スズバースは返金請求できる？詐欺の可能性や怪しい点を徹底調査

スズバースは、「世界中の孤独をなくす」をテーマにした分散型メタバースプラットフォームです。詐欺を疑う声があがっていることから、被害時の正しい対処法や返金方法を理解する必要があります。

本記事では、スズバースの不審点や、利用することで生じるリスクについて解説します。詐欺被害に遭った際の対処法についても解説するため、スズバースに返金請求したい方は参考にしてください。

スズバースとは

SUZUVERSE（スズバース）とは、「世界中の孤独をなくす」をテーマに、AIチャットやブロックチェーンゲームを運営するサービスです。

分散型メタバースプラットフォームの構築を目指すプロジェクトとして、近年注目されるサービスの1つにあげられます。元ライブドア取締役の宮内亮治氏が手がけている点も、スズバースが有名になった要因です。

スズバースが提供するサービスについて見ていきましょう。

Web3を活用したサービス

スズバースは、ブロックチェーン技術を中核とするWeb3を活用し、以下の5つのサービスを提供しています。

CheerCast	好みのアバターを作成してAIとチャットを行うアプリ
SUZUWALK	歩いてスズバース独自の貨幣を稼ぐアプリ
SUZUCHAT	世界中の人とつながりコミュニケーションが取れるSNSアプリ
SUZUVERSE アフィリエイト	スズバースを他人に紹介することで報酬を得るシステム
Web3ウォレット	スズバースのトークンとメジャーな仮想通貨を交換できるサービス

2023年12月にはCheerCastでグラビアアイドルのAIアバターを採用することが発表され、大きな話題を呼びました。

アフィリエイトプログラムがある

スズバースでは、アフィリエイトシステムを導入してユーザー増加を図っています。

SNSやブログにスズバースの広告を掲載して新規ユーザーが増えた場合、紹介料を得られる仕組みで、アフィリエイトプログラムへの参加は無料です。

アフィリエイトは口コミをベースに紹介するケースがほとんどです。アフィリエイトによってスズバースの新規ユーザーを増やすには、信用性や安全性が担保されたサービスでなければなりません。

アフィリエイトプログラムを採用する姿勢から、経営者がスズバースのサービスに自信を持っていると見て取れます。

スズバースの会社概要

スズバースの会社概要は、以下の表のとおりです。

会社名	SuzuversePte.Ltd.
ディレクター	ジョージ・ミヤウチ
設立年月日	2022年8月11日
住所	68 Circular Road #02-01 Singapore
電話番号	非公開
メールアドレス	[email protected]

「SuzuversePte.Ltd.」は2022年にシンガポールで設立された会社で、ソフトウェア・アプリケーション開発を目的としています。

住所は飲食店が入居している3階建てのテナント物件です。外見はオフィスに見えず、会社が実在するかは不明です。

スズバースの不審点

スズバースは、以下の点から詐欺を疑われています。

スズバースをはじめとしたインターネット上のサービスには、詐欺のリスクが潜んでいます。見知らぬサービスを利用する際は、不審点がないか調査して警戒することが大切です。

連絡手段がメールしかない

運営への連絡手段がメールしか存在しない点は、スズバースが詐欺を疑われる理由の1つです。

詐欺師は、最初からトラブル対応やサポートを実施するつもりがないため、連絡手段にメールのみを設定する傾向があります。

連絡手段がメールしか存在しない点だけでは詐欺と断定できません。ただし、問い合わせ先がメールのみである場合は、トラブル発生時にスムーズな解決が目指せないでしょう。

メールのみが連絡手段であるサービスは、ユーザーへの配慮が不足していたり、詐欺の可能性があったりすることを考慮してください。

マルチ商法の疑惑がある

スズバースにマルチ商法の疑惑が浮上していることが、不信感を強めています。

スズバースのアフィリエイトプログラムは、自身が勧誘した人物がサービスを利用した際に、売上の10％を獲得できる仕組みです。新規ユーザーの勧誘により報酬を得る仕組みは、マルチ商法の手法と同様です。

マルチ商法に違法性はありませんが、稼ぐために多くの人を勧誘しなければならない点からトラブルに発展しやすい特徴があります。少しでもマルチ商法に抵抗がある方は、スズバースのアフィリエイトプログラムを使用しないことがおすすめです。

経営陣の経歴が怪しい

スズバース経営陣の経歴として、以下の5例があげられます。

犯罪やマルチ商法に関与していた経営陣が運営するスズバースは、お金を騙し取る方法を熟知しているため、詐欺との関連性が高いと言わざるを得ません。

スズバースに限らず、見知らぬ仮想通貨取引所や資産運用会社などを利用する前は、必ず内部の人間の経歴を調査してください。スズバースのように経営陣に不審な経歴が確認された場合は、詐欺のリスクを考慮してすぐに使用を止めましょう。

金融庁の許可を取っていない

スズバースの不審点の1つは、資産を運用したり増やしたりできるサービスを提供している一方で、金融庁からの許可を得ていないことです。

金融商品取引サービスを提供する会社は、金融庁から認可を得ることで事業を開始できます。しかし、投資詐欺をはたらく悪徳業者は、無許可で金融商品を取り扱うケースがほとんどです。

金融庁は、公式サイトにて無許可で金融商品取引業を営む業者について注意喚起をしています。金融庁からの許可がない以上、スズバースには少なからず投資詐欺のリスクがあるため、利用を控えたほうが賢明です。

スズバースの利用で想定されるリスク

スズバースの利用では、以下のようなリスクがあります。

スズバースへ支払いをした場合に、被害者個人で返金請求しても応じてもらえない可能性があります。マルチ商法の疑いがあるアフィリエイトプログラムにより、被害がまわりへ拡大していく疑いもあり、危険です。

スズバースで詐欺被害に遭ったかもしれないと感じた場合は、不安なまま放置せず、専門家へ相談して適切に対処することをおすすめします。

スズバースで騙された際の対処法

スズバースで詐欺被害に遭った際は、以下の対処法を実践しましょう。

被害から時間が経過するほど返金の難易度が高まるため、詐欺に遭った際はすみやかに行動する姿勢が重要です。

相談先によって対応してもらえる内容が異なります。各機関の特徴をしっかりと押さえ、自身に合った相談相手を選択することがスムーズな被害回復につながります。

被害の証拠を整理する

スズバースで詐欺に遭った際は、以下を参考に被害の証拠を整理しましょう。

被害の証拠は、返金請求の手続きにあたって重要な役割を果たします。加害者とのやりとり・相手の個人情報・被害の事実などをわかりやすく整理しなければ、証拠として認められないケースがあります。

やりとりを時系列に整理したり、インターネットやSNSで情報を収集したりして、活用しやすい証拠を準備しましょう。

消費生活センターに相談する

スズバースによる詐欺被害を受けた際に起こすべきアクションがわからない場合は、消費生活センターにアドバイスを求められます。消費生活センターには専門の相談員が在籍しており、返金請求やクーリングオフなど、希望する解決方法について助言をしてくれます。

消費生活センターへは、消費者ホットライン「188」から相談可能です。相談受付時間は窓口によって異なるので、最寄りの消費生活センターの営業時間をあらかじめ調べておくことをおすすめします。

詐欺被害の対処に悩んだ際は、積極的に消費生活センターへ相談するとよいでしょう。

司法書士に相談する

スズバースをはじめとした詐欺被害の相談相手として、司法書士は心強い味方になってくれます。被害者の状況に応じて起こすべき行動を示してくれることはもちろん、クーリングオフや契約解除などについても助言を受けられます。

司法書士へ相談することで、被害者が詐欺トラブルの対応方法を知らない場合でも、問題なく被害回復の手続きに着手可能です。

司法書士は登記や供託などがメインの業務であり、すべての詐欺事案に介入できるわけではない点に注意しましょう。被害額が140万円までの事案であれば、被害者に代わって裁判手続きを進められます。

弁護士に相談する

スズバースで騙し取られたお金を回収したい場合は、弁護士への相談がおすすめです。弁護士に相談するメリットは、以下のとおりです。

詐欺に強い弁護士は返金請求に特化しており、経験・実績や専門知識から被害者にとって有益な解決方法を提示してくれます。代理権があり、返金請求に関する手続きを一任できる点も大きな強みです。

弁護士ごとに得意とするジャンルが異なるため、相談する際は特殊詐欺に強い事務所を選びましょう。

スズバースの返金相談は専門家へ

スズバースから返金を受けたい場合は、司法書士や弁護士などの専門家への相談がおすすめです。

返金請求は詐欺師が逃げ出す前に実施しなければなりませんが、手続きが煩雑で、個人で対応するには時間や労力などのコストが膨大にかかります。詐欺に強い専門家に相談することで効果的かつスムーズに手続きができ、返金成功の近道になります。

スズバースに関して困っている方は、詐欺被害に強い最寄りの専門家に相談しましょう。