロックされると証拠が消されてしまうため、詐欺の疑いが強まっている場合でも、相手に悟られないよう慎重に対応することが大切です。
被害状況を整理する
結婚詐欺の疑いを感じている場合、相手にLINEをブロックされる前に、状況を整理しましょう。
LINEのメッセージはスクリーンショットで保存し、特にお金の要求や投資の勧誘といった重要なメッセージは必ず残してください。専門機関に相談するときに備えて、出会った場所や金銭を要求された日なども時系列で整理することが肝心です。
被害状況をまとめて、客観的に振り返ることで詐欺の全容をきちんと把握し、今後の適切な対応策を考えるためのステップとなります。
追加の要求には応じない
相手がLINEを使った結婚詐欺師の可能性があるときは、追加でお金の要求や新たな投資の提案には応じてはいけません。加害者からの要求に応え続けることで、被害が拡大するため危険です。
結婚詐欺ではないかと疑っていることが恋人に伝わると、すぐにLINEをブロックされるリスクがあります。加害者の情報や詐欺の証拠が十分にそろうまでは、警戒している事実を気づかれないよう、慎重に対応する必要があります。
詐欺師はさまざまな理由をつけ、感情に訴えてお金を要求してきますが、冷静に対処しましょう。
証拠を収集する
結婚詐欺を立証するためには、証拠が必要です。LINEをブロックされる前に、メッセージのやりとりや電話の録音など、できるかぎり証拠を保存してください。
以下のような情報は、結婚詐欺の有力な証拠につながる可能性があります。
証拠の種類 | ポイント |
金銭に関するやりとり | LINEのスクリーンショット 会話の録音データ お金を渡したときの明細 |
騙す意図や嘘の証明 | マッチングアプリやSNSのプロフィール 金銭を要求した理由が嘘であるとわかる情報 |
詐欺師に関するもの | 個人情報や写真 |
結婚詐欺が発覚した際は、証拠は警察や法律事務所へ相談するときに重要な材料となるため、準備しておいて損はありません。
相手の身元を調べる
結婚詐欺の疑いを感じたときは、LINEをブロックされる前に、相手の身元を調べることも検討しましょう。
結婚詐欺師は自身に関わる情報を偽っていることがほとんどで、知っている連絡先はLINEのみというケースもあります。個人で調査するには限界があるため、専門家に依頼することも1つの方法です。リサーチ会社のような専門家であれば、個人で調査できないところまで調べてくれるため、すばやく正確な情報にたどりつけます。
相手の職業や経歴などの矛盾点が確認できたときは、関係を終わらせる勇気も持ちましょう。
結婚詐欺に遭った際の相談先
LINEで結婚詐欺に遭った際の相談先は、以下の3つです。
- 警察
- 法律事務所
- 調査会社
適切な専門機関へすばやく相談し、状況に応じた対処法を見つけることが、被害回復の近道です。それぞれの相談先の主な役割と注意点を参考に、自身にあった機関を選んでください。
警察
LINEで結婚詐欺の被害に遭った場合は、警察に相談しましょう。
詐欺師に騙され、何をすべきか不安なときは、警察相談専用電話「#9110」への連絡が有効です。専門の相談員が、内容に応じて、今後の対応策のアドバイスをします。
警察に被害届を提出し、受理されれば詐欺師の逮捕につながる可能性があります。警察が証拠不十分と判断したケースでは、被害届が受理されず、捜査にいたらないおそれがあるため、事前に詐欺師の情報を準備しておくことが大切です。
警察では、金銭面での被害回復のサポートは受けられないことも理解しておきましょう。
法律事務所
結婚詐欺被害に遭った場合の相談先として、法律事務所が頼りになります。
法律事務所に在籍する弁護士が、依頼者に代わって詐欺師との交渉や法的手続きなどを行い、被害回復に尽力してくれます。
加害者の身元や詐欺の情報が不十分な場合は、弁護士であっても対応は困難です。依頼を断られる可能性もあるため、法律事務所に連絡する前に、LINEでのやりとりの記録やできるかぎり多くの証拠を準備してください。
自力での証拠集めに不安を感じるときは、専門のリサーチ会社の利用も検討しましょう。
調査会社
結婚詐欺の被害を回復したい場合、調査会社への相談をおすすめします。調査会社によっては、相手の連絡先がLINEしかわからない場合でも依頼が可能です。
リサーチ会社は独自の調査手法を用い、個人ではできない方法で徹底的に調べるため、詐欺師の素性が明らかになる可能性が高くなるでしょう。
法的手続きや返金交渉をのぞんでいるケースでも、必要な情報がそろうことで弁護士が被害回復に動きやすくなります。
結婚詐欺に遭ったことを周りの人に知られたくない場合でも、しっかりしたリサーチ会社であれば、探偵業法にもとづく守秘義務があるため安心です。無料相談を受け付けている調査会社もあるため、結婚詐欺の不安がある際は問い合わせを検討してください。
LINEでの結婚詐欺被害は東京中央信用調査へ
LINEでの結婚詐欺被害は、東京中央信用調査への相談をおすすめします。
東京中央信用調査は、結婚詐欺師の身元調査の経験豊富な事務所です。身元特定のプロが独自の手法で詐欺師の素性を徹底的に調べあげてくれます。リサーチ後の法的手続きをのぞむときは、提携している法律事務所があるため、スムーズな引き継ぎができます。
東京中央信用調査では、電話・メール・LINEから無料相談が可能です。LINEでやりとりしている相手が結婚詐欺師かもしれないと感じたときは、ぜひ一度、東京中央信用調査の無料相談にご連絡ください。