シリーズ昭和のお時間です。
今回はシリーズ昭和の初回ということで、サラ金の歴史を紐解いていきます。昔のサラ金はどんな感じだったのでしょう。
昔のサラ金事情に詳しい当サイトの主人、キン助の監修でお届けしていきます。
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昭和のサラ金はどんな感じ?~審査編~
昭和の時代のサラ金、審査はどんな感じだったのでしょう。まずは審査から確認していきます。
昔のサラ金は個人信用情報の確認もほぼありませんでした。そもそも日本初の個人信用情報機関が設立されたのは、1970年代も後半になってから。
つまりその前の時代にあったサラ金は、原則として自社での完全審査ということになります。
【驚愕】日本初のサラ金の審査基準はクレヒス関係なし!
日本初のサラ金の審査基準はクレヒスは一切関係なしでした。
ちなみに日本で初めて生まれた消費者金融は、その名前を日本昼夜銀行と言います。
当時の借り入れ条件は以下の通りです。
25歳以上の既婚者であって、東京および近接の官庁or相当な会社銀行に勤めており、勤務経験は2年以上。そして今後も引き続き勤務の見込みがある者
ちなみに勤務先の社長や上司、その他同僚・親戚等で相当な資産のある25歳以上の人物を2名以上連帯保証させることが必要でした。
【1960年代】遊ぶ金も浮気の金も貸します!貸します!
1960年代~1970年代・昭和40年代に入ってくると、高度経済成長期の勢いを引きずっている日本列島は一緒に消費者金融バブルとなります。
このときは、基本的に大手企業のサラリーマンであれば誰でもお金が借りられるような状況でした。ギリギリ個人信用情報機関の設立も間に合うか間に合わないかのご時世で、今のように多くの情報が蓄積されている状況ではありません。
そのため、基本的にどこの会社がいくら貸しつけているかなどの情報は共有されておらず、とにかく遊ぶ金も浮気の金も出世のためならバンバン貸し出す!といった情勢でした。
【1970年代】団地妻なら誰でも貸します
1970年代に入ると、さすがに一流企業のサラリーマンだけに貸し付けているわけにもいかず・・・規模拡大のため、業界全体で貸付の基準を大幅に緩和することになります。
この頃には信用情報の管理という考え方も浸透してきているため、ほぼ現代の個人信用情報やサラ金の考え方と同じ感じになってきています。
サラ金はこの時代サラリーマン以外にも団地妻にも貸付を行っていました。いわゆる「ご主人への内緒の借金を貸し付ける」というパターンです。
昭和のサラ金はどんな感じ?~金利編~
突然ですが、昭和の時代のサラ金の金利は頭がおかしいレベルでした。
それぞれ昭和の時代(ギリギリ平成初期を含む)の金利について見ていきましょう。
【1954年】年利109.5%時代
1954年、日本初の消費者金融が生まれた頃の時代は年利109.5%の時代でした。
ちなみに今の利息制限法で考えれば、一番高いもので見ても年20%が上限です。とんでもない数字であることがお分かりいただけるのではないでしょうか。
【1983年】年利73%時代
1983年、バブル崩壊の足音が近づいてくる頃になると・・・金利は若干の引き下げがあり73%となりました。
この頃にはすでに悪質な取り立てに悩む方が急増しており、いわゆるサラ金問題として社会問題の一つとして認識されていました。よって出資法の改正が入り、この金利に落ち着いたということです。
【1987年】年利54.75%時代
1987年、昭和もそろそろ終わりの頃に近づいてくると・・・また改正出資法の施行により金利は年利54.75%が上限の時代に突入します。
この頃にはバブルも弾け倒していたため、かなりの人数がサラ金に手を伸ばしていたと考えられます。
【1991年】年利40.004%時代
1991年時代が平成に移り変わると金利は40.04%まで引き下げが入りました。これ以降、なんと2000年まで上限金利は40.004%がスタンダードとなります。
これ以降、出資法の定める上限金利が29.2%へ大幅ダウンとなり・・・最後に今から10年ほど前の改正出資法により、上限金利は年20%に引き下げられたことで現在の利息制限がかかりました。
つまり現代の上限利息でもまだまだ高いものの、昔はとんでもない金利が正規業者によってとられていたわけです。
昭和のサラ金はどんな感じ?~取り立て編~
昭和のサラ金の取り立ては、昔のドラマで出ていたのと全く同じものです。
いえ、それよりももっとひどいかもしれません。ドアを蹴る、ドアを叩きまくる、その他本人をさらってXXXするなど、様々な取り立てが日常的に行われていました。
ワシの先輩はその昔、商工ローンにおってん。
でな、商工ローンってな、回収担当者もそのまた上司に毎日どつかれたり蹴られたりして、ノルマの達成まで厳しく詰められてん。
だから奴らもどつかれへんように毎日必死や。
それが正しいとは言わへんけどな。いやワシ闇金やから正しいのか。ムハハ(笑)
まとめ
このように昭和の時代サラ金はとにかくいろんな意味での黄金時代だったと言って良いでしょう。
昔からこのようにラフな取立てをしているのですから、現在法律の規制でガチガチに縛られてるとはいえ・・・まだまだ昭和の時代を知る回収担当者も在籍しており、何があるかわかりません。
時は流れて時代は令和。
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