大学生活で借金を抱えることは珍しくありません。毎日の生活費からサークル活動費、交際費まで出費がかさみ、気づけば借金が積み重なっているという状況に陥りがちです。特に、仕送りだけでは賄えない支出を補うためにカードローンや消費者金融を利用し始め、徐々に借入額が増えていくパターンが目立ちます。
借金問題は決して特別なことではなく、実際に3人に1人の大学生が何らかの借金を抱えているという現状があります。借金があるからといって必ずしも人生が終わるわけではありませんが、放置すれば状況が悪化する可能性は高くなるでしょう。
本記事では、大学生の借金事情や対処法について詳しく解説していきます。債務整理の選択肢や、借金問題を抱えた大学生が取るべき具体的なステップも紹介します。一人で抱え込まずに解決の糸口を見つけていきましょう。
国が認めた「債務整理」という手続きを活用すれば、月々の返済額を減らしたり、日々の取り立てを止めたりすることができます。手続きはカンタンなので、まずは債務整理に強い専門家に無料相談してみましょう。
大学生の借金事情と危険水域はどのくらい?

大学生の借金問題は想像以上に深刻です。借入額が増えすぎる前に、現状を把握して適切な対策を取ることが重要になってきます。特に親には言い出しづらく、一人で抱え込んでしまうケースが非常に多く見られます。
大学生の3人に1人が借金を抱えている
GMOあおぞらネット銀行が実施した調査によると、大学4年生の実に34.8%が借金を抱えています。3人に1人という数字は決して少なくありません。中でも4年生は就職活動や卒業旅行など、出費が重なる時期でもあり、借金が膨らみやすい傾向にあります。
日常生活で発生する様々な支出が重なり、借金をせざるを得ない状況に追い込まれるケースが増加しています。仕送りだけでは足りない生活費を補うため、消費者金融やカードローンに手を出すパターンも。実家暮らしと比べて、一人暮らしの学生は金銭的な負担が大きくなりがちです。
30万円を超えたら危険水域
アルバイト収入がある大学生でも、年収は100万円程度が一般的です。この収入レベルで30万円以上の借金を抱えると、総量規制の観点から追加の借入が困難になります。総量規制とは、借入総額は年収の3分の1までという規制です。
返済の目安として、毎月の返済額は収入の3分の1を超えないことが望ましいとされています。
アルバイト収入から考えると、30万円以上の借金は自力での完済が極めて難しいでしょう。仮に年収100万円の場合、月々の返済可能額は2万円程度が限度となり、金利を考慮すると返済期間が長期化してしまいます。
大学生が抱える借金の理由は?
借金の理由は実に多様です。サークル活動費や部活動の遠征費用、友人との交際費、趣味にかかる支出など、学生生活を送る上で必要な出費が重なります。特に新入生の時期は、新生活の準備や新しい環境での交際費など、予想以上の出費が発生しがちです。
近年では、オンラインゲームの課金や投資による損失が原因で借金を抱えるケースも増加傾向にあります。特に投資は、大きな利益を得られる可能性がある反面、元本を失うリスクも高く、安易な投資は危険です。SNSなどで目にする投資の成功例に憧れ、安易に手を出してしまうケースも少なくありません。
【そもそも】大学生でも借金はできる?その仕組みと注意点

多くの学生が「大学生でも借金できるの?」と疑問に思うかもしれません。実際の仕組みと注意点を見ていきましょう。安易な借入は将来的な返済困難につながる可能性が高いため、慎重な判断が求められます。
18歳以上で収入があれば借入は可能
消費者金融やカードローンを利用するためには、年齢と安定した収入という2つの条件を満たす必要があります。借入は20歳以上としているケースが多いですが、一部の消費者金融やカードローンは、18歳以上で定期的な収入があれば学生でも借入が可能です。ただし、学生ローンと一般のローンでは審査基準が異なります。
在学中という立場上、審査基準は一般よりも厳しくなる傾向にあり、収入証明書の提出が求められるケースも多く見られます。初回の借入限度額は低めに設定されることが一般的で、利用実績に応じて徐々に限度額が引き上げられていく仕組みとなっています。

学生の収入源は限られている
大学生の主な収入源はアルバイト収入です。ただし、親の扶養に入っている人は扶養から外れないよう、年収は100万円程度に抑える必要があるでしょう。103万円を超えると扶養から外れ、国民健康保険料の負担や、親の税金面での不利益が発生します。
収入が限られているということは、借入可能額も自ずと制限されます。総量規制により、年収の3分の1以上の返済負担を強いられる借入はできない仕組みです。月々のアルバイト収入が変動的な場合、返済計画を立てる際には慎重な検討が必要です。
【注意】収入が少ないため返済リスクが高い
バイト収入だけで借金を返済しようとすると、生活費を圧迫する事態に陥りやすくなります。結果として、返済のために新たな借入を行う自転車操業に発展するリスクが高まります。学業との両立も考慮すると、アルバイト時間を増やすことにも限界があるでしょう。
生活費と返済額のバランスを慎重に検討し、無理のない借入額を設定することが重要です。将来的な収入増加を見込んだ安易な借入は避けましょう。緊急の出費がかさむことも想定し、余裕を持った資金計画が必要となります。
大学生でも債務整理は可能?メリットとデメリット

借金問題が深刻化した場合、債務整理という選択肢があります。学生でも利用は可能です。債務整理には複数の方法があるため、状況に応じた適切な選択をしましょう。
18歳以上なら債務整理が可能
債務整理は借金で困っている人の負担を軽減するための法的な制度です。18歳以上であれば、学生でも利用することができます。手続きの種類は大きく分けて、任意整理、個人再生、自己破産の3つ。
特に任意整理は、比較的手続きが簡単で、学生でも取り組みやすい方法といえます。借金額や返済能力によって最適な方法は変わるため、専門家とよく相談することが大切です。
任意整理なら周囲にバレにくい
任意整理は債権者との交渉を通じて返済条件を見直す方法です。裁判所を介さない私的な解決方法のため、周囲に知られるリスクは低いでしょう。金利をゼロまたは大幅に引き下げることができ、月々の返済負担を軽減できる可能性があります。
手続きの手間も比較的少なく、弁護士や司法書士に依頼すれば専門的なサポートを受けられます。将来的な信用回復も比較的早いです。ただし、元金は基本的に返済する必要があるため、ある程度の返済能力が必要となります。

就職活動への影響はほぼなし
債務整理を行った情報は、与信審査以外の目的で第三者が確認することは禁止されています。そのため、就職活動に影響が出る心配はほとんどありません。採用選考時に債務整理の有無を確認することは、個人情報保護の観点からも認められていません。
ただし、金融機関への就職を考えている場合は、債務整理歴が不利に働く可能性があります。
進路選択の際は慎重に検討する必要があるでしょう。先述したように、一般企業の場合、債務整理の履歴が採用の判断材料になることはまずありません。
早期解決のすすめと具体的な対処法

借金問題は早期発見・早期対応が鉄則です。具体的な対処方法を紹介します。問題が深刻化する前に、適切な対応を取ることが重要です。
借金問題は放置すると事態が悪化する
借金は時間が経つほど利息が膨らみ、返済が困難になっていきます。バイト代が出るまで待てば何とかなるという考えは危険です。消費者金融の金利は年利18%前後が一般的で、延滞すると更に高い金利が適用されます。
延滞が続くと、延滞金や遅延損害金が加算され、借金額が雪だるま式に増えていく可能性があります。
問題を先送りにせず、早めの対応を心がけましょう。債権者からの取り立てが厳しくなると、精神的な負担も大きくなります。
早期に専門家へ相談を
借金問題が深刻化する前の早い段階なら、任意整理で返済計画を練り直すことが可能です。専門家に相談することで、状況に応じた最適な解決方法を見つけられます。法テラスなどの公的機関による無料相談窓口も利用しましょう。
弁護士や司法書士に相談することで、法的な対応方法や具体的な解決プランを提示してもらえます。初回相談は無料で受けられる事務所も多いです。専門家に相談することで、一人で抱え込んでいた不安や重圧から解放されるでしょう。

返済計画を立てることも大切
返済計画を立てる際は、生活に余裕を持たせることが重要です。収入から固定費を引いた金額を基準に、無理のない返済額を設定しましょう。予期せぬ出費に備えて、ある程度の余裕を持たせた計画づくりが望ましいです。
収支のバランスを考えながら、長期的な視点で返済計画を立てることが大切です。必要に応じて専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。特に、返済計画が無理なく遂行できるかどうかは、専門家の客観的な判断を仰ぐことが重要です。
まとめ

大学生の借金問題は決して珍しいことではありません。早期発見・早期対応が重要で、特に借金額が30万円を超えそうな場合は要注意です。一人で問題を抱え込まず、専門家に相談することで道は必ず開けます。
借金問題で悩んでいる人は、当サイトで紹介している債務整理に強い司法書士事務所・弁護士事務所に相談しましょう。専門家との相談を通じて、具体的な借金解決プランを立てることができます。
債務整理おすすめ事務所10選!弁護士・司法書士費用を比較
【債務整理におすすめ】当サイト人気の弁護士・司法書士

- ①【迷ったらココ】司法書士法人ライタス綜合事務所
→相談無料・最短即日対応・30年以上の豊富な実績など借金に困ったら最初に相談したい当サイト人気NO.1の司法書士事務所
(相談はこちらをタップ) - ②街の灯法律事務所
→弁護士歴が30年以上あり、闇金対応などの借金問題の経験と実績が豊富な弁護士事務所 - ③真下博孝法律事務所
→任意整理をはじめ時効援用や信用情報回復など幅広い分野で対応可能な弁護士事務所