ここ最近「資産所得倍増計画」や「貯蓄から投資へ」といったスローガンが注目されるなか、それまで手を出してこなかった人も投資を始める人が増えています。
それに比例して、FXのようなハイリスク・ハイリターンの投資に手を出して、大きな借金を背負う人もまた増加傾向にあります。
今回は、 FXで借金が膨らんでしまう原因やFXで借金を抱え込みやすい人の特徴、そしてFXで作った借金を完済するための方法について、説明していきます。
国が認めた「債務整理」という手続きを活用すれば、月々の返済額を減らしたり、日々の取り立てを止めたりすることができます。手続きはカンタンなので、まずは債務整理に強い専門家に無料相談してみましょう。
【前提】そもそもFXってなに?
FX(Foreign Exchange)とは、外国為替証拠金取引の通称です。FX取引とも呼ばれます。
金融庁のサイトでは「証拠金を差し入れて、日本円と米ドルなど、2つの国の通貨の為替相場を予測して売買を行う金融商品」であると書かれています。
FX取引は、少額の資金で取引が始められ、投資金額に比べて大きな額の取引を行うことができるのが大きな特徴です。
少額の資金で大きく儲けられる可能性がある反面、証拠金以上の損失が生じるおそれがあり、元本も利益も保証されない取引であるため、莫大な損失を負ってしまう可能性も少なくありません。
典型的なハイリスク・ハイリターンの金融商品です。
金融商品取引業者を通じて金融商品取引所に上場されているFX取引を行うタイプと、FX取引を取り扱う金融商品取引業者と相対で取引を行うタイプがあります。
FXで借金が膨らんでしまう原因
FXで借金が膨らんでしまう原因としては、主に以下の3つが考えられます。
- FXの知識が少ないままにやっている
- FXそのものの特徴が原因
- FX詐欺が横行している
以下、順に説明していきます。
FXの知識が少ないままにやっている
まず第一にFXの知識が少ないまま、FXをやっている人が多いという点が挙げられます。FX取引を始めるにあたって、まず最初に必要な知識は「FXとは何か?」という部分です。
FX取引は、株式や債券などの他の金融商品と比べて、比較的新しい金融商品であり、まだ歴史が浅いため、その仕組みやルールを正しく理解している人は意外と少ないのです。
またFX取引の魅力的な面だけを伝え聞いて、FX取引どころか投資そのものに初心者がいきなり手を出してしまう傾向もあります。
FXそのものの特徴が原因
次にFXそのものの特徴に原因がある、という点が挙げられます。
例えば、FX取引で利益を出すためには、レバレッジと呼ばれる倍率をかけた状態で、証拠金を預ける必要があります。
このレバレッジというものが何なのかを理解していない人が非常に多く、レバレッジをかけて取引をすると、自分の予想に反して多額の損益が発生する可能性があります。
また、FX取引には追証と呼ばれるものがあります。これは、証拠金に対して、想定していたよりも多くの損益が発生したときに発生する追加の証拠金のことです。レバレッジをかければかけるほど、追証が発生しやすくなります。
このように、FXは多額の損益が発生しやすい特徴を有しています。
FX詐欺が横行している
最後に、FX詐欺が横行しているという点が挙げられます。
FX取引を業とするためには、金融商品取引業の登録が必要です。しかし、登録せずにFX取引を行っている業者が存在しており、このような業者との間でトラブルが発生した場合には、追及は極めて困難になります。
また、無登録であるというだけでなく、FXを絡めた詐欺も横行しています。SNSや出会い系サイトなどを勧誘の窓口として、FX取引を装って金銭をだまし取る手口が多々見られます。
このように犯罪やトラブルに巻き込まれることで、多額の資金を失い、借金を背負うというわけです。
FXで借金を抱え込みやすい人の特徴
では、FXで借金を抱え込みやすい人の特徴とはどのようなものでしょうか。
それは一言で言えば「博打うちな性分の持ち主」です。ギャンブルにハマりやすい人は、FXで借金を抱え込みやすい傾向があります。
ギャンブルにハマりやすい人の心理としては、「負けても取り戻せる」「勝てるかもしれない」といった考えから、ついつい勝負に出てしまいがちです。
その結果、大金を失うリスクを顧みずに、どんどん賭け金を増やしていってしまいます。
そして、借金をしてでも勝負を続けようとするので、借金が雪だるま式に増えていってしまいます。気がついたときには手遅れになっていることが多いのです。
FXで作った借金を完済するための方法
では、FXで作った借金を完済するにはどうしたら良いのでしょうか。
それには債務整理に取り組むことが最善の選択です。債務整理には以下の3つの種類があります。
- 任意整理
- 個人再生
- 自己破産
以下では順に説明していきます。
任意整理
任意整理とは、裁判所を介さずに債権者と交渉して債務整理を行う方法です。
適用要件は特にありません。減額される借金は、利息・遅延損害金分ですが、これは債権者によって大きく異なります。
メリットとしては、将来利息や遅延損害金の免除や長期分割による毎月返済額の減額が挙げられます。
デメリットとしては、ブラックリストに登録されることや、裁判を起こされる可能性などが挙げられます。
また、保証人がいる場合には保証人に借金が請求されるリスクがあり、その後の人間関係に悪影響を与えかねません。
個人再生
個人再生とは、裁判所に申し立てて借金を大幅に圧縮する手続きです。
適用要件としては、「ある程度の継続的な収入が見込めること」や「住宅ローンを除く総負債額が5,000万円以下」などがあります。借金はおよそ5分の1から10分の1に圧縮されます(住宅ローンは除く)。
メリットは、マイホームや車を手放さなくて済むこと、自己破産と違って職業制限がないことなどです。
デメリットは、ブラックリストに登録されることや、官報に氏名が掲載されること、安定した収入がないと適応されないことなどが挙げられます。
自己破産
自己破産は、裁判所に申し立てて借金をゼロにする手続きです。
適用要件としては、「完全に支払いが出来ない状態であること」が挙げられます。借金は基本的には0円になります。
メリットは、すべての債務が免責される点です。これにより自己破産後の収入はすべて生活費に当てることができ、生活再建の道が開きやすくなります。
デメリットとしては、ブラックリストへの登録はもちろんのこと、高額な資産はすべて処分しなければいけません。
また自己破産後は資格制限がかかるため、警備員、生命保険の外交員、建設業、宅地建物取引主任者といった業種には就けなくなります。
債務整理の相談は司法書士へ
債務整理の相談をするなら、まずは司法書士に相談することをおすすめします。このとき、債務整理に強い司法書士を選ぶのが重要です。
債務整理は個人でできなくはありませんが、やはり難易度は高くなります。法律の専門家である司法書士に相談することで、まず自らの抱える借金問題を明らかにしましょう。
FXによる借金問題で困ったら、まずは司法書士の無料相談を利用してみましょう。
まとめ
今回は、 FXで借金が膨らんでしまう原因やFXで借金を抱え込みやすい人の特徴、そしてFXで作った借金を完済するための方法について、説明してきました。
FXによる借金を抱えた時には、ひとりで抱え込まずに、FXによる借金の債務整理に強い司法書士に相談することをおすすめします。
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