お金に困った時には、「街金」の利用を考えることもあるでしょう。しかし、街金とはどのような金融機関なのか知らない方も多く見られます。
また、その実態や利用する際の注意点についても、意外と知られていないのが現状です。もし誤って闇金を利用してしまった場合には、大きな不利益を被ってしまいかねません。
本記事では、街金の特徴や闇金との違い、そして万が一返済に困った場合の対処法について詳しく解説します。トラブルを回避するための情報をしっかりと押さえていきましょう。
国が認めた「債務整理」という手続きを活用すれば、月々の返済額を減らしたり、日々の取り立てを止めたりすることができます。手続きはカンタンなので、まずは債務整理に強い専門家に無料相談してみましょう。
街金とは?特徴まとめ
まずは街金の基本的な特徴についてご紹介します。街金の定義や利用する際のメリット・デメリット、選ぶ際のチェックポイントなど押さえておくべき情報を詳しく解説します。
街金の定義
街金とは、「街頭金融」と呼ばれる中小規模の消費者金融を指します。大手消費者金融と比較すると規模は小さいですが、貸金業登録を行っている正規の業者です。
街金の最大の特徴には、大手消費者金融と比べて審査基準がやや柔軟な傾向にある点が挙げられます。これは街金が地域密着型のビジネスモデルを採用しているケースが多く、顧客の状況をより詳細に把握できるからだとされています。
街金を利用するメリット・デメリットは?
街金を利用する際には、メリットとデメリットをしっかりと理解しておく必要があります。
メリットとしては、審査が通りやすい点が挙げられます。大手消費者金融で審査に通らなかった人でも、街金なら融資を受けられる可能性があるのです。
また即日融資が可能である場合も多く、急な資金需要に対応できる点も魅力の一つです。そのため、スピーディーな対応が街金の強みと言えるでしょう。
デメリットで最も気にすべき点は、金利が大手消費者金融と同じレベルで上限金利近くに設定されているケースが多いこと。審査基準がやや柔軟な分、貸し倒れリスクが高くなるからです。また、融資の限度額が低めに設定されている点も、デメリットの一つと言えるでしょう。
利用を検討する際はこのようなメリットとデメリットを天秤にかけて、自分の状況に合っているかどうかをよく考える必要があります。
街金を選ぶ際のチェックポイントは?
街金を利用する際には、いくつかの重要なチェックポイントがあります。これらの点を確認しておけば、安全に利用できる街金を見分けられるようになるでしょう。
まず最も重要なポイントは、貸金業登録番号の確認です。正規の街金は、貸金業登録を行っています。そのため、もし登録を行っていない場合や確認できない場合には要注意です。
登録番号は、金融庁のウェブサイトで確認できますので、怪しいと思ったら必ずチェックすることをおすすめします。
次に確認すべき点は、金利が利息制限法の範囲内かどうかです。現在の利息制限法で定められている上限金利は、元本10万円未満の場合は年20%、10万円以上100万円未満の場合は年18%、100万円以上の場合は年15%となっています。これを超える金利を設定している業者は、法律違反の可能性が高いので注意が必要です。
街金と闇金、どこが違う?見分け方は?
次に、街金と闇金の違いや見分け方について詳しく解説します。
法的位置づけの違い
街金と闇金の最も大きな違いは、法的位置づけにあります。
街金は、先ほども述べた通り貸金業登録をしている正規の業者です。貸金業法や利息制限法などの法律に基づいて営業を行っており、金融庁の監督下にあります。
一方、闇金は無登録で違法な営業を行う業者を指します。貸金業法に違反しているだけでなく、利息制限法を無視した法外な高金利を要求するケースがほとんどです。
法的位置づけの違いは、利用者にとって非常に重要でしょう。なぜなら、街金ならばトラブルが発生しても法的な保護を受けられますが、闇金の場合にはスムーズに問題を解決するのは難しいからです。
取り立て方法の違い
街金と闇金の違いは、取り立て方法にも現れています。
街金は、貸金業法に基づいて取り立てを行います。そのため、深夜や早朝の取り立ては禁止されており、借り手の職場に取り立てに行くことも禁止。また脅迫的な言動や暴力的な取り立ても禁止されている点も特徴です。
一方、闇金は違法な取り立てを行うケースが多いです。深夜早朝の執拗な電話や職場への嫌がらせ、暴力的な取り立てなど借り手を精神的・肉体的に追い詰める行為を行いますので、生活面で大きな支障が出るでしょう。
街金と闇金を見分けるポイントは?
街金と闇金を見分けるポイントをいくつかご紹介します。
まず最も重要な点は、貸金業登録の有無です。正規の街金ならば、貸金業登録番号を持っていますので、窓口や金融庁のウェブサイトなどで確認しておきましょう。
また、金利の適法性も重要なチェックポイントです。利息制限法の範囲内ならば街金の可能性が高いですが、それを超過している金利を提示している場合は闇金の可能性が高いでしょう。
さらに、広告や勧誘の方法にも注目しましょう。「ブラックOK」「審査なし」といった宣伝文句を使っている場合は、闇金の可能性が高いです。こうした表現は金融庁の指導対象となりますので、最悪の場合、営業停止処分を受ける可能性もあります。
街金から借りて返済できない!どうすればいい?
街金から借り入れしたものの、返済が難しくなってしまった場合にはどのように対処すれば悩む方も多いでしょう。そこで、返済が困難になった時の対応方法や債務整理の可能性、専門家への相談方法について詳しく解説します。
返済が困難になった時の対応
返済が困難になった場合、まずは街金業者に連絡を取ることが重要です。返済計画の見直しを相談すれば、業者も返済計画の変更に応じてくれる可能性があります。
連絡する際は、現在の収入状況や今後の見通しなど自分の状況を正直に伝えることが大切です。隠し立てをしたり嘘をついたりするとかえって信頼関係を損ねてしまい、交渉が難しくなってしまう可能性があります。
また、自分の収入や支出を見直して、実際に返済可能な金額を算出しておくことも重要です。具体的な数字を示せば、業者も返済計画の変更に応じやすくなるでしょう。
債務整理の検討も
返済計画の変更で対応できない場合は、債務整理を検討する必要があります。債務整理には、任意整理や個人再生、自己破産が挙げられますが、街金からの借り入れの場合は任意整理や個人再生が適しているケースが多いです。
任意整理では、弁護士や司法書士などの専門家が債権者(街金業者)と交渉し、返済額の減額や金利の引き下げを図ります。一度に返済することが難しい場合でも、分割払いにすることで返済の負担を軽減できる可能性があるでしょう。
また、個人再生では、裁判所の関与のもと収入に応じた返済計画を立てます。返済期間は通常3〜5年であり、その間に決められた金額を返済していけば残りの債務は免除されます。
このように債務整理を行えば、返済額の大幅な減額や金利の引き下げが可能になる場合があるのです。ただし、債務整理を行うと信用情報機関に記録が残り、一定期間新たな借り入れが難しくなる点には注意しましょう。
専門家への相談はどうやるの?
返済困難な状況に陥った場合、早めに弁護士や認定司法書士などの専門家に相談することをおすすめします。当サイトで紹介している事務所は総じて借金問題において定評があり、相談も無料の事務所を集めています。
相談する際には、借金の総額や返済状況、収入や資産状況など自分の財務状況を正確に伝えるように情報を整理しておきましょう。
街金業者からの通知や契約書なども持参すると、より具体的なアドバイスを受けられますので、おすすめです。
まとめ
街金は大手消費者金融ほどの規模はありませんが、地域に根差した正規の金融機関。審査がやや柔軟な反面、金利は上限金利近くに設定されているケースが多く、融資の限度額も低めに設定されているのが特徴です。
しかし、利用する際は貸金業登録の有無や金利の適法性をしっかりと確認し、闇金かどうか見分ける必要があります。
万が一返済が困難になった場合には、早めに街金業者に連絡を取り、返済計画の見直しを相談しましょう。それでも対応できない場合は、債務整理の検討や専門家への相談を行うことが重要です。
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