「レイクALSAは銀行系だから総量規制対象外!」・・・そんな話を耳にしたことはありませんか?これって本当なのでしょうか。
そもそも、総量規制とはどういうものなのでしょうか。総量規制の対象であるかどうかが、借り入れることのできる金額にどう関わってくるのでしょうか。
そこで今回は、レイクALSAが総量規制の対象であることを明らかにしたのちに、そもそも総量規制とはなんなのか、総量規制の対象にならない貸付にはどのようなものがあるのか、そして総量規制以上に借りる方法はあるのかについて、解説していきます。
国が認めた「債務整理」という手続きを活用すれば、月々の返済額を減らしたり、日々の取り立てを止めたりすることができます。手続きはカンタンなので、まずは債務整理に強い専門家に無料相談してみましょう。
【結論】レイクALSAは総量規制の対象!
まず結論から言えば、レイクALSAは総量規制の対象となります。
もう少し細かい経緯の話をします。
レイクはもともと「ほのぼのレイク」(株式会社レイク)という消費者金融業者でした。
それが、2011年10月にレイクの商標や店舗、人員を親会社の新生銀行に譲渡したため、「新生銀行カードローンレイク」(新生銀行)となりました。
さらにその後、新生銀行グループの事業戦略の見直しに伴い、レイクの名は「レイクALSA」(新生フィナンシャル株式会社)に残りました。これが2018年4月のことです。
レイクはこのように変遷しており、この中でも新生銀行カードローンレイクだった時代(2011年10月〜2018年3月)のみ、銀行ローンの一種だったことから総量規制の対象外だった、というわけです。
総量規制とは?
まずは総量規制について解説します。
総量規制とは、貸金業法に基づいた借入額の上限を定める仕組みのことです。
なお、総量規制では「年収の1/3を超える借入ができない」ことになっていますが、これは「借入額の総額が年収の1/3を超えてはいけない」ことを指しています。
借入先ごとの借入上限額ではないことに注意が必要です。
総量規制=借入総額を制限する制度
総量規制は個人の借入総額を制限する制度です。
改正貸金業法によって2006年12月に公布され、2010年6月から完全施行されています。
総量規制の目的
総量規制の目的は、貸金業者による過剰貸付を規制することです。多重債務の社会問題化を背景に定められたルールと言えます。
金融庁によると、総量規制施行直後の2007年2月から2011年4月までのあいだに、「5社以上からの貸金業者から借入れている多重債務者は約100万人減少」し、「個人破産はピーク時(2003年)からほぼ半減」したとのことです。
多重債務の人を生まないようにするために作られたこの制度のおかげで、多重債務者は減少し、自己破産する人の人数も減少 しました。
総量規制の目安
総量規制では、個人消費者の借入上限を年収の1/3までに制限するとしています。
ただし、どんな場合でも年収の1/3までは借りられるわけではありません。総量規制とは別に、貸金業者各社それぞれの判断によって、貸付する額を決めています。
ですから、「年収の1/3」というものはあくまで目安であり、必ずしもこの金額まで借りられるわけではないことに注意しましょう。
Q:複数業者から借り入れている場合総量規制はどうなる?
A.すべての借入額の総額に、総量規制が適用されます。
貸金業者は、借入の申し込みを受けた際に信用情報機関への照会を行います。この時点で。申し込み者がどこでいくら借入れているかがわかるようになっています。
そのため、複数業者で借入をしても、総額が総量規制内に収まるように必ず制限されます。
年収300万円の申し込み者が、すでに貸金業者A社で30万円、B社で40万円借りていたとします。この場合、貸金業者C社に借入の申し込みをしたとしても、最大でも30万円しか借りることができません。
総量規制の対象にならない借入とは
総量規制の対象となるのは、貸金業者の貸付です。
そのため、貸金業者以外の貸付は総量規制の対象にはなりません。この点について、詳しくみていきましょう。
銀行ローン
総量規制の対象外の借入としてまずあげられるのが、銀行ローンです。ここでもう一度、レイクALSAのケースを振り返っておきましょう。
「レイク」の名前は一時期、「新生銀行カードローンレイク」(新生銀行)という銀行ローンのものでした。この時期に関しては総量規制対象外でした。
しかし、現在のレイクALSAは、新生銀行グループではあるものの、新生フィナンシャル株式会社という貸金業者が運営しています。ですから、総量規制の対象になります。
「レイクALSAは銀行系だから総量規制対象外!」という勘違いはこの辺りに端を発するものと思われます。
ショッピングクレジット
クレジットカードには、キャッシング枠とは別にショッピング枠があります。このショッピング枠も総量規制の対象外です。
これは、お金を貸し付けている訳ではなく、商品代金の立て替えているから対象外である、というわけです。
総量規制の対象外であるからこそ、利用しすぎには注意しましょう。
【コラム】総量規制対象外でも自主規制しているケースあり!
銀行ローンのような総量規制の対象にならない借入でも、総量規制の範囲を自主規制をしており、借入ができない場合もあります。
お金がどうしても必要という人にとっては、「余計なお世話だ!」という気持ちになるかもしれませんが、多重債務によって破綻する人が出ることを社会全体で防ごうとしているものと、考えましょう。
総量規制以上に借りる方法はある?
それでも「もっとお金を借りたい、そうでないと困る!」という方もいらっしゃると思われます。
そこで、総量規制以上に借りる方法があるかどうかについて、詳しくみていきます。
おまとめローン「アルサ de おまとめ」を利用する
レイクALSAが提供するサービスの中でも、おまとめローン「アルサ de おまとめ」は総量規制の例外商品です。
これは、他社の借入をまとめる、おまとめローンの一種であり、他の業者のローンもまとめることで返済を楽にすることができるというメリットがあります。
総量規制の対象外(または例外)貸付を利用する
総量規制対象外の貸付としては、上でもあげたような銀行ローンやショッピングクレジットがあります。
ただし、借入のしすぎには十分注意しましょう。
年収を増やす
この方法は総量規制の対象金額を増やす方法です。
総量規制による上限の基準は年収に基づいています(年収の1/3)。それならば、年収を増やせば、借入可能な金額を増やすことができる、というわけです。
ただ、年収を増やすのは簡単ではないことはいうまでもありません。
総量規制以上に借り入れている場合は債務整理の検討を!
総量規制は「これ以上借りたら危険」という水準です。
そのため、総量規制の基準以上に借りている場合(あるいは、基準以上に借りないといけない状況に陥っている場合)は、債務整理の検討をしたほうが良いと言えます。
「債務整理ってなんだかよくわからない」「色々種類があるって聞いているけれども自分の場合どれを選んだらいいのかわからない」・・・そんな方は、債務整理に強い司法書士や弁護士に相談をしましょう。
無料相談を受け付けている先生方もいます。債務整理に強い法律事務所は以下の記事でご紹介していますので、ぜひご覧ください。
まとめ
今回は、レイクALSAは総量規制の対象であることや、総量規制について、総量規制の対象にならない貸付の種類、そして総量規制以上に借りる方法について、解説してきました。
繰り返しになりますが、総量規制は多重債務による破綻を防ぐために作られた仕組みであり、「これ以上借りたら危険」という水準を定めているものです。
「お金を借りなきゃいけない状況だけど総量規制に引っかかって借りられない」という事態は、すでに危険水域に達していると考えるべきです。
そのような状況では、債務整理も視野に入れましょう。債務整理の実行は個人ではハードルが高いものですが、借金問題に強い司法書士や弁護士の力を借りることで、そのハードルはグッと下がります。
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