ワンクリック詐欺の被害が近年再び急増しています。第二次ワンクリック詐欺ブームの到来と言っても良いでしょう。
しかし最近は手口が巧妙化してきていることもあり、犯人側に個人情報を知られているのではないかという不安な気持ちに苛まれたり、あるいは被害者の方のアクションや行動によって犯人側に本来知られるはずのなかった個人情報が知られてしまうケースもあるなど、実は完全無視でOKという話でもなくなってきています。
そこでここでは今すぐ知りたい人向けに、ワンクリック詐欺の対処法をまとめてご紹介していきます。
【解説】ワンクリック詐欺とは

念のため、ワンクリック詐欺とは?を、おさらいしておきます。
2000年代中期より流行し、今でも被害が出続けています。IPアドレスなどを画面に表示し、「情報を取得した」として脅しをかけてくるケースもあります。
ワンクリック詐欺の対処法まとめ

今すぐできる対処法を中心に紹介します。
1.無視する
ワンクリック詐欺はそもそも詐欺なので、支払う必要がありません。さらに言ってしまえばワンクリックでは契約が成立することはないため、無視でOKです。
無視することによって、そのうちアクションもなく自然消滅します。
2.キャッシュを削除する
キャッシュを削除するという方法もあります。
キャッシュとは:
簡単に言えば毎回毎回ギガを消費してホームページの情報を読み込むのも料金がもったいないので、一度閲覧したホームページの内容は一定期間端末に保存されているというシステム。
キャッシュの削除についてはPC・スマートフォンでそれぞれやり方が異なります。
基本的には利用しているWebブラウザの設定画面からキャッシュを削除というボタンを押すことで削除可能です。
3.サイバー犯罪の専門家に相談する
どうしても心配なようであればサイバー犯罪の専門家に相談するという方法もあります。
- 消費生活センター、国民生活センター
- 都道府県警サイバー犯罪窓口
- 法テラス
- サイバー犯罪に強い弁護士
これらの相談先に連絡することによってワンクリック詐欺かどうか、また無視しても本当に問題がないかどうかを判定してもらえるでしょう。ただしほぼ9割9部9厘の打率で無視でOKという回答が返ってきます。

ワンクリック詐欺の予防・対策法まとめ

ワンクリック詐欺の予防法や対策法についてまとめていきます。
1.怪しいURLをクリックしない
最近は、巧みに誘導するので要注意です。怪しいURLはクリックしないようにしましょう。ちなみに利用規約に関しては要注意です。
中には脱法的に利用規約に細かい文字で「URLをクリックしたことによって利用規約を全て同意したものとみなす」などの文言が入っているケースもあります。
こちらについては法的解釈の兼ね合いや実際の契約状態によって判断が分かれるものの、ごく稀に「利用規約に同意している以上はワンクリックで様々な契約が成立してしまう」というケースもあります。こういった利用規約のURLがある場合には、規約を読むことが重要です。
ただし規約を読まずにクリックしてしまい契約が成立している場合は、弁護士に相談した方が良いでしょう。
2.怪しいアプリはダウンロードしない
アプリに関してはワンクリック詐欺どころの騒ぎではなくなるので、厳重に注意してください。
怪しいアプリをダウンロードしてしまうと、場合によってはスマートフォンのコントロールを不正なアプリに乗っ取られてしまう可能性もあります。
この場合、本人が仮に契約の意思がなくてもアプリの中でネットバンキングの個人情報を送付してしまうなど様々な被害を受ける可能性があります。
3.よくわからなければ弁護士に相談
対策法としてどうしても細かい事が分からない場合は弁護士に相談するという方法もあります。特にインターネット詐欺事案に精通している弁護士の先生に相談することで、全く問題がなければ笑って終わり、今後の生活もよほど安心したものとなるでしょう。
また事案によっては弁護士が介入することによって早期に解決できるケースもあります。
どちらにせよワンクリック詐欺に遭遇してしまった場合は、お金を送付することなくまずは弁護士に相談するというのが新しい時代・新方式の護身術と言えるでしょう。

ワンクリック詐欺のよくある質問

ここではワンクリック詐欺に関するよくある質問をまとめてご紹介していきます。
Q:高額な請求は払わないといけないの?
A:原則払う必要はありません。
原則としてワンクリック詐欺はその名の通り、ワンクリックで契約があたかも成立したかのように見せかけるタイプの詐欺です。
また現行の民法上もワンクリックで契約が成立した場合、あとから被害者は契約の無効を主張することもできるような仕組みとなっています。
そもそも一般的な役務提供者や売買契約を行おうとする事業者は、ワンクリックで間違いや勘違いによる契約が起こらないように設計・サイト構築を行うのが一般的となります。
よって万が一ワンクリックで契約が成立てしまい多額の請求が来ている場合には、原則として支払う必要がないというわけです。
ただしワンクリックではなく3クリックぐらいしていて契約が成立してしまった、という場合にはすでに売買契約が成立している可能性もあります。
その他重要な説明事項をよく読まずにクリックを連打してしまった結果、取引が成立しているというケースもあるでしょう。
この場合については極めて分が悪いため、弁護士に相談するなど対応をすることが必要となります。
Q:料金を払ってしまったけど返金できる?
A:返金できる可能性はあります。
すでに料金を支払ってしまっている場合、料金を支払ってしまった方は詐欺の被害にあっているという可能性があります。
業者側からすれば不当利得を得ているという言い方もできるでしょう。この場合、不当利得返還請求という形で支払ってしまった料金の返金を求められるケースもあります。ただしこの部分については法的な知識や経験値が必要不可欠です。
詐欺被害の回復に強い弁護士に相談することで、お金を取り戻すという流れが一般的です。
Q:料金を払ってしまったけど、個人情報は大丈夫?
A:大丈夫でない可能性が高いでしょう。
ワンクリック詐欺は無視していれば詐欺業者が持っている情報がほぼないため、無害といえば無害な存在です。
しかし料金を支払ってしまった場合、大幅に話が変わってきます。
まず業者側への連絡はもちろんのこと、振込人名義や利用したプリペイドカード・電子マネーの種類など詐欺師側に「ありとあらゆる情報が伝わってしまう」可能性があります。
この場合個人情報が不正に流出していたり、最悪の場合個人情報を不正利用して第二の加害者に仕立て上げられてしまう可能性もあります。
こういった場合には一分一秒でも早く詐欺被害回復に強い弁護士に相談して、2次被害の防止や対策に向けて動き出す必要があります。
まとめ
今回はワンクリック詐欺の対処法をを総まとめしてご紹介してきました。結論から言えば、無視で問題ないケースがほとんどです。
ただし、ワンクリックではなく3クリックくらいしているケースや、個人情報をすでに自分から業者側に教えてしまっている場合などは特別な対応が必要になるケースが一般的です。
これ以上状況が悪化する前に、まずは弁護士事務所に相談することが先決と言えるでしょう。それも一般的な弁護士ではなくITやデジタル・インターネット詐欺関連に強い弁護士に相談することが重要です。
本記事では被害が急増しているワンクリック詐欺の対処法を解説しました。現にワンクリック詐欺の被害に遭っている方は、当サイトがオススメしている業者に相談するのが解決への近道と言えるでしょう。
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