詐欺の形も多様化するなか、インターネットやSNSの国際的な普及を背景に、恋愛ロマンス詐欺の被害があとをたちません。
恋愛ロマンス詐欺といえば、「美男美女の写真」が使われるケースが非常に多いです。しかし、それらの多くはいわゆる「詐欺写真」です。
特に最近では、その見分け方も難しくなっています。
そこで今回は、恋愛ロマンス詐欺は写真で見抜けるかどうか説明し、さらに詐欺写メの見分け方や、恋愛ロマンス詐欺で騙された時の対処法について解説していきます。
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ロマンス詐欺は写真で見抜ける?
「ロマンス詐欺は写真で見抜けるかどうか」ですが、結論としては、「以前は比較的簡単に見抜けたが、最近は難しくなってきた」です。
ロマンス詐欺で使用される写真は、少し前であれば、拾い画(ネット上にある画像を無断で借用したもの)も少なくありませんでした。
しかし現在では、詐欺グループの中で自分たちで撮影・作成した写真を用意しているケースも多く、単純な画像検索では見抜けなくなってきています。
なかには、AIによる画像生成技術を使い、「この世に存在しない人物」の顔写真を作成して利用するケースも増えてきています。
こうなると画像検索ではなかなか見破られませんが、これらの写真にも不自然な点はあります。
AI生成画像特有の不自然さがあったり、詐欺グループで自作した画像であっても繰り返し使われていれば画像検索に引っかかってくるようになります。
そのため、全く見抜けないわけではありません。
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【国際ロマンス】詐欺写メの見分け方まとめ
詐欺写メの見分け方は、以下の5つです。
- 画像検索で引っかかる
- 美男美女すぎる
- 際どすぎる写真
- こちらのお願いした写真をすぐに送ってくれない
- ブランド品や高価なものが映り込んでいる
順を追ってみていきます。
画像検索で引っかかる
Googleには「画像検索」という機能があります。これを用いて、メッセージなどで送られてきた写真の検索をかけてみましょう。
これでほぼ同じ画像が複数出てきたら、ネット上にある画像を拾ってきて自分の写真と偽っている、と言っていいでしょう。
しかし、画像加工の知識が少しでもあれば、トリミングや左右反転を行い、画像検索に引っかかりにくくすることも可能です。
また、AIによる画像生成技術の進歩により、以前よりも画像検索で見抜くことが難しくなってきています。
美男美女すぎる
モデルのような男女の写真が送られてきたら、怪しいと考えましょう。
スタイルが良すぎる全身像であったり、写真館で撮ったような気合の入り過ぎた写真なども、疑ってかかるべきです。
イケメンや美女の外国人は、実生活ですでに大人気であると考えられます。
そのような好条件な人から、会ったこともない自分に「いいね」がきたり、「いいね」がすぐに返ってきたり、DMが送られてくるのは不自然だと思いましょう。
際どすぎる写真
際どすぎる写真・セクシーすぎる写真を使っている相手は警戒が必要です。
傾向としてプロフィール写真だけでなく、送られてくる写真がセクシーなものが多いです。
いくら外国人が日本人と比べてオープンな文化だとしても、初めからセクシーな写真を送ってくるのは不自然だと考えた方がいいでしょう。
なかには、規制されそうな写真をバンバン送ってくる人もいます。「そういう趣味」の人である可能性もゼロではありませんが、より注意が必要です。
こちらのお願いした写真をすぐに送ってくれない
こちらからお願いした写真をすぐに送ってくれない場合は注意しましょう。
もちろん全ての要求が通るとは限りませんが、通常であれば簡単な要求は受け入れてくれるものです。
例えば、眼鏡をかけている人物に対して、「眼鏡をとった所も見てみたい」とお願いするのは、決して難しい要求ではないはずです。
こちらの要求した写真をほとんど断られるような場合は、実際にやり取りしている人は写真とは別人であり、すぐに写真が用意できない可能性が高いです。
ブランド品や高価なものが映り込んでいる
写真にさりげなく、あるいはこれ見よがしに、札束や車、ブランド品など高価なものが映り込んでいる写真にも注意が必要です。
やたらと写真に高価なものが映り込んでいる場合は、「お金持ちであること」のアピールの可能性が考えられます。
これは「お金持ち」マウントを取ろうとしているとも考えられますが、それ以上にお金持ちアピールをし、一緒に稼ごう、投資しようと誘ってくる布石を打とうとしてるとも考えられます。
後者であれば、詐欺の布石であるともいえます。
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【最新版】国際ロマンスで騙された時の対処法は?
国際ロマンスに騙された時の対処法を3つ紹介します。
- 自分の被害状況をしっかり把握する
- 相手の要求にこれ以上応じない
- 弁護士や司法書士といった専門家へ相談する
以下、順を追ってみていきます。
自分の被害状況をしっかり把握する
まず第一に、被害の状況をしっかり把握しましょう。犯人とはどこで出会い、どのようなやりとりをしたのかを確認します。
スクリーンショットや会話のログなど記録が残せるようならば、記録しておきます。
もちろん、これまでの被害額も押さえておきましょう。
なお、相手とまだ連絡がつく場合には、犯人に詐欺に気づいたことを悟られないことが大切です。
悟られるとアカウントを削除され、逃げられてしまうためです。
ちなみに、時系列順に被害の状況を書いておくと、相談の際にも適切な処置をしてもらいやすくなります。
詐欺被害の相談先に迷っている方は、投資詐欺に強い弁護士への相談をおすすめします。
相手の要求にこれ以上応じない
第二に、相手の要求にこれ以上応じないようにしましょう。
詐欺師側は、あらゆる手口や言い訳を使って少しでも金を搾り取ろうとします。その手に乗ってはいけません。
例えば、恋愛ロマンス詐欺のなかでも投資詐欺の場合、「お金を引き出すためには保証金の入金が必要」と言われることがあります。
しかし、ここで入金しても返ってこないケースがほとんどです。
どのような要求であっても、これ以上応じないことが詐欺被害の傷を最小限に抑える方法です。
なお、タイミングよく「詐欺被害から救済します!」と向こうから連絡がくる人は、詐欺師とグルである可能性が高いです。二次被害を防ぐためにも慎重な行動が必要です。
弁護士や司法書士といった専門家へ相談する
もっとも効果的な対処法は、弁護士や司法書士といった専門家へ相談することです。
この対処により、返金の可能性が出てきます。
恋愛ロマンス詐欺をはじめとする詐欺では、金銭的な被害だけでなく、犯人に渡してしまっている個人情報が悪用される可能性もあります。
この個人情報の悪用によって、被害者自身が「第二の加害者」として仕立て上げられてしまう危険性もあります。
なるべく早く、専門家に相談しましょう。これにより適切な行動を取れる可能性が高まり、さらなる被害を防ぐことにもつながります。
相談の際は、同じ弁護士や司法書士の中でも詐欺に強い先生方に相談することがポイントです。
まとめ
今回は、恋愛ロマンス詐欺は写真で見抜けるかどうかを説明し、さらに詐欺写メの見分け方や、恋愛ロマンス詐欺で騙された時の対処法について解説しました。
今後、AIの画像生成技術の進歩や詐欺師の対策で、恋愛ロマンス詐欺を見抜く手法が通用しなくなる可能性があります。
時代は変わっても、詐欺対策の基本として「急にうまい話が来ることはありえない」「詐欺かな?と思ったらすぐに対処する」といったことは忘れないようにしましょう。
そして詐欺被害にあった時には、詐欺に強い弁護士や司法書士にすぐに相談することが大切です。
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