国際ロマンス詐欺の手口とは？預貯金や暗号資産の送金要求には要注意

婚活サイトやマッチングアプリには、国際ロマンス詐欺師が潜んでいることをご存知ですか。

国際ロマンス詐欺師は、恋愛願望や結婚願望がある方をターゲットに金銭を騙し取ります。

今回は国際ロマンス詐欺師の手口や詐欺被害に遭った場合の相談先を解説します。

婚活サイトやマッチングアプリを利用している方やそうでない方も、事前に手口を知り、詐欺の被害に遭わないようにしましょう。

国際ロマンス詐欺の手口5選

国際ロマンス詐欺の手口は、主に以下の5つです。

それぞれ解説します。

配送を理由とした代金請求

国際ロマンス詐欺でよく見られる手口の1つ目は、荷物の配送を理由に代金を請求することです。

具体的には、以下のような場合があります。

詐欺師は「あとでお金を返す」と言ってきますが、ターゲットがお金を支払うと、連絡が途絶えることがほとんどです。

マッチングアプリで知り合った相手に荷物を送るためのお金を立て替えてほしいと要求されたら、国際ロマンス詐欺の可能性があるため注意しましょう。

参考：－愛のギフトを受け取ってほしい！？－ それってもしかして「国際ロマンス詐欺」？｜独立行政法人国民生活センター

渡航費用の要求

国際ロマンス詐欺師の手口2つ目は、渡航費用を請求することです。詐欺師はターゲットと親密になったタイミングで、日本への渡航費用を請求します。

渡航費用を請求する口実は、以下の通りです。

国際ロマンス詐欺被害の中には、有名アーティストの名前を騙った詐欺師に、「誕生日に会いに行くから渡航費用を支払ってほしい」と要求された事例もあります。

参考：BTSのジョングクかたった国際ロマンス詐欺「誕生日に来日するから渡航費用を」出し子はガクラン着用｜神戸新聞NEXT

国際ロマンス詐欺師は、ターゲットとの間に依存関係を築いたうえで渡航費用を請求してきます。恋愛感情を抱くと、自分が騙されていることに気付けない場合があるため、注意が必要です。

渡航費用の請求があった時点で国際ロマンス詐欺を疑えば、被害を事前に防止できるでしょう。

不幸を理由とした送金の依頼

国際ロマンス詐欺師が用いる手口の3つ目は、不幸を理由に送金依頼することです。

詐欺師は、以下のような理由で送金を依頼します。

詐欺師は、不幸なエピソードを話すことで、ターゲットの共感や同情を誘い、親密になったタイミングで送金を依頼します。

不幸なエピソードで送金を依頼されたら、国際ロマンス詐欺の可能性があるため注意してください。

出資や投資を理由とした送金の依頼

国際ロマンス詐欺師の手口の4つ目は、出資や投資を理由とした送金依頼です。

詐欺師は、偽サイトで投資をさせて、発生した利益をターゲットの口座預金に振り込ませる際に、所得税の支払いを請求します。

偽物の投資サイトで儲けるのは不可能ですが、詐欺師は最初の数か月だけ利益が出るように仕組み、対象人物の信頼を得ます。信頼を得たら、詐欺師は口座の凍結解除金や所得税の支払いを理由に金銭を要求するため、ターゲットは不信感を抱く前に支払ってしまうケースがほとんどです。

偽物の投資サイトが本物と酷似している場合、詐欺に気付くことは困難です。

マッチングアプリやSNSで出会った外国人を名乗る相手から投資を持ちかけられたら、国際ロマンス詐欺を疑いましょう。

プリペイドカードの購入の依頼

国際ロマンス詐欺師の手口の5つ目は、プリペイドカードの購入依頼です。

詐欺師は、ターゲットと親密になると、子供の誕生日祝いや生活の援助をしてほしいなどの理由でプリペイドカードの購入を依頼します。一度プリペイドカードの購入に応じると、何度も要求され、請求のたびに金額が大きくなっていくことが特徴です。

プリペイドカードの購入依頼は、国際ロマンス詐欺に限らずさまざまな詐欺で用いられる典型的な手口のため、決して応じてはいけません。

国際ロマンス詐欺の相談先

国際ロマンス詐欺の被害に気付いたら、以下の機関や窓口に相談しましょう。

自分の目的に合った相談先を選ぶことが大切です。

消費生活センター・越境消費者センター

消費生活センターや越境消費者センターでは、国際ロマンス詐欺かどうかの判断や、返金方法についての基本的な相談が可能です。

国際ロマンス詐欺の被害に遭うと焦ってしまい、何をしたらいいかの判断がつかなくなることがあるので、状況整理をするために相談するといいでしょう。

消費者ホットラインと消費者センターの連絡先やホームページは、以下の通りです。

消費者ホットライン	188
消費者ホットライン 平日バックアップ相談 188が繋がらない場合の相談先	03-3446-1623
各地の消費者センター	全国の消費生活センター

警察・サイバー犯罪窓口

警察やサイバー犯罪窓口では、詐欺被害の申告や相談をすることができます。警察に被害届を提出し詐欺被害の申告を行うと、国際ロマンス詐欺師の逮捕や検挙に向けた捜査もしてくれます。

警察に相談する場合の注意点は、詐欺被害が刑事事件として認められないと、民事不介入の原則によって捜査できないということです。

警察は、詐欺師の逮捕や検挙を目的とした組織のため、騙し取られたお金を取り戻したい場合の相談先としては適していません。

以下が警察やサイバー犯罪の相談窓口の連絡先やホームページです。

警察相談専用電話	＃9110
サイバー犯罪相談窓口	サイバー犯罪相談窓口一覧

法テラス・無料法律相談

法テラスでは、国際ロマンス詐欺の被害額を返金してもらうための手続きや相談先、利用可能な法制度について相談できます。無料法律相談では、詐欺被害に遭ったが何をしたらいいか分からない方向けのアドバイスを受けられます。

法テラスでは弁護士に相談できるため、返金請求のために必要な手続きについて、的確かつ具体的にアドバイスしてもらえることが特徴です。

法テラスと無料法律相談は弁護士への相談を目的としており、被害解決の法的措置を代行してもらえませんので注意が必要です。

弁護士事務所に相談する前に、法テラスや無料法律相談を利用してみるのもいいでしょう。

以下が法テラスや弁護士会の法律相談の連絡先やホームページです。

法テラス	0570-078-374
無料法律相談	全国の弁護士会の法律相談センター

調査会社

調査会社に相談すると、国際ロマンス詐欺師の情報収集を行ってもらえます。

警察や弁護士に相談しても、詐欺に遭った証拠がないと対応してもらえない可能性があります。詐欺師の情報が無い場合は必ず相談しましょう。

調査会社は、ネット調査や追跡調査を行えるため、海外在住の詐欺師に関する情報を掴める可能性があります。

弁護士

弁護士事務所では、国際ロマンス詐欺の被害金を取り戻すためのアドバイスが聞けます。

弁護士には法律事務の代理権があるため、返金のための手続きや裁判を代理で行えることも特徴です。返金請求の手続きに自信が無かったり、面倒だったりしても、弁護士が代理で行ってくれるため、労力をかけずに被害解決を目指せます。

詐欺師に返金請求したい場合は、無料相談を行っている弁護士事務所に相談してみましょう。

まとめ

今回は、国際ロマンス詐欺師の手口を紹介しました。

国際ロマンス詐欺師は、さまざまな理由をつけて送金を依頼してきます。詐欺被害に遭わないためには、すぐに送金せず誰かに相談したり、詐欺師の手口を確認したりすることが重要です。

国際ロマンス詐欺の被害に遭った方は、ART法律事務所へ相談することをおすすめします。ART法律事務所では、無料相談や相談後の即対応を実施しているため、極力早く詐欺被害の回復をしたい方に向いています。

国際ロマンス詐欺の被害に遭われた方は、ART法律事務所のホームページをご覧ください。