「うちは任意整理なんて受付ないのでちゃんと払ってください」
「借りたもんはちゃんと返さなあかんで兄ちゃん」
任意整理をしようとした時にこんなことを言われるケース、本当にあるのでしょうか?実際問題めちゃくちゃあります。
ここでは、任意整理できないケースがあるという前提のもと、和解できない原因やその後の対処法などについてご紹介していきます。
国が認めた「債務整理」という手続きを活用すれば、月々の返済額を減らしたり、日々の取り立てを止めたりすることができます。手続きはカンタンなので、まずは債務整理に強い専門家に無料相談してみましょう。
任意整理できないケースは本当にあるの?
まず任意整理できないケースは本当にあります。
任意整理は債務整理の中でも最も効力が穏やかで、法的な拘束力を持つ個人再生や自己破産とはまた毛色が違うものでもあります。
任意整理はあくまでも当事者間で話し合いをして、利息をカットしたりするような方法となります。
そのため、誰が強制するなどの話でもなく、任意での話し合いがメインです。
いわゆる任意同行と一緒です。任意なので拒否することもできる、というのと全く同じ話ですね。
(※だいたい任意同行の場合は連れて行かれますが…)
任意整理できない原因
基本的に任意整理できない原因は、
- (OKしないと本当はダメなんだけど)相手がOKしてくれないパターン
- 相手がそもそもOKする必要のないパターンの二択です。
今は多くの金融業者が貸金業の認可や登録、その他の兼ね合いで強行に任意整理を拒否するということはそこまで多くはありません。
しかし、全ての借金がスムーズに任意整理できるというわけでもないわけです。そこで、任意整理できない原因をいくつかまとめてみました。
個人間融資
一番多いのがこれ。
任意整理さえ入れておけば何でもかんでも借金が整理できると思っている人が多いのですが、個人間借金は基本的に任意整理の対象外です。
実際に任意整理を受け付けてくれる法律事務所でも、個人間借金は受付の対象外としているケースが多く見られます。
そもそも相手は任意整理についてOKする必要がないと言った方が良いでしょう。
個人間融資は貸金業の規制に縛られるものではなく、また相手側は商売としてお金を貸しているわけではないという体裁が整っているため、任意整理をしても相手は受けてくれない可能性の方が高いといえます。と言うか受ける必要ないですからね。
この場合は一人で任意整理をしても何一つ良い事がありません。そのため、別の対策を取っていく必要があります。その対策についてはこの後ご紹介します。
強硬な業者
一部の貸金業者の中には強硬姿勢を取り続けるところがあり、任意整理は絶対に受け付けないとルールで決めているところもあります。
これは大手の消費者金融というよりはどちらかと言うとローカル町金の方が多い印象ですね。
審査がちょっと甘くて、なんとなく申込みから融資までのやり取りがちょっと怖いかな?みたいな所だとかなりの高確率で任意整理を受け付けてくれません。
「任意整理をしたい」なんて申し出た瞬間、強烈な取り立てが始まると思っても良いでしょう。
▼交渉したい相手が闇金の場合はこちらの記事をご確認ください!
自分一人で任意整理すると失敗率が高いって本当?
自分一人で任意整理する人も多いのですが、失敗率はめちゃくちゃ高いです。
理由はまずそもそも、業者VS個人の構図だと知識量も頭数も場数も、とんでもない差が出てきてしまいます。
まず任意整理を一人でやってうまくいくのは、自分自身が弁護士の資格を持っているとか、法律にめちゃめちゃ詳しいとか、あとは筆者みたいな借金トバシの上級者(赤字家)くらいなもんでしょう。
大原則として任意整理は法的な拘束力に頼らない債務整理の方法です。裁判所が介在しないので、お互いに任意整理でまとめた条件を契約書にして取り交わし、その条件に沿って返済をしていく、というスキームです。
お互いの合意が得られなければまず契約締結に至ることはありません。
任意整理できない時の対処法
任意整理がうまくできない時の対処法はいくつかあります。安心してください。
任意整理は一回失敗したからといってそれ以上の任意整理はできない、という法律はどこにもないのです。
実際問題、筆者も今まで何回か任意整理に失敗していますが、それでも最後は全部合法的にトバシました。
ここでは、対処法をいくつかまとめてみました。
飛ぶ(ジャンプ)
最終兵器、飛ぶ。全てのものを捨てて夜逃げするイメージです。
ただし、飛んだ後の生活はむちゃくちゃ不便なので、できる限りこの後ご紹介する方法をとったほうがよいでしょう。
それもできないなら、人生の選択肢として飛ぶこともゼロではありません。
ただし、飛んだあと数年は
住民票、移せません。
クレジットカード、使えません。
身分証、使えません。
部屋、借りれません(賃貸)
と、キングオブ不便です。
ATMも最悪、使った場所が債権者とか家族にバレるので使えません。
それでもどうしても飛ぶ方法をお知りたい、という方は、当サイトの無料のマニュアルをご覧ください。
個人再生または自己破産に進む
個人再生か自己破産に進んで法的な拘束力のある手続きにしてしまうという方法もあります。
しかしこれは効果が強いだけ反動や副作用のようなものも多いので、あまりお勧めはできません。
どうしてもという場合のみ使いましょう。
弁護士や司法書士などの代理人を入れる
代理人を入れて交渉にあたりましょう。
弁護士の先生を入れるの、ちょっと嫌だ、という人は司法書士の先生にお願いしてみましょう。
司法書士の先生は、借金問題解決のエキスパートでもあり、国から認められて借金関係の事件については弁護士同様に代理人になれるケースもあります。
たま~~~~~に、代理人を入れずに完全独力で任意整理交渉をしている人がいます。これはものすごく痛い目を見るのでやめておきましょう。
任意整理の交渉は基本的に全ての言動、やり取りが向こう側に証拠として録音されたり記録されたりします。そのため、一つでも下手なことを言うと交渉がまとまらなくなったりする可能性もあります。
さらに怖いのは、交渉に失敗した時にそれが足かせとなって次回以降の交渉に悪影響が出る可能性もゼロではないという部分です。
まとめ
任意整理ができないケースは確かにあります。大体そういうパターンの時は代理人を入れると解決するか、既に入っている代理人がうまく動いてくれない時は、代理人を変える手続きを取りましょう。
飛ぶのも最終手段の一つですが、生活がめちゃくちゃ不便になるのでお勧めはできません!
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