詐欺被害にあったら典士法律事務所はアリ？口コミ評判は良い？実態を徹底解説

詐欺被害に遭った経験がある人なら、その苦しみや焦りを痛いほど理解できるでしょう。被害を回復したい一心で、藁をも掴む思いで法律事務所を探している方も多いはずです。

そんな中で注目を集めているのが、福岡県にある典士法律事務所です。

同事務所は詐欺被害の回復に力を入れていると自称していますが、実態はどうなのでしょうか。本記事では、典士法律事務所の特徴や評判、費用などを徹底的に調査し、解説します。

典士法律事務所は2024年7月に福岡県弁護士会から懲戒処分の手続きに付されています。

「懲戒されそうな弁護士はちょっと･･････」と不安に感じる方もいるでしょう。懲戒処分の詳細についても詳しく紹介します。

典士法律事務所はどのような事務所なのか

典士法律事務所は、福岡県福岡市博多区に拠点を置く法律事務所です。詐欺被害の回復に注力していると自称していますが、その実態を詳しく見ていく必要があります。まずは事務所の基本情報を確認しましょう。

事務所の概要をチェック

事務所名	典士法律事務所
代表弁護士名	東 武志
所属弁護士会	福岡県弁護士会
弁護士登録番号	14112
所在地	福岡県福岡市博多区祇園町1-20
連絡先	092-409-5596

典士法律事務所は、福岡県の中心部に位置しており、アクセスの良さが特徴です。代表弁護士の東武志先生が中心となって、依頼者のサポートを行っています。

事務所名の「典士」には、法律の専門知識を駆使して依頼者を助けるという意味が込められている可能性があります。しかし、名前だけでなく、実際の対応力や実績が重要となります。

【重要】典士法律事務所は2024年7月懲戒手続きの対象に

典士法律事務所は2024年7月現在、懲戒手続きの対象となっており、その手続きが進行中です。

同事務所は、投資詐欺などの被害者向けに実績のない広告を掲載していたとして現在所属弁護士会が調査を行っています。

また当サイトの調査によると弁護士本人は3月から入院しているにもかかわらず、それ以降も案件の受任を継続し、受任した業務を直接遂行していない疑いがあるのです。

今後、1か月を超える業務停止や退会命令、除名などの処分が下された場合、全ての案件を辞任することになります。そのため、現時点での依頼は推奨できません。

＞＞2024年現在対応可能な事務所を確認する＜＜

取り扱い業務

典士法律事務所の公式サイトを確認しましたが、具体的な取り扱い業務の記載が見当たりませんでした。詐欺被害回復に注力していると自称していることから、主に情報商材詐欺の被害回復、投資詐欺の被害回復、SNS詐欺の被害回復、その他の詐欺被害に関する法的支援などを扱っていると推測できます。

詳細な業務内容が公開されていない理由として、依頼者のプライバシー保護や、詐欺師に対して手の内を明かさないといった戦略的な判断があるのかもしれません。

詐欺被害回復事件の過去の実績

典士法律事務所は、詐欺案件の解決実績が豊富だと自称していますが、具体的な数字や事例の公開がありません。

情報を精査すると、こちらの事務所の能力や経験を客観的に判断することが難しくなっています。

典士法律事務所の口コミ・評判を徹底調査！

法律事務所を選ぶ際、他の依頼者の口コミや評判は重要な判断材料となります。典士法律事務所についても、様々な観点から評判を調査しました。

良い口コミ・評判

残念ながら、典士法律事務所に関する公開されている良い口コミ情報は見つかりませんでした。依頼者のプライバシー保護のため口コミ投稿を控えている可能性や、事務所の規模が小さく依頼者数が限られている可能性などが考えられます。

悪い口コミ・評判

一方でお伝えしています通り、典士法律事務所に関するいくつかの懸念点が指摘されています。違反行為があり、懲戒処分を受ける可能性があるという指摘が代表例です。

実際に、前述したとおり、2024年7月現在において典士法律事務所は懲戒処分の対象です。この記事の作成時点では処分の内容は確定していませんが、今後の動向には注意すべきでしょう。

典士法律事務所で相談できるのはどんな詐欺被害？投資詐欺には対応？

典士法律事務所が対応している詐欺被害の種類について、公開情報を基に推測してみました。

投資詐欺

投資詐欺は、巧妙な手口で被害者から多額の金銭を奪う悪質な犯罪です。典士法律事務所では、未公開株詐欺、FX投資詐欺、仮想通貨詐欺、海外投資詐欺などに対応している可能性があります。

投資詐欺の被害は高額になることが多く、専門的な知識と経験が必要とされます。

SNS詐欺

SNSの普及に伴い、SNSを利用した詐欺被害も増加しています。

SNS詐欺は手口が巧妙化しており、被害回復には専門的なアプローチが必要です。

副業詐欺

副業を装った詐欺も後を絶ちません。典士法律事務所では、情報商材詐欺、ネットワークビジネス詐欺、アフィリエイト詐欺、転売ビジネス詐欺などに対応している可能性があります。

副業詐欺の被害者は、経済的困窮から詐欺に引っかかるケースも多く、迅速な対応が求められます。

典士法律事務所に依頼するとどんなメリットがある？

典士法律事務所に依頼するメリットについて、公開情報を基に分析してみました。

詐欺被害回復に対する専門性がある

典士法律事務所は、詐欺案件の解決実績が豊富だと自称しています。もし事実であれば、詐欺の手口に対する深い理解、効果的な証拠収集方法の知識、詐欺師との交渉における豊富な経験、法的手続きの迅速な遂行などが期待できるでしょう。

ただし、具体的な実績の公開がないどころか、前述したように実際にはないことを実績のように謳った広告を掲載したことが判明しています。そのため、詐欺被害の実績には信憑性が欠けることをあらかじめ留意しておいたほうがよいでしょう。

複数の相談方法がある

典士法律事務所では、依頼者の利便性を考慮して、複数の相談方法を用意しています。電話相談が可能であり、LINE無料相談も利用できます。また、メールでの問い合わせフォームも用意されています。

※2024年7月追記：用意されていました。

多様な相談方法により、依頼者は自分に合った方法で気軽に相談することができます。特にLINEでの無料相談は、若い世代や電話が苦手な人にとって利用しやすい選択肢となるでしょう。

幅広い法律分野への対応

同事務所は弁護士事務所であることから、本来的には詐欺被害に関連する他の法的問題にも対応可能であり、総合的な法的アドバイスの提供、長期的な法的サポート体制の確立が期待できる可能性はあります。

法律問題は複合的に発生することが多いため、幅広い分野に対応できる事務所であれば、総合的な解決策を提案してもらえる可能性が高くなります。

典士法律事務所に依頼するデメリットはある？

典士法律事務所に依頼する際のデメリットについても、公平な視点で検討することが大切です。考えられるデメリットをいくつか挙げてみました。

懲戒手続きの対象となっており依頼に不安が残る

2024年7月時点で、典士法律事務所は懲戒手続きの対象となっており、東弁護士の今後の進退は不透明な状況です。この記事の作成時点では、まだ業務の依頼自体は可能ですが、今後の展開によっては状況が大きく変わる可能性があるでしょう。

特に業務停止処分となった場合、既に依頼された案件の遂行が不可能になる恐れがあります。こうした状況下では、依頼者としては不安を拭い去ることが難しいため、別の法律事務所を検討したほうが安心して依頼できるかもしれません。依頼を検討している方は、リスクを十分に考慮した上で判断することが重要です。

具体的な実績の公開が限定的

典士法律事務所は「詐欺案件の解決実績豊富」と自称していますが、具体的な事例や数字が公開されていません。そのため、事務所の能力や経験を客観的に判断することが難しく、他の事務所と比較検討する際の材料が不足します。また、依頼者の期待と実際のサービスにギャップが生じる可能性があります。

実績の公開が限定的な理由として、依頼者のプライバシー保護や戦略的な判断があるかもしれません。しかし、依頼を検討する側からすると、判断材料が少ないという点はデメリットと言えるでしょう。

費用に関する情報が不明確

典士法律事務所の公式サイトでは、相談料、着手金、成功報酬などの具体的な金額が公開されていません。そのため、依頼前に費用の見積もりが難しく、予想外の高額請求を受ける可能性があります。また、他の事務所との費用比較ができないという問題もあります。

法律サービスの費用は案件の難易度や内容によって大きく変わるため、一概に金額を提示できない面もあります。しかし、ある程度の目安が示されていないのは、依頼を検討する側にとってデメリットとなるでしょう。

典士法律事務所に依頼する際にかかる費用

法律事務所に依頼する際、費用は重要な検討事項の一つです。しかし、典士法律事務所の場合、公開情報からは具体的な費用が不明です。ここでは、一般的な法律事務所の費用体系を参考に、考えられる費用項目を見ていきましょう。

相談料

典士法律事務所の相談料については、公開情報から具体的な金額を確認することができません。一般的な法律事務所の場合、初回無料相談や30分5,000円～10,000円程度、1時間10,000円～20,000円程度といった設定がありますが、典士法律事務所がどのような設定をしているかは不明です。

LINEでの無料相談を提供しているようですが、対面や電話での相談料がどうなっているかは、直接問い合わせて確認する必要があります。

着手金

着手金についても、典士法律事務所の公開情報からは具体的な金額を確認できません。一般的な法律事務所の場合、定額制（例：30万円～50万円）や請求金額に応じた一定割合（例：請求金額の5%～10%）、時間制（例：1時間あたり2万円～3万円）といった設定が多いですが、典士法律事務所の場合は不明です。

なお、案件の難易度や内容によって着手金が変動する可能性があります。詳細は直接事務所に確認する必要があるでしょう。

成功報酬

成功報酬についても、典士法律事務所の公開情報からは具体的な金額や算定方法を確認できません。

一般的な法律事務所の場合、回収金額の一定割合（例：回収金額の10%～20%）や段階的な報酬率（例：1000万円以下は20%、1000万円超は15%）、着手金との組み合わせ（例：着手金を低めに設定し、成功報酬を高めに設定）といった設定が多いですが、典士法律事務所の場合は不明です。

成功報酬の設定は事務所によって大きく異なるため、依頼前に必ず確認することが重要です。

その他にかかる費用は？

上記以外にも、交通費、郵送費、印紙代、調査費用などがかかる可能性がありますが、典士法律事務所の場合は具体的な情報が公開されていません。

これらの費用が別途必要になるのか、着手金や成功報酬に含まれるのかなど、詳細は直接事務所に確認する必要があります。

まとめ

典士法律事務所は、詐欺被害回復に注力していると自称する法律事務所です。複数の相談方法を提供しており、利用者の利便性を考慮しています。しかし、評判の信頼性に課題がある可能性や、費用面での具体的な情報が不明確な点には注意が必要です。

実際、2024年7月現在、実績のない広告の掲載や非弁提携の疑いなどから、典士法律事務所は懲戒手続きの対象となっています。今後、業務停止命令や退会命令、除名などの処分が下される可能性が高く、依頼はおすすめできません。

詐欺被害に遭った際は、早急に専門家に相談することが被害回復の第一歩となります。ただし、一つの事務所だけでなく、複数の事務所に相談し、比較検討することを推奨します。

当サイトで厳選紹介している事務所も参考にしながら、自分に合った信頼できる弁護士を見つけることが重要でしょう。

費用や実績などの不透明な点については、直接事務所に問い合わせて確認しましょう。また、公的機関や弁護士会の情報も参考にしながら、総合的に判断することが大切です。信頼できる弁護士との出会いを経て、詐欺被害から解放されることを願っています。