お金が必要なときに頼りになる存在といえば、「消費者金融」があります。言葉自体は聞いたことがあっても、他の金融機関と何が違うの?と思っている方も多いのではないでしょうか。消費者金融は急な出費に対応できる一方で、気をつけなければいけない点もあります。
この記事では、消費者金融の基本的な情報や仕組み、金融機関との違い、上手な使い方やメリット、借りる際の注意点などを詳しく解説します。消費者金融を利用する前に知りたい情報が満載ですので、ぜひ参考にしてください。
国が認めた「債務整理」という手続きを活用すれば、月々の返済額を減らしたり、日々の取り立てを止めたりすることができます。手続きはカンタンなので、まずは債務整理に強い専門家に無料相談してみましょう。
消費者金融って何?
消費者金融について詳しく知りたい方のために、基本や歴史、他の金融機関との違いを説明します。緊急時に頼りになる消費者金融ですが、理解を深めることでより賢く利用できるようになるでしょう。
消費者金融の基本
消費者金融とは、個人向けに無担保・無保証で小口融資を行う業者のことです。借り入れを希望する人が必要な書類を提出し、審査を経て融資が決定されます。必要書類も比較的少なく、手続きも簡単に行えます。担保や保証人も不要で、多くのが人利用しやすい仕組みも魅力的です。
もう一つの特徴は、審査がスピーディーであることです。大手消費者金融なら、申し込んでから数時間以内に結果が分かることもあります。急な出費や一時的な資金不足を補える使い勝手の良い貸付サービスといえるでしょう。
消費者金融の歴史
消費者金融は、もともとは知人や友人との貸し借りから始まりました。消費者金融が無かった戦前には、銀行が個人にお金を貸すことはほとんどなく、知人や友人間でお金を貸し借りするしか方法がなかったのです。そのうちに個人間の貸し借りに高い金利を設定する「素人高利貸」が多く現れ、これが消費者金融に変わっていくことになります。
戦争により一度途切れた消費者金融ですが、戦後に再び再開されます。高度経済成長期に入ると「サラリーマン金融」略して「サラ金」として急速に普及しました。プロミスやアコム、レイクなど知名度の高いサービスの元となった消費者金融が創業したのもこの頃です。給料日までの一時的な資金不足を補うために利用されることが多い消費者金融ですが、法的な整備が遅れ、高金利や過剰な取り立てが問題視されるようになりました。
転機となったのは、1983年の貸金業法の施行です。さらに2010年には貸金業法が改正され、消費者保護が強化されました。これにより、金利上限が引き下げられ、法外な金利を要求することが禁止されたのです。
また、取り立て方法も厳しく規制され、深夜早朝の訪問や電話による取り立ても禁止されるなど、利用者の権利を守るための措置が講じられました。
消費者金融と他の金融機関の違い
消費者金融だけでなく、銀行や信用金庫などの金融機関でもカードローンのサービスを提供しています。同じようなサービスを提供しているから同じなのでは?と思われるかもしれませんが、比較してみると明確な違いがあります。
消費者金融は「貸金業者」の一種ですが、銀行は個人以外にも預金業務やカードローン、住宅ローンや自動車ローンなど幅広い業務を行っているのが特徴です。担保を必要とするケースも多く、審査基準もかなり厳しく設定されています。一方、消費者金融は無担保・無保証で融資を行うため担保や保証人探しの必要はありません。
また、消費者金融は融資のスピードが速いのも特徴です。銀行の場合、ローンの審査は数日から数週間かかることが一般的ですが、消費者金融は即日融資が受けられるところも多くあります。急ぎの資金が必要な人に重宝されるのが消費者金融なのです。
ただし、その分金利が高いというデメリットも挙げられます。銀行のローンに比べると消費者金融の金利は年3.0~18.0%とかなり高めです。
消費者金融の使い方とメリット
消費者金融は、上手に利用すれば短期間での資金調達がスムーズに行えます。ここでは、消費者金融を利用する際の申し込み条件や手続き、メリットについて解説します。
申し込み条件と手続き
消費者金融の申し込み条件は比較的シンプルで、基本的には20歳以上で安定した収入があることが重要です。各社によって異なるものの、ほとんどの消費者金融はこの条件を基準にしています。
申し込みに際して必要な書類も簡素化されています。必要な書類は本人確認書類と収入証明書です。例えば、運転免許証やパスポートなどの本人確認書類および給与明細書や給与所得の源泉徴収票などの収入証明書が挙げられます。これらを揃えれば、申し込みをスムーズに進めることが可能です。
申し込み方法はインターネット、電話、店舗での対面などが選べます。オンライン申し込みは24時間可能で、忙しい人にとっても利用しやすいでしょう。手続き完了後、最短で即日中に融資が受けられる場合もあります。自動契約機を利用すれば、その場でカードが発行され、ATMでの引き出しも可能です。
消費者金融のメリット
消費者金融の最大のメリットは、必要なときにすぐに借入が可能である点です。最短即日で利用できることもあり、早急に資金が必要な人には大きな魅力でしょう。無人契約機を利用すれば申し込みから借り入れまでその場ですぐに行える消費者金融もあります。
また、担保や保証人が不要で借りられるため、若者や一時的な資金調達が必要な人にも利用しやすいのが特徴です。銀行融資の場合、担保や保証人が必要なケースが多いですが、消費者金融ならその心配は無用。手続きが簡単で、インターネットからの申し込みも可能なので、手軽に利用できる点も魅力です。
無利息期間の活用
消費者金融では、契約日や借り入れ日から利息が発生しない「無利息期間」を設けているところもあります。
無利息期間には30日間や60日間など期限があり、上手く活用することで借りたお金に対する利息を最小限に抑えることができます。予定通りに返済すれば、実質無料でお金を借りることもできるのです。
無利息期間中は何度でも借り入れできる場合が多いですが、無利息期間終了後は通常の金利が発生するので注意が必要です。
無利息期間を有効に活用して返済計画を立てれば、消費者金融をより便利に利用できます。
消費者金融を使うときの注意点
消費者金融を利用する際は、金利や返済計画について注意深く検討し、信用情報や総量規制にも気を配る必要があります。消費者金融を利用する際のポイントを理解し、安心して利用するための参考にしてみてください。
金利と返済
消費者金融を利用する際の最も重要なポイントの一つが、金利と返済計画です。消費者金融の金利は年3.0%〜18.0%と幅広く設定されていますが、高金利になることが多いです。まず、消費者金融が提供する金利を参考にし、契約書や説明を確認して自分がどのくらいの金利を適用されるのかを理解しましょう。
金利が高ければ高いほど、月々の返済額が増えます。また、返済期間が長くなれば支払う利息も増えるため、早期の返済完了を目指した計画を立てることが重要です。
返済が難しくなった場合は、早めにコールセンターなどに相談するのがおすすめです。状況によっては返済方法の見直しや条件の変更が可能かもしれません。
信用情報への影響
消費者金融を利用するときは、延滞しないようしっかりと返済計画を立てることが大切です。一度でも返済が遅れると、最長で5年間信用情報機関に記載され続け、今後の住宅ローンや車のローン、クレジットカード発行に悪影響を及ぼす可能性があります。
信用情報とは、個々の金融取引を記録し、信用力を評価するための重要なデータです。これに基づいて、新たなローンやクレジットカード申請の審査が行われます。もし借り入れの返済が滞ると信用情報機関に記録され、他の金融機関もこれを見ることになります。延滞が長期間続くと、金融機関からの信頼を失い、新たな借り入れが難しくなるでしょう。
総量規制と借入限度額
消費者金融を利用する際に避けて通れないのが総量規制と借入限度額です。消費者の過剰な借り入れを防ぐためのルールが法律で決められています。
具体的には、消費者金融やクレジットカード会社からの借り入れ総額が、個人の年収の3分の1を超えないように制限するものです。例えば、年収が300万円の場合、借り入れ可能な上限額は100万円となります。
この規制は各消費者金融個別ではなく全ての借り入れ合計に適用されるため、複数の金融機関から借りる場合は特に注意が必要です。
金融機関は申込者の信用情報を確認し、他社からの借り入れがある場合、それを合算して総量規制を超えないように審査します。住宅ローンや自動車ローンなどは規制の対象外ですが、これらの借り入れが多い場合も返済能力に影響を及ぼします。
消費者金融に関するよくあるQ&A
消費者金融を利用する際は、多くの疑問や不安がつきものです。ここでは頻繁に寄せられる質問に答え、安心して利用できるよう解説します。
Q.消費者金融と闇金の違いは?
消費者金融は、貸金業法や金利制限法などの法律に基づき営業しており、法定金利を遵守する義務があります。具体的には、金利は年20%を超えてはならないと定められているのです。
一方で闇金は、こうした法律を無視し、違法に高金利を設定する業者です。法外な金利を要求し、場合によっては年数百パーセントにも及ぶことも珍しくありません。返済の遅延が発生した場合も、消費者金融が法律に従った穏便な取り立てを行う一方で、闇金は過剰な取り立てや威圧的な手段を用いることが多いです。
Q.消費者金融を使うと他のローンが組めなくなる?
消費者金融を利用すること自体は、他のローンを組む際にも支障はありません。しかし注意すべきポイントは返済履歴です。返済を遅滞なく行っていれば、消費者金融の履歴が他のローン審査に影響を与えることは少ないです。しかし、返済が滞った場合、信用情報機関に「延滞」と記載されてしまいます。これは、他のローン審査においてマイナス要因になってしまいます。
信用情報は全ての金融機関で共有されるため、一度延滞記録が残ると新たな借り入れの審査に影響を与えてしまうのです。複数の消費者金融からの借り入れや高額な借り入れがある場合も、他のローン審査で注意深く審査される要因となります。
Q.審査に通るためのポイントは?
消費者金融の審査に通るためには、虚偽の申告をしないことが大切なポイントです。他社で利用中の借り入れも、正確に申告しましょう。また、自身の信用情報に問題がないことも求められます。過去の借り入れやクレジットカードの利用履歴が問題なく、延滞や未払い金、事故などがないことが審査においてプラスの要素となるでしょう。
安定した収入があることも大切です。定職についているのか、収入が安定しているかも審査において評価の対象となるため、給与明細や納税証明書など正確な情報を提供するようにしましょう。
まとめ
消費者金融は、スピーディーに融資がおりるため、急な出費への対応ができる点が大きな魅力です。しかし、金利が高めというデメリットもあります。消費者金融を利用することで、他の借り入れに影響することはありませんが、延滞をしてしまうと事故情報として残ってしまいます。しっかりと返済計画を立てて利用することが大切です。また、銀行や闇金との違いも理解しておかなければいけません。
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