自然災害で大きな被害を受け、借金の返済に困っている人たちのために、希望の光となる制度があります。
「自然災害債務整理ガイドライン」は、災害によって返済が困難になった借金を減額または免除できる制度です。
本記事では、このガイドラインの概要や利用方法、メリットについて詳しく解説していきます。
国が認めた「債務整理」という手続きを活用すれば、月々の返済額を減らしたり、日々の取り立てを止めたりすることができます。手続きはカンタンなので、まずは債務整理に強い専門家に無料相談してみましょう。
【朗報】自然災害債務整理ガイドライン…被災者救済の切り札?
自然災害債務整理ガイドラインは、災害で苦しんでいる人たちの借金問題を解決し、新しい生活を始める手助けをします。借金に悩む被災者の方々にとって、希望の光となるかもしれません。具体的にどのような仕組みなのか、詳しく見ていきましょう。
借金減額・免除のチャンス
自然災害債務整理ガイドラインは、自然災害によって住宅ローンや事業性ローンの返済が困難になった被災者に対して、借金の減額や免除を受けるための制度です。ガイドラインを利用することで、住宅ローンなどの既存の借金を減額または免除できる可能性があります。
被災によって返済が困難になった方々にとって、まさに救済の切り札となる制度といえるでしょう。
破産と違う私的整理の仕組み
自然災害債務整理ガイドラインの大きな特徴は、裁判所を介さない私的整理であるという点です。破産手続きとは異なり、個人信用情報機関に登録されることがありません。
将来的な借り入れにも影響を与えることなく、債務問題の解決を図ることができます。債務者にとって、より柔軟で将来を見据えた選択肢といえるでしょう。
対象ローンは?
自然災害債務整理ガイドラインの対象となる借金には、さまざまな種類があります。住宅ローンや住宅のリフォームローンはもちろん、自動車ローンやクレジットカード債務も含まれます。
個人事業主の方であれば、事業者ローンも対象です。幅広い種類のローンが対象となるため、多くの被災者にとって有効な選択肢となるでしょう。
ただし、親族や知人からの借金は対象外です。長期滞納による一括請求を受けている債務も対象外ですので注意しましょう。
【重要】自然災害債務整理ガイドライン活用法…条件&手順は?
自然災害債務整理ガイドラインを活用するためには、いくつかの条件や手順を理解しておく必要があります。ここでは、利用条件や具体的な手順について詳しく解説していきます。
利用可能者の条件
自然災害債務整理ガイドラインを利用できる方の条件は、比較的シンプルです。
災害救助法が適用された自然災害によって被災し、既存の債務の返済が困難になった個人または個人事業主が対象となります。
被災の程度や借金の額に関わらず、返済が困難になった方であれば検討の余地があるでしょう。法人の債務や、再建の可能性がないと判断された場合は対象外なので注意が必要です。
手続きの5ステップとは
自然災害債務整理ガイドラインの手続きは、主に以下の流れに分けられます。
まず、金融機関にガイドラインの手続きを開始する旨を申し出て、金融機関から同意を得る必要があります。同意が得られたら、地元の弁護士会などを通じて、登録支援専門家(弁護士など)に手続き支援を依頼しましょう。
被災者はすべての対象債務者に対して債務整理を申し出ます。その後、登録支援専門家の支援を受けながら、金融機関などと協議を通じて、債務整理の内容を盛り込んだ「調停条項案」を作成。
最後に、作成した調停条項案を金融機関などに提出し、説明をします。1ヶ月以内に、同意するか否かの回答がくるのが一般的な流れです。
専門家のサポートを受けながら、一つ一つ丁寧に進めていくことが重要です。
必要書類リスト
手続きを進める上で、いくつかの書類が必要となります。
災害の影響を証明するための書類、借り入れ先や借り入れ残高、年収、資産状況などの情報を示す書類や、債務整理を申し出るに至った経緯を記載した陳述書、財産目録や預貯金通帳も必要です。
事業者の場合は、直近6ヶ月分の事業収支を示す書類も必要です。可能な範囲で事前に整理しておくと、手続きがスムーズに進むでしょう。
被災によって書類を紛失してしまった場合でも、専門家に相談しながら対応策を検討できます。
【おすすめ】自然災害債務整理ガイドラインのメリット3選
自然災害債務整理ガイドラインには、被災者にとって大きなメリットがあります。メリットを理解することで、ガイドラインの利用の意義がより明確になるでしょう。ここでは、特に注目すべき3つのメリットについて詳しく解説していきます。
信用情報がクリーンなまま
自然災害債務整理ガイドラインの大きな特徴として、個人信用情報機関に登録されないという点があります。いわゆるブラックリストに載らないため、将来的な新たな借り入れに影響を与えることがありません。
生活再建のための新たなローンを組む際にも、このガイドラインの利用が障害となることはないでしょう。
財産確保も可能
自然災害債務整理ガイドラインを利用しても、一定の財産を手元に残すことができます。生活再建に必要な資金を確保しながら、債務問題の解決を図ることができるのです。
最大500万円の現預金や、家財保険金最大250万円、さらには被災者生活再建支援金なども「自由財産」として残すことが可能です。
保証人への請求なし
自然災害債務整理ガイドラインでは、原則として保証人に対する支払請求は行われません。債務者が債務整理を行っても、影響が保証人に及ぶことはありません。
被災者本人を助けるだけでなく、保証人や周囲の人々への影響も考慮した仕組みになっています。これは、被災者とその周辺の人々全体を支援するという点で、大きなメリットといえるでしょう。
【実践】自然災害債務整理の段取り
自然災害債務整理ガイドラインを実際に利用する際の具体的な段取りについて、詳しく解説していきます。特に重要なポイントを3つ取り上げて説明しますので、参考にしてください。
金融機関相談が第一歩
自然災害債務整理ガイドラインを利用する際は、まず金融機関への相談から始めましょう。借り入れ残高が最も多い金融機関から相談してください。
最も影響の大きい金融機関との合意を得ることが、債務整理を円滑に進めるために重要だからです。相談の際は、被災状況や現在の状況を丁寧に説明し、ガイドラインの利用を希望する旨を伝えることが重要です。
無料サポート活用のすすめ
自然災害債務整理ガイドラインの利用にあたっては、専門家による無料サポートを受けることができます。債務整理の手続きにおいて中立かつ公正な立場から支援を提供し、債務者が複雑な手続きを安心して進められるようにサポートしてくれます。
積極的に無料サポートを活用し、適切な助言を得ながら進めていくことで、債務者はより適切な判断を下すことができるでしょう。
返済計画のコツ
自然災害債務整理ガイドラインの手続きの中で、重要なポイントとなるのが返済計画の策定です。調停条項案を作成する際には、現実的で無理のない返済計画を立てることが大切です。
専門家と相談しながら、収入や生活状況を考慮した適切な計画を立てましょう。無理な計画はかえって問題を引き起こす可能性があるため、慎重に検討してください。
【警告】闇金業者に手を出す前に…正しい対処法を知ろう
被災によって経済的に追い詰められると、闇金業者の誘惑に駆られるかもしれません。しかし、闇金業者への依頼は極めて危険です。闇金業者の危険性と、正しい対処法について解説します。
闇金の恐ろしさ
闇金業者の危険性は、想像以上に深刻です。法外な金利での貸し付けや、悪質な取り立てなど、さまざまな問題が潜んでいます。
なかには年利365%以上という信じがたい高金利を設定するケースもあり、一度手を出すと抜け出すのが極めて困難になります。被災者の窮状につけ込む闇金業者の手口に、くれぐれも注意が必要です。
公的支援制度を活用
闇金業者に頼る前に、まずは公的な支援制度の活用を検討しましょう。被災者生活再建支援制度や災害援護資金など、さまざまな公的支援制度が存在します。
被災者の生活再建を支援するためのものであり、安全に利用できます。公的支援制度を優先的に検討し、適切な支援を受けることが重要です。情報を得るためには、自治体や社会福祉協議会、支援団体などへの相談をおすすめします。
専門家相談が最良の道!
債務問題の解決には、専門的な知識と経験が必要です。弁護士や司法書士などの専門家に相談することが、最も安全で効果的な解決策です。
専門家は、法的知識に基づいた適切なアドバイスや債務整理、法的手続きをサポートしてくれます。当サイトで厳選紹介している事務所なども含め、信頼できる専門家に相談することをおすすめします。
まとめ
自然災害債務整理ガイドラインは、被災者の方々にとって大きな希望となる制度です。借金問題に悩む被災者の方々は、このガイドラインの活用を真剣に検討してみてはいかがでしょうか。
専門家のサポートを受けながら、適切な手順で手続きを進めることで、債務問題からの脱却と生活再建への道が開けるかもしれません。闇金業者などの危険な選択肢ではなく、正しい知識と適切な支援を受けながら、着実に問題解決を図っていくことが重要です。
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