トバシ借金道、ニュース速報のお時間です。
先払い買取業者に対し、複数の債務者らが集団提訴を行う方針
であることがわかりました。これは過去にあった、
- 給料ファクタリング業者
- 後払い・ツケ払い現金化業者
への集団訴訟（または通常の訴訟）と同じ流れであると考えてよいでしょう。
昨今、給料ファクタリング→後払い・ツケ払い現金化業者と来て・・・新たな金策方法として先払い買取というものを使われる方が増えていたところ、いわゆる「年貢の納め時」がやってきたようです。
今回は「先払い買取業者を集団訴訟する動きがある」という速報をお届けするとともに、先払い買取業者の問題点やそもそも今回の訴訟のあらまし、そして先払い買取業者を使ってしまった方の対処法や、反対に先払い買取業者しかお金を調達する手段が無い方へ向けた情報も余すとこなくお伝えしていきます。
【全国初】債務者ら、先払い買取業者を大阪簡裁へ集団提訴へ
ではまず、実際の報道内容をソースとして引用・掲載します。
商品買い取りをうたって高額な違約金を請求するいわゆる「先払い買い取り業者」に対して、実態は違法なヤミ金にあたるとして、債務者らが大阪簡易裁判所に集団提訴する方針であることがわかりました。
インターネット上で「スマホや商品券などを高値で買い取る」とうたい、商品の画像だけを送らせて、代金を前払いし、後日「商品が届かない」として高額な違約金を請求する『先払い買い取り業者』。多重債務者を支援する『大阪いちょうの会』によりますと、商品の取り引きは建前で、実態は違法な貸し付けが多く、年利５００～２０００％にもなるということです。
（利用した大阪府の会社員男性（４４））
「雪だるま式に膨らんでいって一気に３～４か月でどうにもならないような状態になった」大阪の会社員の男性ら複数の債務者らは「実態はヤミ金で取り引きは無効だ」として、今年１１月にも複数の業者を相手に損害賠償などを求めて大阪簡裁に集団提訴する方針です。
被害は去年から相次いでいて、集団提訴は全国初となります。
【独自解説】今回の訴訟のあらまし＆先払い買取の問題点
そもそも今回の事案はどういった事案なのでしょう。独自の視点から解説していきます。
まず事案のあらすじとしてはに報道ソースにもある通り、
大阪府在住の会社員男性らが先払い買取業者に対して「取引の実態は闇金そのものであることから、本取引は無効である」などとして、先払い買取業者を相手取り大阪簡易裁判所へ訴訟を起こす方針を固めた、というものです。
これを踏まえて今回の訴訟のメインテーマとなる先払い買取業者とはどのようなものかについて解説しておきます。
【そもそも】先払い買取業者とは？
そもそも先払い買取業者とは当サイトでも何度か解説をしてきた通り、給料ファクタリングや後払い・ツケ払い現金化業者の「第3形態」とも呼べる新たな新型闇金に近いものと目されています。
具体的にはサイト上で先払い買取を申し込むと商品画像を送るように業者側から求められます。
この求めに応じる形でネット上の画像などを送ることで、業者側が「先払い」と称して買取代金を事前に振り込んでくるのが、先払い買取のやり取りの流れです。
その後、品物が送付できなかったり、あるいは「商品が届かない」などと言って業者側から極めて高額なキャンセル料や違約金を請求されることによって、利用者側は利息相当のお金を払わされるというわけです。
また先払い買取業者の中には従来の給料ファクタリングやツケ払い現金化業者が商売をしたと思われるような組織もいくつか見られるなど、もともと問題視されているものでもありました。
先払い買取の問題点は？
先払い買取問題点については大まかに以下の通りです。
- ブラックOKなどとして多重債務者への勧誘を行っている点
- 違法な水準の金利相当のお金を徴収しようとする点
- 取り立てが闇金まがい、あるいは闇金と同等の違法なものである点
- （業者によっては）運営が極めて不透明である点
先払い買取の年利は？
先払い買取の「年利」という表現が適切かどうかは、まだ本速報時点では訴訟提起前であり判決が出ていないので、何とも言えません。
よってここでは「便宜上」年利として解説させて頂きます。
先払い買取を利用して実質的な利息を支払うことになった場合、年利換算すると500%から2,000%程度の法外な手数料を取られることになります。
利息制限法による上限金利が20%であることを考えれば、べらぼうに高い年利であることが分かります。
【愛の説教部屋】先払い買取だけがライフラインの君へ
ここで一つ、先払い買取業者だけがライフラインとなってしまっている方へ当サイトのキン助から、緊急提言があります。
ーキン助・愛のメッセージー
先払い買取はな、給料ファクタリングや後払い・ツケ払い現金化業者が潰れてもうた後に出てきた業者やねん。知っとるヤツも多いと思う。
まあ～言うたら救世主みたいな存在やと思うかもしれへんなけどな？
その先払い買取も、、まあ何やろな、こう「賞味期限切れ」が近づいてきてると思わざるを得ない状況や。
つまりやな、これ後払い現金化業者が摘発され始めたときにもワシ言うてんけど、、先払い買取だけをライフラインにしてしまうとやな、今後一斉摘発やら何やら出た日には、その瞬間から金を調達する手段が消滅すんで。ホンマやど。
給料ファクタリングの時しかり、後払い・ツケ払い現金化業者の時しかり、摘発・規制が入った瞬間、多くの業者が同時多発的に事業撤退したのを覚えとるヤツもおるやろこの中に。
今、このようなことが再び起こる可能性が極めて高いと言わざるを得ない状況やねん。
せやからな、、
先払い買取だけに頼って生活しとるヤツは早めに返済系を解消せなアカン。
それだけや。ワシが言いたいのは。
【Q&A】先払い買取に関するよくある質問
先払い買取に関するよくある質問をまとめてご紹介していきます。
Q:先払い買取は違法ですか？
A：まだ断言できません。
先払い買取は現段階において必ずしも違法である、または即座に違法であるとは言い切れないのが現状です。
業者の中には古物商取引法における各種許認可を取得していたり、そもそも法的には全く問題のないスキームで営業しているケースもあるなど、全ての先払い買取業者が違法ということはできないわけです。
しかし今後、今回の報道にあったような訴訟が上級審に進み、最終的な結論や見解が出ればこの回答はガラッと変わる可能性もあります。
Q:先払い買取は闇金ですか？
A：まだ断言できません。
先払い買取の中には、闇金まがいの取り立てを行うところもあることが知られています。
また、闇金業者が法の網目をかいくぐる目的で先払い買取業者を標榜したり、あるいは先払い買取業者の「テイ」で営業しているケースもあり、こういったものについては闇金であると考えて差し支えはないでしょう。
Q:先払い買取を使ったら捕まりますか？
A：利用で捕まることはまずありません。
現在のところ利用者の方が捕まることはまずないと言ってよいでしょう。
種々の法令法規や過去の事例に照らせば、捕まる可能性は極めて低いと言えます。
これは一般的な闇金業者を使った債務者が逮捕されたり、起訴される恐れがほぼないのと一緒です。
同様に給料ファクタリング後払い・ツケ払い現金化業者の場合も、利用したからといって即座に利用者側が逮捕される、あるいは逮捕されたという事例は当サイトにも情報が入っていません。
先払い買取を使ったところで、警察に逮捕されるといったことはまずないでしょう。
Q:先払い買取を使っています。裁判になったんなら、もう払わなくていいですよね？
A：まだ断言できませんが、放置は危険です。
まだ裁判の結論が出ていないので何とも言えませんが、現状では何も決まっていないので支払いについても何も結論が出ていないことになります。
自己判断は大変危険なので、必ず先払い買取や新型闇金全般に強い司法書士に相談してから話を進めるようにしましょう。
というのも、先払い買取業者は今回あくまでも裁判が起こされた段階であり、しかも訴えを起こした先が簡易裁判所であることから、今後裁判の行方によっては上級審まで話が進む可能性が極めて高いと言えるでしょう。
よって現段階ではまだ結論が出ていないため、自己判断で支払いをストップしたりすると悪質な嫌がらせや取り立てを受けるおそれがあります。
先払い買取を使っていて支払いが行えず困っておられる方は、新型闇金や闇金業者全般の対応に強い司法書士に相談し、督促のストップを法的な見地から行うようにすることが何よりも大切です。
まとめ
今回は先払い買取を利用し、高額な違約金やキャンセル料などと称した利息相当と思われる金銭を請求されている債務者らが近く、先払い買取業者を相手どり集団提訴に踏み切る方針であるという速報をお届けしました。
給料ファクタリングや後払い・ツケ払い現金化等と同じ末路をたどることが予想されます。
現在、先払い買取を利用してしのいでいる方は、今後この方法が使えなくなる可能性が高いため、早い段階で司法書士などへ相談してストップ・整理できるように動きましょう。
また、現在先払い買取業者から詰められている方も判決が出るまでに相当期間を要する可能性が高いため、新型闇金等、違法金融への交渉に強い司法書士に相談して督促を止める方向で動きましょう。
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