Pi Network（パイネットワーク）は仮想通貨詐欺？4つのリスク

Pi Network（パイネットワーク）を紹介され、不安を感じていませんか。

暗号資産（仮想通貨）の新プロジェクトであるPi Networkは、詐欺の可能性もあります。当記事では、Pi Networkが仮想通貨詐欺だと噂される理由やリスクを説明します。

仮想通貨詐欺に遭った場合は、迅速に対処し、被害回復を目指しましょう。

Pi Network（パイネットワーク）は詐欺？

Pi Networkは、仮想通貨詐欺の可能性があります。日本では暗号資産としての認知度が低く、不確かな情報も多いため、慎重に判断する必要があります。

Pi Networkが詐欺と疑われる理由は、以下の2点です。

紹介制度やピラミッド型のシステムを用いたPi Networkは、詐欺の手口に多く見られるポンジスキームと似ています。

Pi Networkはポンジスキームの可能性あり

暗号資産の運営方法から、Pi Networkはポンジスキームの可能性があると指摘されています。Pi Networkは、紹介制度を利用したピラミッド型の運営で成り立つ投資です。

インターネット上で暗号資産を扱う際、ユーザーは「マイニング」を行います。マイニングとは、ブロックチェーン技術で管理された暗号資産の取引履歴を承認する作業です。

積極的なマイニングはより多くの報酬（Pi）を得られるため、ユーザーは利益を求めて次々と投資します。Pi Networkは、出資者や投資額を増やす方法としてポンジスキームと同様の手段を利用します。

Pi Networkが詐欺やポンジスキームと噂される理由

Pi Networkが詐欺やポンジスキームと噂される理由は、以下の3つです。

独自の通貨「Pi」が第2のビットコインと期待される一方で、「仮想通貨詐欺やポンジスキームではないか」と疑う人もいます。

紹介特典がある

Pi Networkが詐欺やポンジスキームと噂される理由の1つは、紹介特典があることです。ユーザーは、紹介制度でPi Networkの新規会員を増やせれば、報酬（Pi）を多くもらえます。

紹介制度はネットワーク詐欺やポンジスキームで用いられ、詐欺師は紹介者に特典を与えて出資者を次々に増やそうとします。

Pi Networkを始めるには、ユーザーからの「招待コード」が必要です。「紹介特典がある」という投資話は、ポンジスキームの可能性も疑いましょう。

暗号資産関連の詐欺が横行している

暗号資産関連の詐欺が横行しているため、「Pi Networkもポンジスキームではないか」と疑う人が多くいます。ビットコインの高騰で世界的に暗号資産ブームが起こり、人々の関心を悪用する詐欺も増加傾向にあります。

Pi Networkは、スマートフォンでの簡単な操作だけでマイニングができる暗号資産です。資産運用の知識が乏しい人に、嘘の情報を流してお金を騙し取ろうとする詐欺師も多くいます。

個人情報の入力が必要

Pi Networkの利用には、名前や電話番号などの個人情報を登録する必要があり、詐欺やポンジスキームと噂されます。実名登録は、同一人物による大量のマイニングを防ぐためですが、個人情報の提供を求められることに抵抗がある人も多いでしょう。

詐欺師は不正入手した個人情報をもとに利用者に近づき、投資の専門家を装ってお金を騙し取ろうとする場合もあります。登録した個人情報の悪用や、情報漏洩のリスクがあることも頭に入れておきましょう。

Pi Networkの4つのリスク

Pi Networkには、以下の4つのリスクがあります。

無料で始められるPi Networkが安全とは限りません。暗号資産の運用は、リスクを伴うものと理解しておきましょう。

1.キャッシュアウトの可能性がある

Pi Networkには、キャッシュアウトによって暗号資産の価値が変動するリスクがあります。キャッシュアウトとは、ユーザーが保有する暗号資産を、現実で使える法定通貨に交換することです。

報酬が高く設定されていた時期に、一部のユーザーが「Pi」を買い占めると、希少性が高まり価格の高騰が見込めます。

上場された場合、価格が高騰している間に初期ユーザーはキャッシュアウトを考えるでしょう。キャッシュアウトが増え、多くのPiが市場に流出し需要を上回ると、価値が低下するリスクがあります。

2.Pi Networkは交換ができない

マイニングをして貯めたコインの交換ができないことも、Pi Networkのリスクの1つです。独自の通貨である「Pi」は、仮想通貨取引所へ上場されておらず、市場価値がないことが特徴です。

「Pi」は、法定通貨に交換できる暗号資産（ビットコインやイーサリアムなど）と交換できないため、円やドルへの換金もできません。

他の通貨に交換できないことを知らずにPi Networkを始めた人は、詐欺師に狙われやすく、注意が必要です。

3.情報漏えいの危険性がある

Pi Networkを利用するときは、情報漏えいの危険性があり注意が必要です。仮想通貨の取引を行う際は、インターネット上で本人確認され、内容が保管されます。

一般的にマイニングで用いられるブロックチェーンの仕組みは、氏名や電話番号などの個人情報の入力は不要です。仮にブロックチェーンがサイバー攻撃を受けてデータが抜き取られても、個人情報には影響しません。

一方で、Pi Networkはシステム本体が攻撃されると、氏名や電話番号などの個人情報まで抜き取られる可能性があります。

4.公式サイトの情報が終了している

Pi Networkは日本版公式サイトの情報が更新されていないため、正確な情報の入手が困難です。公式サイトからの情報がなければ、間違った内容が広まる可能性があり、混乱する人が増えるでしょう。

ホワイトペーパーに記載されているプロジェクトの詳細や事業計画が曖昧な点も、信憑性に欠ける要因です。開発チームが突然運営を放棄し、姿を消した場合、ユーザーが利益を期待して、マイニングに費やした時間は無駄になります。

Pi Networkの詐欺に遭ってしまった場合

Pi Networkの詐欺被害に遭った場合は、1人で悩まず適切な相談先を見つけましょう。簡単に始められるPi Networkには、投資の知識が乏しい利用者をターゲットにする詐欺師が紛れている可能性があります。

Pi Networkの詐欺被害に気づいたら、できる限り早く弁護士に相談しましょう。弁護士が被害者の代理人となって詐欺師に返金請求すると、被害の回復が見込めます。

仮想通貨詐欺に強い弁護士に相談する

被害金を回収するためには、仮想通貨詐欺に強い弁護士に相談することが得策です。弁護士は、被害の回復が可能か判断してくれたり、代理人として詐欺師に返金交渉をしてくれたりと、力になってくれます。

詐欺師へ返金請求する際、弁護士は被害解決の経験を活かして、迅速に動いてくれるでしょう。仮想通貨詐欺に騙されたと気づいた時点で、詐欺師の情報や被害の証拠を整理しておくと、弁護士への相談がスムーズにできます。

まとめ

Pi Networkは、運営方法から詐欺の可能性があり、開発途中がゆえの投資内容の曖昧さと、情報漏えいのリスクがあります。暗号資産で儲けたいと考える人の心理につけ込み、詐欺師はさまざまな手口でお金を騙し取ろうとするでしょう。

詐欺に遭ったと気づいたら、被害が拡大する前に迅速に行動することが大切です。

ART法律事務所では、仮想通貨詐欺の被害に精通した弁護士が無料で相談を受け付けています。Pi Networkによる詐欺被害でお困りの際は、ご相談ください。