ギャンブルで350万円の借金をしたけど、2年で完済できることをご存知ですか?
今回の記事ではそんなリアルな体験談をお持ちの人に、どうやって借金をわずか2年で完済したのかインタビューをしてみました。
なぜ借金を作ってしまったのか、どうやって2年で完済したのか。借金を経験したことがある人なら、興味がある人も多いことでしょう。
リアルな体験談となっていますので、ギャンブルで借金を作ってしまったという方はぜひ参考にしてみてください。
ギャンブルで借金350万円を作った男のリアル体験談
ーさんば師匠、お世話になります。
借金からなんとか抜け出すことができた、酒井と申します。33歳です。
ーお恥ずかしながら、ギャンブルのしすぎでいつの間にか350万円ほど。。。
ただ今は完済して、なんとか復帰することができました。
ーはい、かしこまりました。ではここからは私がメインでお話をさせていただきますね。
ギャンブルで350万円の借金をした酒井さんの概要
今回ご協力いただいた、酒井さんの概要についてご紹介します。
なお酒井さんは、一般のサラリーマンの方です。
氏名 | 酒井さん |
年齢 | 33歳(※インタビュー当時) |
借り入れ金額 | 350万円 |
借りていた主な業者 | アコム、フタバ、SMBCモビットなど |
借金を最初に作ってしまった原因【ギャンブルは危険】
ー「無駄遣いをしてしまった」「高価なものを買ってしまった」などの要因も正直ありますが、主な原因はギャンブルです。
借金の原因のほとんどがギャンブル
ー私は生粋のギャンブラーでした。大学入学とともにパチンコやスロット、競馬など賭け事が特に大好きだったんですね。
学生のうちは時間に余裕があったので、「どうやったら勝てるか?」を常に考えていたおかげか、多額の借金をすることはありませんでした。
言っても、借金額はその当時で10〜20万円程度。しかも同じギャンブル仲間にお金を借りていて、そこまで返済の催促をされることはありませんでした。
しかし社会人になると、さらにギャンブルにのめり込んでいきました。日々の仕事によるストレスを解消するために、毎日のようにパチンコ屋に通ってしまったのです。
そして休みの日は、競馬や競輪などに足蹴もなく通うような日々。いつの間にか借金をしてでも通うようになってしまい、借金が350万円にもなっていたのです。
ギャンブルは依存症になりやすいから危険しかない
ー改めて思うこととして、ギャンブルは依存症になりやすいから危険でしかありません。
中には「借金をするまでギャンブルなんてしない」という人もいるでしょうが、依存症があるとなかなかやめられなくなるんです。
- 「お金がないのはわかっているけど、どうしても行きたい!」
- 「3万円を借りて、倍の6万円に返すんだ!」
- 「前日は負けたけど、今日は勝てるかもしれない!」
こんな考えが出てきてしまい、自分の意思とは反対の行動をとってしまうことも少なくありません。
もし今は借金はしていないけどギャンブルを続けている、という人がいるなら、今のうちにやめておくことをおすすめしますね。
借金が350万円もの金額に膨れ上がった理由
ー確かに私も冷静に借金の金額を調べた時は、「なんでこんなことに!?」と金額に驚いたものです。
ただ詳しく調べていくと、以下のような原因があることがわかりました。
- お金を借りることへの抵抗感がなくなった
- 借金の返済のために更なる借金をしてしまった
- 「なんとかなる」という気持ちで毎日を過ごしていた
お金を借りることへの抵抗感がなくなった
ー大学生時代にお金を借りていたせいもあってか、お金を借りることに抵抗感はありませんでした。
社会人になったら、友達からではなく貸金業社を利用してお金を借りていましたが、特に極度の抵抗感はなかったんですね。
さらに買い物ではカード払いをしていたこともあって、リボ払いやローン払いを経験していました。
一度お金を借りてギャンブルをしたり買い物をしたりすると、もはや当たり前のこととして日常化していたのです。
おそらく一般の人は、お金を借りることに抵抗感を持ってしまうでしょう。しかし私は「一時的にでもお金が増えてラッキー!」という感覚で、お金を借りることを楽しんでいたのです。
借金の返済のために更なる借金をしてしまった
ーさらに借金返済のために、更なる借金をしてしまったことも主な原因ですね。
最初は1箇所のみでお金を借りていましたが、「返済が厳しい!」と感じると新たな業者からお金を借りていました。
そしてそんな借り入れを繰り返しているうちに、借りている業者は5つまで膨れ上がる結果に。。。
借金をすればするほど利息が増えるにもかかわらず、どんどん借りていたのはまさに過去の大きな失敗点でもありますね。
「なんとかなる」という気持ちで毎日を過ごしていた
ーおそらく、借金をしている人のほとんどが思っていることでしょうが。。。
借金をしても「なんとかなる」の一言で終わらせて、気にせず毎日を過ごす人が多いと思います。
しかし借金をして350万円まで膨れ上がった後に思ったことは、「何もしなければなんとかなるわけがない」ということ。
借金を返済するために自ら動かなくては、現状を変えることはできないということを改めて実感しました。
だからこそ私は350万円もの借金をして、やっとこさ重たい腰を動かすようになったのです。
350万円の借金を2年間で完済するためにとった行動
じゃあ実際にどんな行動をとって、350万円もの借金を返していったんや?
ー350万円はかなりの大金です。
今思うと、よく2年間で完済できたと思いますが、以下の行動をとってきたからこそ返済ができたんだと感じています。
- まずはギャンブルを止めた
- 周りに借金をしていることを打ち明けた
- 借金返済のための計画表を作った
- 収入UPのために仕事に励んだ
- 支出を減らした
- 任意整理を行った
まずはギャンブルを止めた
まずは、ギャンブルを完全に止めました。
ギャンブルは勝つときもあれば、負けるときもあります。改めて計算をしてみると、トータルで大きく負け越していたので、止める決意をしたんですね。
ただ先述したように、ギャンブルは依存症があるので止めるのに苦労するのは目に見えていました。
なので以下の点に気をつけながら、毎日を過ごしていったのです。
- 1人でいるときはパチンコ屋の近くに行かない
- ギャンブル仲間との縁を切る
- お金を持ちすぎない
- 友達や家族との時間を大切にする
- 休みの日はできるだけ家の中で過ごす
上記に書かれていることに気をつけながら、日々を過ごしていきました。すると少しずつではありますが、ギャンブルをする生活からの脱却に成功して行ったのです。
ー毎日のように行っていたパチンコ屋も行きたいと思わなくなりましたし、競馬や競輪の情報誌を買うことも止めていきました。
この時に学んだことは、「依存症も自分の意識次第で直すことができる」ということ。
少しでも現状を変えていきたいと思えば、悪い習慣は変えていくことができることを学ぶことができました。
周りに借金をしていることを打ち明けた
次は、周囲に対して借金をしていることを打ち明けていきました。
一緒に住んでいる家族や友達など、関係性が深い人ほど借金を作っていることを話していったんですね。
これは自分の意思を固めるという意味でやってきたことで、効果は絶大でした。
周りに話すことで自分のダメな部分を指摘してくれただけでなく、一緒に協力して借金を減らすための手伝いをしてくれたんです。
ただ意思が強い人とかは、無理に打ち明ける必要はないようにも思います。
世の中には350万円以上の借金をしている人もいるでしょうが、意思が強い人ならゆっくりと返していけば問題ないでしょうし。
ただ私みたいに意思が弱い人は、できるかぎり周りに意思表示をしたほうが効果的ですね。
借金返済のための計画表を作った
周りに伝えた後は、借金をどうやったら減らしていけるかの計画表を立てていきました。
計画表を立てると目標がはっきりするので、しっかりとお金を返そうという意志が強くなるのでおすすめです。
ただ実際にやったこととしては、「毎月どれぐらい返済できそうか?」を明確化していったこと。
- 毎月の収入がどれぐらいか
- 必ずかかる固定費はいくらか
- ボーナスはどれぐらいか
ここを明確化していき、目標の返済期間を決めていきました。
そして最終的には、ボーナスを全て借金に割り当てることを決意し、2年で返済していくことを決めたのです。
収入UPのために仕事に励み、支出を減らした
ーただボーナスを借金に割り当てたとしても、350万円もの金額はなかなか返すことはできませんでした。
毎月の収入の何割かを借金返済に割り当てなくては、わずか2年で返済することはできない計算でした。
なので私は、以下のようなイメージで収入UPのために仕事に励みつつ、支出を減らしていったのです。
- 役職者を目指すための働きを見せる
- 許されるかぎり残業をしていく
- 副業を始めてみる
- 毎日の無駄な出費を減らす
- 毎月かかる固定費を減らす
- いらないと感じる不用品を売却する
- 不要な保険は解約する
- 交際費は一切発生しないようにする
ありがたいことに役職を目指すことができ、給料も2年の間でUPしました。
さらに副業を始めたことで、ちょっとした副収入を得ることができ、全てを借金返済に割り当てることができたのです。
ーもう少し長期目線での返済も考えていましたが、正直言ってはやく借金苦から逃れたい一心でしたしね。
だからこそ日々の仕事も頑張れましたし、支出を減らす努力を続けることができたと感じています。
補足:任意整理を検討するのもアリ
ーちなみにもし多額の借金をしているなら、任意整理を検討していくのもいいと思っています。
任意整理とは、借入先の金融機関と交渉をしていき、借金を無理ない程度に返済できるようにしていくための手続きのこと。
利息をカットできるだけでなく、過払金が発生していれば減額することもできますしね。
ただ私の場合、任意整理を行いませんでした。
というのも、任意整理にはブラックリストに名前が残ってしまうというデメリットを感じたからです。
ただ、今思えばあのとき任意整理していれば、もっと楽に返済していけたのかなと思っています。
当時の私はブラックリストに載ったらカードも作れないし人生終わりのような勝手なイメージを抱いていました。
しかし、実際は任意整理を行っても3年~5年経てばカードは作れるし、ローンも組めるようになるんです。
そのうえで借金総額を減らしてもらうことができるので、精神的にも金銭的にもかなり余裕が出たのではないかと思っています。
よくよく考えてみると、クレカを利用できないということは手持ちのお金でやりくりするしかないので、借金を増やさないことにも繋がります。
なので、これを読んでいるあなたが多額の借金をしているなら、是非一度任意整理を検討してみてください。
私のように勝手なイメージで任意整理という可能性を一方的に排除するよりも、まずは任意整理を含む債務整理の専門家である弁護士・司法書士に相談してみるのがオススメです。
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2年間で無事に借金を完済!学んだことは?
ー2年間の歳月はかかってしまいましたが、無事に350万円もの借金を返済することに成功しました。
返済した時の感動は、今でも忘れられないものとなっています。
こんな借金を経験することは2度としたくないと思っていますが、改めて良い学びもありました。
わかりました。では借金をしたことで得られた学びを、最後にまとめていきますね。
ギャンブルでの借金はよくない
私はもうしたくありませんが、借金自体を全面的に悪いとは言いません。世の中には、新しい会社を立てたり挑戦をしたりするために、借金をする人も少なからずいます。
そういった挑戦をするための借金というのは、問題はないと思ってたりするんですね。
しかし、ギャンブルでの借金は絶対にしてはいけないと断言できます。
ギャンブルは依存症が強いだけでなく、パチプロでない限り、負け越す確率の方が高い遊びだからです。
社会人になるとどうしても日々のストレスがたまり、ギャンブルに手を出してしまう気持ちは非常にわかります。
しかしギャンブルでストレスが解消されても借金をするだけで、金銭的負担はかなり大きなものになってしまうのです。
甘い誘惑の言葉には騙されないようにする
ー借金をして少しずつ返済をしようとすると、甘い誘惑の言葉に騙されることがあるので注意した方がいいですね。
というのも借金があることを周りに宣言してからというものの、友達から怪しい副業を紹介されることが増えていったんです。
中には「即金性の高い副業あるよ」とか「1日で10万円稼げるよ」などの言葉をもらうこともありました。
今となってはその友達とは縁を切っていますが、借金をしているとどうしてもそう言った誘惑の言葉に騙されがちなんです。
実際に私も、何度か騙されそうになったことがあります。もちろん世の中には即金性のある合法の仕事はありますが。。。
あまりにも過剰表現の仕事は、悪質業者が絡んでいる可能性も否定ができません。
なので今後もし借金をした際には、決して甘い言葉に騙されないようにしようと決意をしましたね。
【重要】早い段階で任意整理を検討する
ー借金を自力で返済していくのはかなり過酷なので、早めに任意整理での借金減額を検討してください。
ご存じの通り、返済の負担が大きければ毎月かなり苦しい思いをします。
電気が止まったり、取り立ての電話が鳴りやまなかったり、食事も存分にとれない日があります。
ときには自殺を考えることもありました。「私には生きている価値がない」と鬱状態になっていたのです。
そんな状態になるくらいなら任意整理で借金を減らし、とりあえず普通に暮らせるくらいの生活を取り戻すべきだと思います。
たかだか3~5年カードが持てなくなるくらいじゃないですか? デビットカードなら持てますし、余裕で生きていけますよ!
私なんてそもそもカードの返済に遅れていたので、任意整理してないのにカード使えなかったです(笑)
もし、私が過去に戻れるなら早い段階で任意整理しますね。色々と思いつめる前に。
※任意整理は自己破産とはまた別です。任意整理は借金を減らしますが、最終的には完済していく方法です
まとめ
ここまで酒井さんの体験談を元に、350万円もの借金を返済するまでの具体的な方法をまとめていきました。
しっかりと返済計画を立てつつも、ちゃんと社会復帰をしたいと思うなら、借金完済も十分に可能です。
ただ、借金の返済でまともに生活できないなら『任意整理(債務整理)』を検討してみてください。
債務整理の中でも任意整理であれば、一番デメリットも少ないですし、難しい書類を用意する必要もありません。
弁護士か司法書士が代理で貸金業者と交渉してくれるので、安心です。
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