借金が200万円ともなると、どのように返済していくか悩む方も増えてきます。というのも、毎月の返済額が大きい場合や、多重債務に陥ってる可能性があるためです。また、200万円となると、任意整理や個人再生といった債務整理の利用も視野に入ってきます。
ここでは、借金200万円で債務整理をする方法や、多額の借金があることのデメリットや生活再建のため借金を返済ための方法も具体的かつわかりやすくご紹介していきます。
国が認めた「債務整理」という手続きを活用すれば、月々の返済額を減らしたり、日々の取り立てを止めたりすることができます。手続きはカンタンなので、まずは債務整理に強い専門家に無料相談してみましょう。
200万円の借金を持ち続けるデメリット
まず最初に、借金200万円という大きな負債を抱えた場合、どのような影響があるのか見ていきましょう。
デメリット1.借り入れできる金額が小さくなる
基本的に200万円の借金があると、他から借り入れできる金額は極めて小さくなるか、あるいは全く借金ができない状態になる可能性が高いと言えます。
というのも、正規の貸金業者から借り入れができるのは原則として年収の1/3まで(総量規制)となっているため、借金200万円となると、総量規制の基準に照らせば年収が600万円以上ないとこれ以上の借金が出来ないということになります。
一部住宅ローンやその他の不動産担保ローンなど総量規制の対象外となる貸付はあるものの、カードローンやキャッシングの類は借り入れが見込めない点に、十分にご注意ください。
デメリット2.住宅ローン等の審査に通りづらくなる
借入額が多いと、当然のことながら返済余力の部分に問題が生じるため、住宅ローンの審査に通りづらくなることも考えられるでしょう。
この場合は住宅ローンの審査が通らないばっかりに新居を建てることが出来なくなったり、あるいはご家族の方からなぜ審査に落ちたのか怪しまれ、借金バレするなど様々なデメリットが生じると考えられます。
デメリット3.元本がなかなか減らない
そもそも200万円も借金があると、通常の利息制限法の範囲内であっても年間で10万円以上の利息がつくことになります。利息が高いと元本より利息を多く払い、借金が減らないことにも繋がっていきます。
基本的にカードローン業者の返済は利息と元金を合わせた金額で返済していくことになるため、月々2万円返済していたとしてもそのうちの1万円は利息に充当され、元金が減るのは1万円だけというケースがほとんどです。
こうしたカラクリがあるため元本がなかなか減っていかないのです。
200万円の借金返済を返済できないとどうなる
200万円の借金返済ができないとどうなるか?についてご紹介していきます。
ブラックリストに載る
返済ができなくなるとブラックリストに載ることになります。
これは個人信用情報機関に掲載されている個人信用情報に、事故情報や延滞情報が記載されることを言います。
200万円の借金返済が難しくなると、まず大きな債権者から個人信用情報に返済不能又は返済遅れのマークをつけることになります。
そして200万円の借金ともなれば月々の返済額も大きくなることから、1ヵ月返済ができないと2ヶ月、3ヶ月目に通常通りの返済ができなくなる可能性が極めて高く、結果的にブラックリストから脱却できないことも考えられます。
一括請求される
ブラックリストに載る一方で、業者としては1ヶ月以上の長期延滞で、なおかつ返済の見込みもないとなると強制解約を行うことがあります
クレジットカード会社によっては1ヵ月以上の延滞で問答無用で強制解約をして、一括請求に踏切るケースもあります。
ちなみになぜ一括請求になるのかと言うと、強制解約をした時点で期限の利益を喪失するということになるためです。
期限の利益を喪失するということは、すなわち14日以内など決められた期間内に残債を一括で返済するように請求されることになります。
提訴され差し押さえの可能性が高まる
一般的によくある流れとしては、期限の利益を喪失してカード会社や金融業者から一括返済を求められ、その全額返済ができなくなり裁判を起こされるというものになります。
この手の裁判で逆転無罪というのは実質的にありえない為、ほぼストレート負け確定の裁判ということになります。
裁判に負けると、強制執行ができる債務名義というものが原告側に付与されることになります。これによって原告側が裁判所の許可に基づいて強制執行や差押えをできることになります。
債務の額が大きければ大きくなるほど、債権者側としては早急に資金を回収したいため強制執行に踏み切る可能性が高くなると言えます。
具体的には給料が差し押さえられる、預貯金口座が差し押さえられる、自宅の中の換金性のあるものが持っていかれるなどの強制執行を受ける可能性が高いです。
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【生活再建】200万円の借金を完済するポイント
200万円の借金を完済するにはどのようなポイントに気をつければ良いでしょう。ここでは具体的な生活再建のための方法をご紹介していきます
ポイント1.毎月の支出を見直す
まずは毎月の支出を見直すことから始めましょう。借金の返済が遅延したら元も子もなくなるので、月々の支出を見直したり余分な出費はないかを確認しましょう。
その他、先ほどもご紹介した生命保険や家賃など比較的ウエイトの重い固定費を何とかして削れないか検討していくのも効率的な方法となります。
ポイント2.収入を増やし返済額を増やす
考え方として、転職や副業で収入を増やし、返済スピードを上げるという方法もおすすめです。
最近はインターネット上で副業に取り組めるサイトやサービスも多くなってきているので、要検討です。
ポイント3.公的機関・福祉団体へ相談する
月々の生活の見直し方法や借金苦で食べ物に困っているなどの場合には、行政や社会福祉協議会などでも相談することができます。
場合によってはフードバンクから食べ物を一時的に分けてもらえたり、行政貸付などの制度で救済措置を測ってもらえる可能性もあります。
ただし、こちらは全国の社会福祉協議会によって対応がまちまちという情報も当サイトへ続々と寄せられている情勢にあります。特に審査の厳しい、あるいは対応の厳しい社会福祉協議会については相談がうまくいかない可能性もあります。
この後ご紹介するように最初から債務整理を検討して司法書士等へ相談するのもよいかもしれません。
ポイント4.債務整理を検討する
債務整理を検討する方法があります。これが最も効率的且つ素早く借金200万円を債務整理できる方法となるでしょう。
債務整理を行うときに頼りになるのは司法書士です。1件あたりの借金が140万円以下であれば認定司法書士でも対応が可能です。
つまり、プロミスから100万円、アコムから100万円借りて、借金が合計200万円の場合もそれぞれ1件当たりの金額は140万円以下となるため、認定司法書士に相談可能というわけです。
また、公的な機関や民間組織でも債務整理に関する相談を受け付けていることがありますが、これらは原則として実質的な代理人になってくれるわけではありません。
法律の兼ね合いで代理人として各業者と交渉にあたるのは、司法書士と弁護士のみとなっているので十分にご注意ください。
債務整理をした方が良いケース
ところで、借金200万円の段階で債務整理をした方が良い、あるいは債務整理に踏み切った方が間違いなく良いというケースはどのようなものがあるでしょう。
ここでは具体的なケーススタディで解説していきます。
ケース1.収入に対して返済すべき金額の割合が大きい
まず年収1千万の借金200万と年収300万の借金200万ではおのずから大きな違いがあることはお分かりの通りです。
ということで収入に対し返済する金額の割合が大きい場合には、今後の事を考えて債務整理に踏み切った方が良いでしょう。
ケース2.返済が遅れがち
具体的に3ヶ月以上の返済を遅れが慢性的に続いている場合は、収入と返済のバランスが崩れてしまっており、債務超過に陥っている可能性が極めて高いことから、債務整理に踏み切ると良いでしょう。
また、このくらいまでの返済遅れになると、ほぼ毎日複数回にわたって貸金業者から電話が来ているといったケースも多く見られます。
司法書士などに相談し債務整理の委任契約がまとまれば、最短その日のうちに業者からの連絡や督促・取り立ての部類はすべて止まることになるので、こちらもメリットとして押さえておきましょう。
ケース3.借金総額が年収の1/3以上
ほぼほぼ問答無用で債務整理に踏み切った方が良いケースです。
借金200万円が何かしらの事情で年収の1/3以上になっている場合、今後の返済が期日通りに行われる保証はどこにもありません。
例えば、年収300万円で手取りが月々20万円台前半なのにも関わらず借金総額が200万円くらいになってくると、月々の返済額だけでもかなりの額となります。
収入と返済のバランスが崩れている可能性が高いため、早めに債務整理するようにしましょう。
まとめ
今回は借金200万円でも債務整理が可能かどうかについてご紹介してきました。
借金200万円は、可能な限り積極的に債務整理に踏み切った方が良いタイミングといえます。
また借金の金額が高額になるほど業者からの取り立てがきつくなる傾向にあります。そういった意味でも早めに司法書士に相談して、借金問題から解放されるようにしたいところです。
なお当サイトでも借金問題に強い司法書士事務所の情報をご紹介しています。詳細は以下のリンクからご確認いただけます。
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