インターネットが一般的になった1990年代からワンクリック詐欺は存在していました。
2000年代中盤以降に流行し、今でも被害報告が後を絶ちません。
ワンクリック詐欺は主に18禁サイトで使われており、「人に相談しにくい」心理を利用しお金を支払わせています。
・・・そんなワンクリック詐欺ですが、結論から言えば、支払いに応じる必要はありません。
とは言ってもご心配な方も多くいらっしゃるでしょう。「ワンクリック詐欺 対処法」辺りで検索してきている方も多くいらっしゃるかと思います。
この記事ではワンクリックで急な請求がきたときどうすれば良いか、請求や連絡を止めるためにできることを解説していきます。
ワンクリック詐欺を無視するとどうなるか
まずワンクリック詐欺について簡単に解説します。
ワンクリック詐欺とは、Webサイトや電子メールに記載されたURLを一度クリックしただけで、一方的に、サービスへの入会や利用などの契約成立を宣言され、多額の料金の支払いを求められるという詐欺です。
このような詐欺にあった場合、基本的には無視して問題ありません。無視しても何も起こらない場合が多いのですが、稀に以下のようなことが起こる可能性があります。実際に起こりうる事象について解説します。
請求が続く
ワンクリック詐欺を無視しても、請求が延々と続いてしまう場合があります。
請求手段としては、メールやSMSで連絡をしてくるケースの他、PCの画面上に請求が画面が出続ける手口も存在しています。
毎日のように請求が続くと怖くなってしまい、支払いに応じてしまう方もおり、詐欺師はこのような心理を狙ってしつこく請求を続けてくるのです。
延滞金が請求される
最初の請求額に上乗せして、延滞金まで請求してくるケースもあります。膨れ上がる請求金額を見ていると、早めに支払った方が傷が浅いと考えてしまいます。
そもそも、最初の請求時点で契約が成立していないため、延滞金も同様に支払う必要はありません。
着信が続く
詐欺師に電話番号がバレてしまっている場合、着信を残されてしまう可能性もあります。
電話に出るでない関係なく延々と着信が続けば恐怖を覚えるでしょう。
このようなケースでは、着信に対応してしまうことは危険です。早めに警察や弁護士に相談する必要があります。
脅し文句や警告が来る
「支払いがない場合、自宅までいく」「個人情報をばら撒く」などの脅しをかけてきたりするケースも散見されます。
・・・これは脅しによって揺さぶりをかけてくるためですが、そもそもワンクリックしただけでは住所やこちらの個人情報は漏洩しません。
犯人はあなたのIPアドレスを表示し、あたかも情報を知っているかのように言ってくる場合もあります。
しかし、IPアドレスが犯人に見えたとしても、これは比較的簡単に取得できる情報であり、IPアドレスだけで住所や名前などの個人情報を知ることはできません。
ただ、犯人に連絡をとってしまうことで電話番号などの情報が流出する危険がありますので、無視することが大切です。
https://tobashi-shakkin.com/sagi-henkin/oneclick-sagi/
【解説】ワンクリック詐欺は無視して大丈夫?
ワンクリック詐欺に引っかかってしまうと、犯人からさまざまなアプローチがあり、無視していて大丈夫なのか不安になってしまう人も少なくありません。
結論から申し上げると、ワンクリック詐欺は無視して大丈夫です。理由としては、そもそも契約が成立しておらず、支払い義務が発生しないためです。
ワンクリック詐欺では契約が成立しない
ワンクリック詐欺でさまざまな手段で犯人は請求を続けてきますが、全て無視して問題ありません。その理由の最たるものは、ワンクリック詐欺では契約が成立しないためです。
電子消費者契約法・第3条「電子消費者契約に関する民法の特例」では、消費者に契約申し込みの意思がなかった場合、と(ミスなどで)契約内容を間違えた場合に契約が成立しないとされています。
また、特定商取引法第14条「顧客の意に反して契約の申し込みをさせようとする行為の禁止」によるとボタンクリックが有料の申し込みになることを表示しないことと申込内容の確認と訂正ができる措置がないことは禁止されています。
つまり、1クリックで契約を成立されることは不可能なのです。
多くのワンクリック詐欺ではボタンに有料の申し込みの文言はありませんし、確認画面も存在していません。そのため、契約は成立しておらず支払い義務も発生しないのです。
メッセージ内の連絡先への連絡は危険
ワンクリックした後に表示される請求画面に記載されている連絡先に連絡してしまう行為は危険です。詐欺師に連絡先を知らせることになり、しつこい請求の足がかりになってしまうのです。
このような連絡を返す人と認識されてしまうと他の詐欺師にも連絡先が共有されてしまう危険もあり、ワンクリック詐欺以外の連絡も届いてしまう可能性があります。
相談しておくとなお安心。
実害が出ていなくても、ワンクリック詐欺に遭った時点で相談をしておくと安心できます。
話をしておくことで、連絡を返さなくて良いという確固たる自信も生まれますし、もし詐欺師からしつこく連絡がきていた場合でも対策を打つことが可能です。
ワンクリック詐欺の相談先
ワンクリック詐欺に遭った際、どこに相談するべきでしょうか。
この記事では、以下の3つの相談先を提案します。
- 国民生活センター
- 警察のサイバー犯罪窓口
- 弁護士
それぞれの相談先について解説していきます。
国民生活センター
国民生活センターでは、ワンクリック詐欺の事例紹介から、実際の対処法まで広く相談に乗ってくれます。国民生活センターのサイトには、ワンクリック詐欺の相談事例も載っており注意喚起もしています。
自分の事例も相談しておくことで、次の被害者を生まないための注意喚起にも有効ですし実際に実害があった場合の具体的な相談先も知ることができます。
警察のサイバー犯罪窓口
ワンクリック詐欺に遭った場合、最寄りの警察署や交番での相談よりもサイバー犯罪に特化した専門窓口への相談がおすすめです。
各都道府県に設置されており、こちらから連絡先を知ることができます。
都道府県警察本部のサイバー犯罪相談窓口
インターネット上にも相談窓口が設置されているため、まずは相談してみることで、安心がえらえます。
また、実際に支払ってしまった場合、詐欺罪が成立する可能性があるため、被害届を出しましょう。
弁護士
法テラスを始め弁護士に対応や相談をすることをおすすめします。ただ、ワンクリック詐欺などネット上の詐欺に詳しい弁護士に相談が最善です。
詐欺の概要や仕組みを理解していないと正しい対処ができないため、相談しても無駄になってしまう可能性があります。
まとめ
ワンクリック詐欺は昔から存在している詐欺ですが、実際に被害に遭ってしまうとパニックになってしまい、支払ってしまう可能性も否定できません。まずはワンクリック詐欺について知ることが一番の対策になります。
万が一被害に巻き込まれてしまったら、ワンクリック詐欺などのネット上の詐欺に詳しい弁護士に相談するようにしましょう。
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