誰でも予期せぬお金のピンチに陥ることがあります。
給料日まで数日あるのに手元にお金がない、思わぬ出費で財布が心もとない、病気やケガで働けない日が続いてしまうなど、状況はさまざまです。
しかし、お金がない時でも決してやってはいけないNG金策があることをご存じですか。切迫した状況では冷静な判断が難しく、取り返しのつかない選択をしてしまう可能性があります。この記事では、お金に困った時に絶対に避けるべき危険な対処法と、本当に役立つ解決方法をご紹介します。
国が認めた「債務整理」という手続きを活用すれば、月々の返済額を減らしたり、日々の取り立てを止めたりすることができます。手続きはカンタンなので、まずは債務整理に強い専門家に無料相談してみましょう。
闇金からの借り入れは絶対NG
闇金の特徴を知っていても、追い詰められた心境では「今回限り」「まさかばれることもあるまい」と手を染めてしまう人が後を絶ちません。
深刻な被害に遭わないためにも、闇金からの借り入れが危険な理由を知っておきましょう。
返済額が雪だるま式に増える仕組み
闇金の最大の危険性は、一般的な消費者金融と比べて法外な返済額になることです。
通常の消費者金融が年率18～20%程度なのに対し、闇金では「トヨン」「トゴ」と呼ばれる仕組みで10日間で40～50%もの利息が付きます。
10万円を借りると、10日後には14～15万円に膨らむ仕組みです。これは年利に換算すると1,000%を超える途方もない金利です。
返済額が限界を超えてしまい、最終的には犯罪に手を染めてまで返済しなければならないと、無謀な行為に及ぶ方が続出しています。
闇金の取立て手口と被害の実態
闇金の取立ては、法律で禁止されている悪質な手段で借り手の生活を徹底的に追い詰めます。昼夜を問わない執拗な取立て電話や突然の自宅・職場への訪問により、落ち着いて眠ることすらできなくなります。職場への嫌がらせが行われることも多いです。
債務者の勤務先に対して執拗な電話をかけたり、「借金未払いの従業員がいます」といった内容の貼り紙を行うことで、多くの被害者が失職に追い込まれています。また、家族への脅迫や嫌がらせも一般的な手口。配偶者や子供、両親までもが精神的な苦痛を強いられます。
一度被害に遭うと、経済的な損失だけでなく、精神的なダメージや社会的な孤立により、人生の再構築には長期的な時間と努力が必要となります。
犯罪に巻き込まれるリスク
闇金は単なる違法な金融業者ではなく、より重大な犯罪への入り口にもなることも少なくありません。支払いが滞ると「闇バイト」への従事や、銀行口座・携帯電話の譲渡を強要されることがあります。これらは犯罪組織の資金源となる重大な違法行為で、借り手自身が犯罪者として逮捕されるリスクもあります。
さらに危険なのは、一度でもこうした要求に応じてしまうと、その証拠を材料に新たな違法行為を強要され続ける悪循環に陥ることです。
犯罪組織は「すでに違法行為に加担している」という弱みを握り、より深刻な犯罪への加担を迫ってきます。
カード現金化のリスクと危険性
一見すると「手持ちのカードを使うだけ」と安全そうに思えるカード現金化ですが、実際は犯罪行為への架橋になっていることをご存じですか？
SNSや街頭で「現金化」「換金」をうたう業者も多く、気軽に利用してしまう人が後を絶ちません。次は、お金がない時でも決して関わってはいけない、カード現金化のリスクと危険性について解説します。
必ず金銭的損失が発生する理由
カード現金化では必ず金銭的な損失が発生します。
表向きは商品購入を装う仕組みですが、換金率は60～80%程度にとどまり、10万円の利用に対して手元に残るのは6～8万円程度です。
中には換金率が50%を下回る悪質な業者も存在し、困窮している人の弱みにつけ込んで法外な手数料を要求してきます。
支払いに関しては、リボ払いを選択することで毎月の支払い額は抑えられますが、利息負担が重くのしかかります。結局は受け取った現金以上の金額を支払うことになり、カード会社への支払いが滞れば信用情報に傷がつき、新たな金銭的な問題を引き起こすことにもなりかねません。
クレジットカードから規約違反とみなされる恐れあり
カード現金化はカード会社から重大な規約違反とみなされ、発覚すると即座に強制退会や利用停止となり、残債務の一括返済を求められることもあります。さらに深刻なのは、信用情報機関への記録が残ることです。
新規のカード作成が困難になるだけでなく、将来的な住宅ローンの審査にも悪影響を及ぼす可能性があります。
たった一度のカード現金化の利用が、長期的な生活設計に大きな支障をきたすことになりかねません。
犯罪に巻き込まれるリスク
カード現金化には個人情報流出などの深刻なリスクが伴います。
換金時に必要となる身分証明書のコピーや顔写真は、業者間で売買される可能性が高く、一度流出した情報は取り返しがつきません。
さらに、提供した個人情報をきっかけに違法な商品の購入を強要されるなど、予期せぬ犯罪に巻き込まれる危険性もあります。業者は個人情報を握ることで脅迫材料とし、より深刻な犯罪への加担を迫ってくることがあります。カード現金化は単なる換金以上の重大な問題につながる恐れがあるため、安易に利用すべきではありません。
SNSを介した個人間融資の落とし穴
SNSでは親切な個人を装った貸付行為が横行しています。「個人同士の融資」「助け合いの融資」などと言って近づいてきますが、その実態は組織的な違法な金融であることがほとんどです。次は、SNSを介した個人間融資の落とし穴について解説します。
個人を装った闇金の手口
SNSでは「個人間融資」を装った闇金業者が、困っている人に優しい言葉で接近してきます。SNSは困りごとをつぶやく方も多いため、闇金業者にとっては「カモ」探しにぴったりな環境が整っているのです。表向きは親切な個人からの融資を装っていますが、これは正規の貸金業登録のない違法な金融取引です。
「今すぐ融資可能」「審査不要」といった文句で焦りを煽り、冷静な判断を妨げるのが特徴です。こうした融資は通常の闇金以上に危険です。SNSの特性上、業者の素性が完全に不明であり、トラブル発生時の対応が極めて困難となります。
個人情報悪用の実態
SNS上の融資では、身分証や顔写真の提供を求められるケースが多いです。
表向きは本人確認が目的とされますが、実際には弱みを握る材料として取り扱われます。
また提供された個人情報は、他の犯罪にも利用される恐れがあります。昨今急激に増加中の「なりすまし」犯罪や詐欺の材料として使用され、被害者の知らないところで勝手に借金の契約をされていたなんて事態もめずらしくはありません。
提供された情報を基に、別の業者からも執拗な勧誘や取立てを受けることになり、長期にわたる被害に苦しむことになるため、個人情報の提供はすべきではありません。
性的被害のリスク
SNSを通じた金融被害では、返済が困難になった際に性的な要求をされるケースが発生します。女性を標的とした悪質な手口が横行しており、これに応じない場合は、すでに提供済みの個人情報や画像を用いた脅迫に発展していきます。
被害者の多くは羞恥心や恐怖心から誰にも相談できず、一人で問題を抱え込んでしまうことも多いです。その結果、さらなる性的要求や脅迫に屈せざるを得ない状況に追い込まれ、長期的な精神的外傷を負うことになります。SNSの匿名性を悪用したこうした被害は、発見そのものが困難で、被害の発覚や解決が遅れがちです。
正しい対処方法と支援制度の活用
急な資金需要に対しては、公的支援制度が用意されています。上述したような危険な方法ではなく、支援制度をうまく活用するのが正しい対処法です。
例えば、お近くの社会福祉協議会では「生活福祉資金貸付制度」を実施しています。銀行などの民間金融機関と比較すると審査も甘いため、借入できる可能性が高いです。収入がほとんどない状態で困っているのであれば、生活保護費の受給も視野に入れましょう。
困っているなら専門家への相談も視野に
借金問題を抱えて困っているのであれば、専門家に相談することをおすすめします。弁護士や司法書士は借金問題のプロです。
どの債務整理が適しているのかのアドバイスだけでなく、依頼をすれば債権者との交渉、裁判所とのやり取りまでサポートしてくれます。
費用が心配なのであれば、法テラスの利用がおすすめです。法テラスであれば、同一相談は3回まで無料で受けられる他、実際に専門家に依頼した際の費用を立て替えてくれます。毎月の支払いは5,000～10,000円程度と、無理のない金額が設定されているので安心です。
まとめ
お金に困っていても、闇金やカード現金化、SNSでの個人融資など、危険な金策は絶対に避けるべきです。一時的な解決に見えても、これらの手法は、より深刻な問題を引き起こします。困ったときは一人で抱え込まず、弁護士や司法書士などの専門家に相談することをおすすめします。
もし実際に闇金被害に遭ってしまった場合は、当サイトで紹介している闇金問題に強い司法書士・弁護士事務所への相談がおすすめです。専門家のサポートを受けることで、闇金業者の魔の手から抜け出しましょう。
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