男女の出会の場の減少を背景に、出会系アプリの利用者が増加しています。
それとともに、いわゆる出会系詐欺も急増しており、中には多額の詐欺被害にあうケースもみられます。
出会系詐欺の被害金額の返金は難しいとも言われていますし、可能とも言われます。
実際のところはどうなのでしょうか?
ご注意ください
マッチングアプリやSNSなどを通じた詐欺被害が拡大中の恋愛詐欺は、詐欺かどうかがわかりにくいのが特徴です。「詐欺か好意か確かめたい」「詐欺相手から返金してほしい」とお悩みの方は、投資詐欺に強い弁護士の無料相談を活用することで解決できる可能性があります。
恋愛詐欺の危険性とは?個人情報流出リスクも
そこで今回は、出会系詐欺の被害金額の返金は可能なのかについて、またその返金の請求先や相談先はどこが良いのかについて、まとめてご紹介していきます。
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【注意喚起】出会系詐欺急増中
出会系詐欺とは、主に出会系アプリなどを使って異性と出会うことを餌にしてお金を巻き上げる詐欺のことです。
ポイントや課金を促す詐欺(いわゆるサクラ)のようなシンプルなものから、高額の商品を買わせたり、マルチ商法へと導いたり、投資詐欺へと導いたりと、具体的な手口は時代ごとに様々ですが、年々、複雑化・巧妙化の傾向にあります。
最近増えている出会系詐欺のタイプは?
ここでは、最近増えている出会系詐欺のタイプを4つ紹介します。
ポイント・課金を促す詐欺(サクラ)
最近増えている出会系詐欺のタイプとして、まずはポイント・課金を促すタイプの詐欺(いわゆる「サクラ」)があります。
出会系アプリにおいては、アプローチをかけたい異性にメッセージを送るのですが、このメッセージの送信を数多くするためには、ポイント・課金が必要になります。
ここでサクラはできるだけポイント・課金をさせようとしてきます。
気づけば、かなり高額の課金をしてしまい、お金を失う……そんなケースが多数見られます。
他の高額なサイト・サービスへ誘導する詐欺
最近増えている出会系詐欺のタイプとして、他には他の高額なサイト・サービスへ誘導するタイプの詐欺があります。
大手の有名な出会系アプリを安心して使っていると、そこで出会った異性から、「もっと親密になりたいからこちらのサイトへ移動しましょう」などと持ちかけられることがあります。
しかし、そんな彼らはその移動先のサイトのサクラであり、移動先のサイトではさらに高額な課金を課せられることもしばしばです。
そうして、さらに高額なお金を失うことになります。
マルチ商法・情報商材詐欺
出会系アプリで出会った異性が移動を促してきた先がLINEなどでも油断してはいけません。
出会系詐欺には、マルチ商法や情報商材への勧誘を行うタイプの詐欺があります。これは、「マルチ商法の会員にならないか」とか「情報商材に興味はないか」と誘ってくるものです。
マルチ商法というのは、例えば、健康食品や化粧品などを会員価格で販売し、それを友人知人などに紹介してもらうことで、紹介した人に報酬を与えるというものです。
情報商材は、それを使えば起業できる、お金持ちになれる、といった触れ込みで販売されているものですが、その実態は無価値なものであることがほとんどです。
これらにハマることにより、気づいたら多額の借金を抱えてしまうケースもよく見られます。
恋愛詐欺
出会系詐欺の中には、恋愛詐欺と呼ばれるものもあります。
これは、海外に住む外国人を自称する人物から、出会系アプリのメッセージ(もしくはメールやSNSのダイレクトメッセージ)が届くことから始まります。
内容は、あなたと恋愛関係になりたいというもので、最初は非常に親身な内容なのですが、徐々にあなたの個人情報を聞き出そうとしたり、自分の国へ招待したいと言ってきたりしつつ、渡航費やその他様々な名目の多額な金額を要求してきます。
あるいは、投資詐欺へと誘導するケースも多々あります。
「外国人と恋愛をしている」という錯覚のなかで、騙されてしまう、そんなタイプの詐欺です。
出会系詐欺の被害は返金可能?
結論からいえば、出会系詐欺の被害金額の返金は、難しい面もありますが適切な相談先を選べば可能です。
返金請求をする際には、詐欺師側と直接交渉するのではなく、弁護士を通して行うことをおすすめします。弁護士を通すことによって、詐欺業者から返金を受けられる可能性が高まります。
出会系詐欺の返金請求先は?
出会系詐欺の返金請求先は、主に以下の3つが考えられますが、個人がこれらに直接返金請求をしたとしても、返金される可能性は限りなくゼロに近いと言えます。
- パターン1:出会系サイト本体
- パターン2:詐欺加害者
- パターン3:紹介を受けた先のサービス・業者
以下、順に詳しく見ていきます。
パターン1:出会系サイト本体
まず、出会系詐欺の詐欺師と出会う現場を提供した出会系サイト本体に返金請求をするというパターンについて考えてみます。
出会系サイト本体はあくまで出会いの場を提供する、というものです。
規約違反をする利用者はアカウントを停止するなどの対抗措置はとりますが、規約違反に引っかからないように巧妙に活動する詐欺師には無力ですし、また責任を負うものでもありません。
出会系サイト本体がサクラを雇っていて、それによって過度な課金をしてしまったから返金しろ、と請求するケースも考えられますが、個人でそれを立証するのは難しいと言えます。
パターン2:詐欺加害者
次に、詐欺加害者に返金請求をするパターンです。
少なくとも個人で詐欺加害者に返金請求をしてお金が返ってくる可能性はほぼゼロと思われます。
詐欺師側は法律も熟知しており、個人レベルの請求や交渉への対応は織り込み済みです。
ただし、後でも述べますが、弁護士を通しての返還請求となれば話は別です。
パターン3:紹介を受けた先のサービス・業者
もう一つが、出会系詐欺から紹介を受けた先のサービス・業者に返還請求をするパターンです。
これらのサービス・業者のほとんどは、詐欺師側とグルと考えられます。
つまりこれらに返還請求することは、パターン2の詐欺加害者に返還請求することとほぼ同じと考えてください。
個人での返還請求による成果はほぼないでしょう。
ただしこちらも、弁護士を通しての返還請求となれば話は変わります。
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【返金相談OK】出会系詐欺被害の相談先まとめ
ここでは、出会系詐欺被害の相談先をまとめました。
主な相談先は以下の5つですが、返金相談がOKであり、また実際の返金の可能性が高まる相談先としては、弁護士が最善の選択です。
- 出会系サイト運営
- 消費者センター(国民生活センター)
- 警察
- 調査会社
- 弁護士
以下、順にみていきます。
出会系サイト運営
出会系詐欺被害の相談先の1つ目は、出会系サイト運営です。
出会系サイト運営に相談することで、詐欺師側のアカウントの停止などの措置は取ってくれる可能性があります。
しかし個人でできることはほぼそこまでです。
もちろん、詐欺被害の返金を出会系サイト運営が担ってくれることはありません。
消費生活センター(国民生活センター)
出会系詐欺被害の相談先の2つ目は、消費生活センター(もしくは国民生活センター)です。
消費生活センターや国民生活センターでは、様々な詐欺被害の相談を受け付けています。
そこで相談することで、次にどのような対処をするべきかのアドバイスをもらえます。
相談先として弁護士を教えてもらうこともあります。
ただしそこまでです。返金に向けた直接的な動きは起こしてくれません。
警察
出会系詐欺被害の相談先の3つ目は、警察です。
出会系詐欺は、ネット上での詐欺との親和性が高いこともあり、都道府県警察本部の「サイバー犯罪相談窓口」への相談がおすすめです。
他にも「警察相談専用電話#9110」への電話相談や「犯罪被害相談窓口」への相談も考えられます。
ただし、警察への相談から、被害届を受理してもらい捜査が開始され、詐欺師にたどり着き、被害回復を実現するまでには時間がかかります。
また、被害届を受理してもらえないケースもままあります。
早急に詐欺被害の回復をはかりたい場合にはあまり適切な相談先ではありません。
調査会社
出会系詐欺被害の相談先の4つ目は、調査会社です。
詐欺師は巧妙に自分たちの素性・情報を隠します。
調査会社に依頼することで、彼らの素性や情報、詐欺の手口の全貌を知ることができる可能性はあります。
そしてそのような調査が、詐欺師側への圧として機能するかもしれません。
ただし、調査会社はあくまで調査が仕事です。詐欺師側に返金をさせることは難しいでしょう。
弁護士
最後に紹介する出会系詐欺被害は、弁護士です。そしてこの弁護士が、出会系詐欺被害の相談先として最善の選択です。特に、弁護士の中でも、出会系詐欺をはじめとする詐欺被害に強い弁護士をおすすめします。
弁護士に相談することで、それが出会系詐欺かどうか、返金が可能かがまず検討されます。
その上で、詐欺被害のお金を回収するために、弁護士は、詐欺師側との任意交渉や、警察や金融機関との連携、出会系サイト運営との情報共有など、様々な方法を適切に駆使して動きます。
弁護士の相談の前には、詐欺被害の証拠となるようなものを整理して揃えておくことで、相談やその後の弁護士と詐欺師側の交渉などがスムーズにいきます。
前述の調査会社の調査結果がもしあれば、それも共有しましょう。
まとめ
今回は、出会系詐欺の被害金額の返金は可能なのかについて、またその返金の請求先や相談先はどこが良いのかについて、紹介してきました。
出会系詐欺のような、恋愛感情を絡めた詐欺は古くて新しいものですが、その舞台を出会系アプリやSNSにうつし、手口は巧妙になってきています。時には、詐欺被害にあっているか判断しにくいケースもあります。
出会系アプリやSNSを利用していて、「あれ?これはもしかして出会系詐欺かも」と少しでも感じたら、出会系詐欺からの被害回復に強い弁護士や司法書士に相談しましょう。
当サイトでもおすすめの弁護士事務所・司法書士事務所を紹介しているので、参考にしてみて下さい。
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