闇金と街金は何が違う？困ったらどこに相談する？特徴をそれぞれ解説します

借金問題に直面した時、闇金や街金といった一見便利そうな借入先を選んでしまうこともあるかもしれません。この2つはまったく性質の異なる存在ですが、多くの人は違いを正確に理解していないのが現状です。

安全な選択をするために、闇金と街金の実態を正しく理解し、困ったときの適切な対処法を知ることは非常に大切です。本記事では、闇金と街金の違いを明確にし、それぞれの特徴や危険性について詳しく解説します。

【闇金vs街金】決定的な違いは？

闇金と街金、一見似ているようで実は大きな違いがあります。その違いを知ることは、安全な資金調達や借金トラブルを避けるために非常に重要です。闇金と街金の主な違いについて、具体的に見ていきましょう。

貸金業登録の有無

闇金と街金の最も大きな違いは、貸金業登録の有無です。街金は貸金業法に基づいて財務局や都道府県に登録を行っており、法律の規制を受けながら営業を行っています。

一方、闇金は無登録で営業しているため、法律の規制を受けることなく活動しています。そのため、違法な高金利での貸し付けや脅迫的な取り立てなど、法律に違反する行為をとるのです。

金利の上限

金利の上限も、闇金と街金を見分ける重要なポイントです。街金は利息制限法の範囲内で金利を設定しており、通常年利15%から20%程度となっています。法律で定められた上限金利以上の利息を請求されることはありません。

これに対して闇金は、法外な高金利を要求することが多く、年利数百〜数千%以上という驚くべき金利を設定していることもあります。このような高金利は明らかに違法です。借り手にとって返済が困難になるリスクが高まるため、闇金からの借入は避けるべきでしょう。

取立て方法の違い

取り立て方法にも大きな違いがあります。街金は貸金業法に基づいた取り立てを行います。例えば、1日3回程度の督促が上限です。

一方、闇金は違法な脅迫的取り立てを行うことがあります。深夜でも何度も電話をかける、職場や家族に連絡するなど、借り手の生活を著しく脅かす行為を行うのです。

このような違法な取り立ては、借り手に多大なストレスを与え、日常生活に支障をきたす可能性があります。街金であれば、このような違法な取り立てを受けることはありません。

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審査基準はどう違う？

審査基準にも明確な違いがあります。街金は総量規制や信用情報の確認など所定の審査を行います。確かに大手消費者金融と比べると審査基準が甘い場合もありますが、一定の審査は必ず行われます。

対して闇金は、審査がないことがほとんどです。「即日融資」「審査なし」といった甘い言葉で借り手を誘い込むことがありますが、これは非常に危険です。

適切な審査なしに貸し付けを行うことは、借り手の返済能力を考慮しないということになります。結果として返済困難な状況を引き起こす可能性が高くなるでしょう。

街金利用で知っておくべきポイントは

街金は合法的な金融機関ですが、大手消費者金融とは異なる特徴があります。街金を利用する際に押さえておくべきポイントを紹介します。

大手消費者金融との差

街金は中小規模で地域密着型の業者が多く、地域住民を主な顧客としています。独自の審査基準を設けているため、大手の審査に通らなかった人でも融資を受けられる可能性があります。

ただし、金利は法定利息の範囲内で年15～20％と、大手消費者金融よりも高めです。営業時間や融資可能額なども大手とは異なる場合が多いので、事前に確認しておくことをおすすめします。

街金ならではのメリット

街金は、大手消費者金融と異なる独自の審査基準を持っており、大手で審査に通らなかった場合でも融資を受けられる可能性があります。また、即日融資の可能性が高いのも街金の特徴です。急な出費に対応できるスピード感があります。

過去に信用情報に傷がある人でも融資を受けられる可能性があるところも魅力です。ただし、完全にブラックリスト入りしている場合は、街金でも融資を受けることは難しいでしょう。

デメリットは？

街金はリスクの高い顧客にも融資を行うため、リスク管理の一環として、金利設定が高いことや借り入れ限度額が低いことなどのデメリットがあります。

また、借り手の顔を直接確認する審査方針で、対面与信を実施している業者もあります。こうした点は、プライバシーを重視する人にとっては、デメリットだと感じるかもしれません。

従業員の見た目が威圧的に感じられることも、現実としてあり得ます。街金特有の雰囲気が、利用を躊躇させる要因になることもデメリットといえるでしょう。

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【注意】闇金に騙されない対策とは

闇金は非常に巧妙な手口で借り手を騙そうとします。ここでは、闇金に騙されないための具体的な対策を紹介します。

屋号チェックで見抜く

闇金を見抜くには、屋号や広告内容をしっかりとチェックすることが大切です。

しかし、よく確認すると、屋号が微妙に違っていたり、電話番号が違っていたりします。

また、「審査なし」という謳い文句には特に警戒が必要です。このような甘い言葉を謳っている業者は、ほぼ間違いなく闇金です。

正規の金融機関は、必ず審査を行います。少しでも怪しいと感じたら、利用を控えるべきでしょう。

貸金業登録の確認方法

正規の金融業者を見分けるための重要な手がかりの一つが、貸金業の登録番号です。信頼できる業者であれば、登録番号をホームページなどで明確に掲載しています。

借り入れを検討する際には、まず貸金業登録の有無を確認することが大切です。

もし登録番号が見当たらない場合や、記載されている番号が偽物だと分かった場合は、その業者が闇金である可能性が高いと考えられます。

ただし、登録番号があるからといって安心してはいけません。闇金の中には、実在しない番号や、他社の番号を不正に使用しているケースもあるからです。

金利・審査をチェック

金利が異常に高い場合や、「トイチ」「トサン」など正規の消費者金融とは異なる金利形態を提示している場合は、闇金の可能性が高いです。また、「審査なし」「ブラックOK」といった文言を掲げている業者も要注意です。

正規の貸金業者は適切に審査を行い、ブラックリストに載っている人への貸し付けは行いません。金利、貸付条件、審査プロセスなどに少しでも疑問を感じる点があれば、利用を控えるようにしましょう。

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闇金トラブル発生？対処法3選

万が一闇金とのトラブルに巻き込まれてしまった場合は、冷静な対応が必要です。ここでは、闇金トラブルへの対処法を3つ紹介します。

警察相談のメリット

闇金とのトラブルに巻き込まれた場合、警察への相談が効果的な対処法のひとつです。警察の生活安全課が、闇金問題に対応してくれます。

被害届を出すことは、闇金からの違法な取り立てを止めるのに役立ちます。ただし、すでに司法書士や弁護士に依頼している場合は、担当者に警察へ相談すべきか確認しておくとよいでしょう。闇金は、警察が介入することを極端に嫌がるため、相談することで闇金に対する牽制効果も期待できます。

消費生活センター活用法

消費生活センターも、闇金トラブルの頼りになる相談先の一つです。無料で相談が可能で、専門家のアドバイスを得ることができ、問題解決への道筋を見つけるのに役立ちます。

消費生活センターの相談員は、状況に応じた具体的な行動指針を示してくれます。どのような対応が適切なのか、どの機関に相談すべきなのかなど、次の一歩を踏み出すための重要な情報を得られるでしょう。

ただし、相談員は司法書士や弁護士とは異なり、代理人として直接行動を起こすことはできません。あくまでも、アドバイスや情報提供が中心となります。

司法書士・弁護士に相談

闇金トラブルの解決には、司法書士や弁護士への相談が最も効果的です。

事務所選びの際は、闇金対応を専門に行っているところに相談することをおすすめします。無料相談を実施している事務所が多いので、まずは気軽に相談してみてはいかがでしょうか。

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まとめ

借金問題に直面した場合でも、闇金と街金の違いを正しく理解し、適切に対応することは非常に重要です。闇金は違法であり、絶対に利用してはいけません。

街金は合法ですが、利用する際はメリットとデメリットをよく理解した上で判断しましょう。もし闇金トラブルに巻き込まれた場合は、一人で抱え込まず、専門家に相談することが解決への近道となります。

借金問題は決して恥ずかしいことではありません。金融に関する正しい知識を身に着け、困ったときは支援を求めることが、健全な生活を送る上で重要だといえるでしょう。問題に直面したときにこそ、冷静に状況を分析し、適切な対応を取ることが大切です。