突然「オリンポス債権回収」という見慣れない名前の封筒が届いて、びっくりしたことはありませんか？「借金なんてしてないのに」「もしかして詐欺？」と不安になるのも無理はありません。
オリンポス債権回収は、法務大臣から正式な認可を受けた債権回収会社（サービサー）であり、金融機関や貸金業者から債権を譲り受けるか業務委託を受けて回収業務を行っています。連絡があった場合、過去の借入れが原因である可能性が高いです。
名前に聞き覚えがなくても、もともと借りていた金融機関や消費者金融から債権が移ったというケースが多いです。放置すると大変なことになりかねませんので、無視だけはやめましょう。今回は、オリンポス債権回収について詳しく解説します。
国が認めた「債務整理」という手続きを活用すれば、月々の返済額を減らしたり、日々の取り立てを止めたりすることができます。手続きはカンタンなので、まずは債務整理に強い専門家に無料相談してみましょう。
オリンポス債権回収とはどんな会社なのか
オリンポス債権回収、は2000年9月12日に設立され、資本金11億2150万円の法務大臣許可を受けた正規の債権回収会社です。札幌に本社を置き、東京にも支店を持つ北海道のサービサーとして発足しました。
全国で約70社程度しかない厳しい許可基準を満たした債権回収会社の一つであり、法律に基づいた正当な業務を行っています。怪しい会社ではなく、国から認められた正規の企業であることを理解しておきましょう。
オリンポス債権回収の基本情報
正式名称は「オリンポス債権回収株式会社」で、法務大臣許可第41号の認可を受けています。この「許可番号」があることは、ちゃんと国の認可を受けた証拠です。
本社は北海道札幌市豊平区にあります。地方に本社を置く債権回収会社は多くなく、北海道を拠点としているのは珍しいといえるでしょう。東京支店は東京都港区浜松町に所在します。
オリンポス債権回収の業務内容
オリンポス債権回収は、金融機関や貸金業者から債権を譲り受けたり、業務委託を受けたりして、債権の管理や回収を行っています。銀行やカード会社などが自社で回収業務を行わず、専門会社に任せるケースはめずらしくはありません。
債権管理回収業に関する特別措置法（サービサー法）に基づいて営業しており、違法な取り立てをするようなことはありません。弁護士が行う法律業務の一部である債権管理回収業務を特別に許可されている、いわば特別な立場の会社と言えるでしょう。
オリンポス債権回収が扱う債権の種類
旧武富士系と旧CFJ（シティファイナンシャル・ジャパン）系の金融機関・貸金業者の債権を多く扱っています。かつて大手だった消費者金融から債権を買い取っているケースが多いです。カード会社や消費者金融などの貸金業者からの借入金の回収を担当しています。
クレジットカードのショッピング枠やキャッシング、消費者金融からの借入れなどが対象です。投資目的の債権管理や事業再生を目的とした債権売買なども行っているので、個人向けだけではなく事業者向けの債権も取り扱う、総合的な債権回収会社です。
オリンポス債権回収から連絡が来る理由は何か
過去に金融機関や消費者金融などから借入れをして、その返済が滞っている場合に連絡がきます。たとえ何年も前の借金でも、時効が成立していなければ請求されることは往々にしてあります。特に、元の借入先が自社での回収をせず、オリンポス債権回収のような専門の会社に回収を委託するケースは多いため、突然連絡が来ることもあるでしょう。
「オリンポス債権回収なんて知らない」と思っても、元の借入先から債権が移っている可能性があるので、まずは確認することを心がけてください。
連絡の形式と内容
赤い封筒で通知書が送られてくることが多いようです。大事な内容が書かれているので、きちんと開封して確認しなくてはいけません。
電話やメールでの連絡もあります。電話の場合は相手の名前と会社名、電話番号をメモしておくと良いでしょう。後で公式サイトなどで、本当に正規の会社からの連絡なのかを確認すると安心です。
通知書には、借金の返済を求める内容が記載されています。
支払方法や連絡先、どこからの借金なのか、いくら支払う必要があるのか、どうやって支払えばよいのかが詳しく書かれています。
連絡が来たときの確認方法
通知書に記載されている原債権者（元の借入先）を見ると、「株式会社〇〇」など、元々お金を借りていた会社名が書かれているはずです。
自分の過去のキャッシングや、カードローンの利用がなかったか思い出してみましょう。
もし通知書の内容が分かりにくかったり、不安がある場合は、書かれている連絡先に直接問い合わせてみるのが一番確実です。
詐欺との見分け方
正規のオリンポス債権回収は法務大臣許可第41号の認可番号があります。通知書にももちろんこの番号が記載されています。似た名前を騙る詐欺業者もいるので、会社の正確な名称と連絡先が公式のものと一致するかどうかを見ましょう。
もし少しでも疑問を感じたら、インターネットで公式サイトを調べて、そこに載っている電話番号に直接問い合わせるとより確実です。
オリンポス債権回収からの連絡にどう対応すべきか
一番大事なのは「無視しないこと」です。無視すると状況が悪化し、法的手続きに発展することもあります。自分の借金であることが分かったら、どう対応するかを考えましょう。
一括で支払えるなら一括返済するのがベストです。難しい場合は、専門家に相談することも検討してみましょう。弁護士や司法書士といったプロに任せることで、借金問題を根本から解決させることができます。
一括返済する場合の対応
滞納が長引くと遅延損害金が加算されてしまうので、支払えるなら早めに完済するのが望ましいです。通知書に記載された支払い方法や振込口座を確認して、指定の方法で支払うことで、トラブルを避けられます。
支払い後は完済証明書を受け取っておくことが大切です。将来のトラブル防止のために、借金を完済したという証拠はしっかり保管しておきましょう。
分割払いの交渉方法
一括返済が難しい場合は、分割払いの相談をしましょう。多くの債権回収会社は分割払いにも応じてくれます。自分が無理なく返済できる金額を考えて交渉するのが肝です。無理をすると、また支払いが滞ってしまう原因になります。
もし交渉が難しそうなら、弁護士や司法書士に相談するのも一つの手です。専門家が間に入ることで、より良い条件で分割払いができることもあるでしょう。
借金を支払えない場合の対処法
放置すると、支払督促が届いたり、最悪の場合は財産が差し押さえられる可能性も出てきます。任意整理や個人再生といった債務整理で、返済負担を軽減できる場合があります。
一人で悩まず、弁護士や司法書士、日本クレジットカウンセリング協会などに相談してください。専門家のアドバイスを受けることで、あなたにぴったりの方法が見つかるはずです。
債務整理で根本的に解決する方法
借金の返済がどうしても難しい場合、債務整理という方法で根本的に解決できる可能性があります。債務整理とは、借金を整理し、返済計画を立て直す手続きのことです。
借金の負担を軽減したり、場合によっては大幅に減額することもできます。
借金の金額や収入の状況によって選択肢が限られてくるので、弁護士や司法書士に相談して自分に合った方法を見つけることが大切です。
任意整理という選択肢
任意整理は裁判所を通さずに債権者と交渉して整理する方法です。
裁判所を介さないため、比較的簡単に手続きを進められます。
利息制限法に基づいて借金の総額を計算し直し、過去に払い過ぎた利息がある場合は、それを元本と相殺することができます。その結果、元金だけの返済となるケースも。
任意整理はもちろん、債務整理を弁護士や司法書士に依頼すると、「受任通知」が債権者に送られるため、その時点で請求がストップします。取り立てのプレッシャーから解放され、精神的にも落ち着けるでしょう。
個人再生の活用
個人再生は裁判所に「再生計画」を提出し、借金を大幅に減額してもらう手続きです。
例えば、借金の総額が500万円以下であれば、100万円を分割で返済すれば残りは免除される、という仕組みです。借金が多いほど、減額効果が大きくなる傾向があります。
特に、住宅ローンを抱えている方にとってはメリットが大きい方法で、住宅ローンはそのまま支払いながら、その他の借金だけを整理することができます。住宅ローンを除いた借金の総額が5000万円以下であることが条件です。
最終手段としての自己破産
どうしても返済が不可能な場合の最終手段として「自己破産」があります。
裁判所に申立てを行い、免責を受けることで借金の返済義務がなくなる制度です。これにより、借金をゼロにして人生をやり直すことができます。条件として客観的にみても「支払不能状態」である必要がありますが、どうしても返済が難しい場合は検討してみましょう。
ただし、税金や社会保険料、故意で与えた損害賠償金などは免責されません。全ての支払い義務がなくなるわけではないことを理解しておきましょう。
まとめ
オリンポス債権回収からの連絡は無視せず、通知の内容を確認することが大切です。
自分の借金であることが確認できたら、返済の方法を考えます。一括返済ができるなら早めに支払って解決するのがベストですが、難しければ分割払いの相談や債務整理を検討しましょう。
借金問題で悩んでいるなら、当サイトで紹介している債務整理に強い司法書士事務所・弁護士事務所に相談してみる選択肢もあります。一人で悩まず、専門家のアドバイスを受けることで、より良い解決策が見つかるはずです。まずは、勇気を出して相談してみてはいかがでしょうか。
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